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変化する感情と自分自身

最近、本を読みたいと思うことが減っていた。
ここ数年は、年始に「本を○冊読みたい」という目標を決めていた気がするけど、
今年はそんなことを決める気持ちにもなれず、
「本…?まあいいか」と気持ちを横流しにしていたように思う。

図書館に娘の絵本を借りに行くときに、わたしも本を借りる。
でもそこに向かう気持ちはあまり高揚しておらず、フェルトとか料理とか、写真で楽しめるものをさらーっと見る程度。
むしろ、今回借りる絵本が娘にヒットするか、や保育園の子どもたち・まなびやの子どもたちになにか借りようかなという気持ちになる。

世間では、本を読むのは良いことだ、とされていて
それに反して本を読まない自分が少し後ろめたくなったり
まえまでは本が好きだったのに「嫌いになってしまったのかな?」と少し寂しい気持ちになったり
なんとも言えない感情がありました。

でも、先日ある本屋さんに行ってみると、
ばななさんの本が置いてありました。
下北沢のB&B。ばななさんの育った街だからか、ばななさん特集というか、ばななさんコーナーが作られていて、
そこをじっと見つめていると、「読みたいかも」と思いました。

そこで、以前読んだけどいまはもう手元にない本、『ちがうことをしないこと』を見つけ、もう一度読もうと思いました。

それとピンと来て気になったこちらも。

なんとなく小説よりも、エッセイ的なものが読みたい気分だったので、この2冊を購入することに。

そこまで来ると、なにかのストッパーが外れた感じがして、それから「今なら選べるかも」という感覚がしました。
本当なら、ゆっくり本を選びたいところだけど、娘がはしゃいでいるし、あんまり本屋さんを荒らしたくないのでスイスイと気になったものを購入することにしました。

子育ての本、ワクチンについての本、森のようち園の本がぱっと見で気になったので合計5冊も!気づいたら選んでいて、少しびっくりでした。

「本当に読めるのかなあ〜」なんて気持ちが入る隙間がないくらい、
読むことが楽しみになっていたわたし。
そして、気がついたら1月は本を10冊ほど読んでいました。耳読書も多いのですけどね。
でも本を楽しめたのは、あのタイミングで本屋さんに行ったからこそだと思います。

いままで好きだったことがいろんなタイミングで気が乗らなくなってしまうと少し寂しいというか、
「あれ?自分ってこんなだったっけ?」と勝手にがっかりしてしまっていました。
でもそれはそれで良いのかなと思うし、
自分の認識とズレたことに戸惑っているだけなんだろうなー、と感じました。

でもなんかこれもストレッチというか、自分の枠を柔らかくできる機会だと捉えても面白いだろうし、
とりあえず、今のところは今年も本を楽しみたいなと思っています。
そしてやっぱりばななさんの本は楽しいです。
個人的には、昔ほどばななさんの話に共感の嵐!ってことはなかったのも新鮮で。

わたしも少しずつ変わっているのかもしれないです。

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