【読書メモ】嫌われる勇気

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われわれは他者の期待を満たすために生きているのではない。
「いま、ここ」を真剣に生きること。人生は常に完結している。

これらの言葉が非常に印象的で、スティーブ・ジョブズがスタンフォードの卒業式で語った内容と人生最後に残したとされる言葉を思い出さずにはいられなかった。

卒業式のスピーチでは下記のように語っている。

Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life.
(君の時間は限られているのだから、他人の人生を生きて時間を無駄にしてはいけない。)
I have looked in the mirror every morning and asked myself: “If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?” And whenever the answer has been “No” for too many days in a row, I know I need to change something.
(毎朝鏡を見て自分にこう問いかける:「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることは自分がやりたいことなのか?」そして答えが何日も連続して"No"が続く場合、何かを変える必要があることに気づく。)

人生最後の言葉とされる内容では下記が語られている。

At this moment, lying on the sick bed and recalling my whole life, I realize that all the recognition and wealth that I took so much pride in, have paled and become meaningless in the face of impending death.
(この瞬間、病気でベッドに横たわり自分の人生を振り返ると、誇りに思っていた承認や富は、死に直面して、色あせ意味をなさなくなったことに気づいた。)

嫌われる勇気」を読むことでアドラー心理学のほんの一部を理解することができたが、理解すればするほど何か苦しみが待っているのではないか、そんな不思議な感覚に襲われる。

スティーブ・ジョブズの発言から、日々その瞬間を情熱的に生きていたのだと改めて思う。そのジョブズでさえ死に直面するまで承認や富に意味がないことに気付けなかった。そうだとするとアドラー心理学というのは一体どういうものなのか、非常に興味深い。

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