マガジンのカバー画像

川崎市の戦後の変化(市政ニュース映画を元に)

12
運営しているクリエイター

#川崎市

「産業民俗学」への招待

衝撃の「川崎市政ニュース映画」情報技術、情報化社会論を専攻してます。人文系中心の大学の教員ですので、長年基礎教養科目で情報系科目を担当しているのですが、教員も学生も工学系の領域には関心が薄いようで、おそらく学内では、パソコンの先生だと思われているんでしょう。ワードやエクセルを使って、請求書やら納品書の作り方を教えていると思われているでしょうね。 んなわけないだろ、昭和の短大かよ、とは言いませんけど…。 現代は、テクノロジーが社会を牽引して行きます。要するに、産業資本主義社会

川崎市の戦後の流通革命

戦後の川崎市では、スーパーマーケットが導入された。今では私たちの身近に常にあるスーパーマーケットも、当時の人々にとっては物珍しいものであった。今では、どの商品が安いのか比べ安いようにどの商品にも値札やポップを使って値段を表しているが、昔はそれが普通ではなかった。10gや100g当たりいくらするかという表示が革命的のように考えられ、それまではどの商品が安いのか高いのか分からなかったのだ。また、商品を入れる箱の中にさらに箱を入れてかさ増しをしてたくさんはいっているように見せるなど

市政ニュース映画から見る人々ー川崎市民の”健康”ー

はじめに 1924年に誕生した神奈川県・川崎市は、2024年に市制100周年に迎える。100周年に向けて、過去の姿や人々の生活、そして今も残る姿を広く伝え、川崎の未来を考えていく事を目的に、市が保有する映像を「川崎市映像アーカイブ」にて公開している。  本記事では、昭和30年代前半から昭和40年代中頃、平成初期までの映像をもとに、川崎市の”人々”の健康をテーマに川崎市が辿ってきた都市化のプロセスを見ていくに 1.川崎市の人口 川崎市の平成27年度国勢調査結果( 人口速報集計