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「ストレスの真実」

放送 NHK BS1 世界のドキュメンタリー

原題 The Truth About STRESS 制作 Blink Films(イギリス 2017年)

概要
・ストレスの解消法、ためない方法、ストレスをエネルギーに変える方法に迫る科学ドキュメンタリー

・イギリスの人々もストレスと体重増加に悩んでいることが分かった。ストレスを感じていると甘いものを甘いと感じにくくなって、そのためにいつもと同じ満足を得ようと過剰に糖分を過剰に摂取してしまうという。

・マインドフルネスという、日本でいう禅に似たものがストレス解消法として注目を集めていると紹介されていた。イギリスの学校でも取り入れられるほどだった。被験者からも「ストレス対策に最も効果があったと感じる」との声が聞かれた。

感想
世界のドキュメンタリーは内容そのものも面白いのだが、それにひと手間加えて調べることでもっと面白くなる。今回は、この番組はいったいどういう経緯で作られたのだろうという漠然とした疑問を解消すべく調べてみた。すると興味深いことが分かった。

まず、番組の原題は「The Truth About STRESS」というのだが、実は「The Truth About...」という科学ドキュメンタリーシリーズの1つであることが分かった。ストレスのほかに、カロリー、肥満、歯など様々なテーマでそれぞれ1本から数本のドキュメンタリー作品があり、もう3年も続いているシリーズだ。

作っているのは、イギリスの映像制作会社Blink Film。2007年にロンドンで設立。医学分野の大学教授ダン・チェンバーズと女性テレビプロデューサーのジャスティン・カーショウの2人が作ったとホームページにあった。
以下、HPの自己紹介。「私たちの番組は、専門家や有名人のプレゼンターから、驚くべきストーリーを持つ人々まで、すべての貢献者との強い関係によって作られています。また、オフスクリーンでのコラボレーションを形にし、さらに、新しい形を作るため、他のプロデューサー、スポンサー、広告主と動いてきました。英国と米国のすべての主要な放送局とグローバルな定額制動画配信サービス業者と協力しており、当社の番組は世界50か国以上に販売されています」

「なんていい仕事してんだよ!このこの!」と思う。こんな会社が実在している事実に弱小プロダクションとしては希望を感じるのだった。

その他の感想で言うと、VTRのドキュメンタリー番組で女性リポーターが前面に出て進行していくスタイルが新鮮だった。私が今年「世界のドキュメンタリー」を見始めてから初めてだと思う。「この番組スタイルはOKなんだ!」「日本の作り方難しすぎるんじゃないの?」と。笑。
リポーターの女性、フィオナ・フィリップスさんは調べると60歳手前だったのも衝撃的。イギリスでは有名なジャーナリストらしい。今回自らストレス度を計測するため、遺伝子検査も受けるなど果敢にリポートする姿勢が素晴らしかった。

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