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〜「理科は面白い!」 と 「理科は将来の役に立つ」〜 2つの動機づけは学業達成といかに関連するか

本記事は ”理科教育Advent Calendar 2020” の2日目の記事です。が,公開が遅れて3日目になってしまいました。大変申し訳ありません。 さて,12/2の記事を担当するのは,12/2に誕生日を迎えた原田勇希という者です。(祝ってください!) 私は理科教育学の(おそらく自他共に認める)基礎研究者で,心理学的な方法論に基づいて研究をしています。 昨年もこの ”理科教育Advent Calendar” の企画に参加させて頂き大変勉強になりましたので,今年も寄稿させて

    • 理科学習と個人差

       本記事は,理科教育 Advent Calandar 2019 の企画に投稿したものです。学術的・実践的に大変おもしろい記事がたくさん集まっているので,理科教育(学)に興味のある方はぜひ他の記事にも目を通してみてほしいと思います!  理科教育学では,○○というある変数(資質・能力)に注目し,とりわけこれをを伸ばす教育実践方法を考案,実践し,その効果を検討するというタイプの研究がとても多いです。こうした研究は以前の記事「理科教育学における主要な論点に ”研究方法論” が仲間入

      • 理科教育学における主要な論点に ”研究方法論” が仲間入りできそうな件について

        「この星,とてもりっぱですね。海はあるんですか」 「それは知りようがない」と地理学者。 「へぇ!(王子さまはがっかりした)じゃ,山は?」 「それも知りようがない」と地理学者。 「じゃあ,町や河や砂漠は?」 「どれもこれも知りようがない」と地理学者。 「でも,地理学者なんでしょう!」 「いかにも,だが,探検家ではない。わしには探検家が徹底的に不足しておるのだ。町や河,山,海,大洋,砂漠を現地で確認するのは地理学者ではない。地理学者は大切な仕事をしておるから,気軽に出歩くわけには

      〜「理科は面白い!」 と 「理科は将来の役に立つ」〜 2つの動機づけは学業達成といかに関連するか