親になるってどんなこと?
こんにちは!
今回は、読書日記を書こうと思います。
最近読んだ、こちらの本について。
田房永子さんの、『母がしんどい』を図書館で見つけ、借りてみました。
有名な本ですよね!
わたしも名前は知っていましたが読むのははじめてでした。
率直に言うと…
読んでいる間のわたしの気持ちは、「うーーーーん」って、なんかこう心から唸るような感じで。(笑)
でも、同時にいろいろとピンと来るものがありました。
上手くまとまるかは分からないけれど、読書日記書いてみようと思います。
ネガティブでもポジティブでもない気持ち
この本を読んでいる最中、自分の中に感想が出てこないことに気がつきました。
ただただ、本の中で怒っている状況を観察しているだけ。
そんな感じでした。
ざっくり本の中身を紹介すると、著者とその母親(や父親)との関係や出来事が、幼少期時代からいろいろと綴られている漫画です。
ここに出てくる母親は、いわゆる「毒親」のような感じで、
まあここまで行かなくてもちょっとは身に覚えのある母親像な気がします。
ここに出てくる母親の行動で、「これあるよねー」みたいに思うことも少しはあるというか。
「こんなことしたら子どもがかわいそうだよ、つらいよ…」って内容もぼんぼん出てきます。
わたしは今までは、親子関係の本を読むと「こういうことはいつか子どもにしてあげたい」「こういうことは言いたくない」など、
何かしらの教訓を必ず得ていました。
そしてそれを自分に活かそうと思っていました。
それが…自分も母親になって5ヶ月のいま。
今までと同じようにはあまり思えなくなっていました。
ただただ、本の中で起こる親子のいろいろを俯瞰するだけ。
「へえ〜、こういうことあるよね、うわっ親からこれ言われたら嫌でしょ〜」って程度で、
その物語に深く感情移入することを避けているかのような、
表面的なことしか見なくなりました。
それしか見たくないという感じかもしれません。
そして、読んでいるとだんだんむずむずしてくるというか、
なんだか自分の立ち位置が分からなくて立ち去りたくなることに気がつきました。
これは妊娠前、あるいは出産前には経験したことのない気持ちでした。
そこで、「わたしはきっと、この本の中の親子、両方の気持ちが分かるのがちょっときついんだ」と思いました。
家族には必ずと言っていいほど矛盾がある、とわたしは思う
どうして人は家族になるんだろう?
子どもが出来て、生まれて、それから先の「家族の形」は、もっといろいろあっても良いんじゃない?
どうして家族の問題がこんなにあるのに、みんな家族をつくるのだろう?
これは、ここ数年思っていたことです。
「家族がすべてではない」、本当にそう思います。
でも、どうしても物理的にも近い存在である家族を、心からそう思い切るにはいろんな手順が必要なのではないかな、と。
家族の歴史ってどんなのなんだろう…って今は興味があります。
そしてこの本を読んでいると、今わたしが読み途中のこちらの本のことも思い浮かびました。
めちゃくちゃ雑なまとめ方をすると、結局みんな、「自分の子ども時代を見つめる機会」が必要なんじゃないかな、と思います。
こちらの『おやときどきこども』も別で読書日記にしたいくらい、発見が多い本なのですが、
親が、子どもの頃に思いっきり親に甘える経験やわがままを無邪気に言える経験の機会をあまり持たずに育ってしまうと、
その綻びは自分の子どもに向けられてしまう感じがすごくします。
わたしの大好きな文筆家の服部みれいさんが、このことを「子ども時代をやっていない」という言葉で表現していたことがありましたが、
まさしくそれって結構重要なキーワードなのかもなあ、と。
とにかく自分の中の小さい自分を受け入れる
いろんな感情を評価せずに、「そうかー、こんなことあったよね、あれ辛かったよね」って姿勢でいるのが、
家族問題に向き合う上で唯一できる癒し方法なんだと思います。
これは親になった人も、親にはなっていないけど子どもではない大人の人も。
だからこれは言い換えると、家族に出会うことによって、
自分で自分を受け止める機会が与えられていると考えても良いのかもしれません。
「どうしてこんなにしてまで家族になるんだろう?」
この問いはまだまだ掘り下げる価値があると思えるような、そんな2冊の本でした。
とは言いつつも…わたし個人の状況で見ると、いま3人で一緒に生活出来るのはすごく嬉しくて、尊い時間です。
だからまあ、いろんな時の流れと共に、これから家族のスタイルが変わっていくのかもしれないですね。
柔軟に生きたいとも思うし、「親になったからこうしなきゃ!」とか無理に自分を変えようとせずに、
自分を優先させながら生きていくくらいで、案外良いのかもなと今は思っています。
5ヶ月のひよっこママの、読書日記でした。
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