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評価について

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A=AA≠A(The proxy for what we have seen) Self Critic

A=AA≠A (The proxy for what we have seen) at Kobe819 Gallery was created by Yuichiro Higashiji and performed by gallerist Nomoto. In this case, the original (initial) work created by Higashiji is overwritten in meaning as a score performed b

千々和佑樹「メドゥーサと14」のトークイベントに参加します。

黄金町AIRでいっしょのアーティスト千々和さんが横浜のコワーキングスペースの壁面で展示するとのことで、トークイベントのお誘いを頂きました。 時間は、60分くらいとのことで、千々和さんの良さとテーマを引き出せるように頑張ります。 art is calling10_千々和佑樹「メドゥーサと14」のステイトメント art is callingというアーティストがリレー形式で展覧会をつないでる企画で、これまで9回展覧会が開催されて、今回10回目を開催する。 千々和さんが好きな数

社会が集団であるという解釈が個体差にあたえる影響

これまで写真をつかって時間をカタチにする作品を制作している安野さんの作品を鑑賞してきた。安野さん作品は2019年以来である。 今作のタイトル”個と社会”は、時間とは関係なさそうであるがそのアプローチに秘密がありそうで、社会というなにかの集団が個体差に与える影響を考えてみた。参照先の記事は前回のものとアーティストステイトメント 0,個と社会 An individual and society2019年末遠隔の地で発生した新しいウィルス感染症は、あっと言う間に私たちの身の回りま

見過ごされるなにかへのアプローチ

FOOD ART STATION のテーマである「Passing Trains 日々の落とし物」を見過ごされるなにか。と翻訳し、そのアプローチを作品として提出した。 0,FOOD ART STATION(以下FAS)【高架下マルシェ】 高架下を舞台としたマルシェ。今回のマルシェは、「Passing Trains 日々の落とし物」をテーマとし、食べるという行為の中で、”普段見落としてしまっている豊かさとは何だろう?”という問いから企画を行いました。 1,メタファーをつかって

よりよきエヴィデンスへの手紙(事後解釈)

まず、この記事を書くに至った経緯が、黄金町バザールに出展している作品がみつけにくい場所にあって、作品としてみえやすい”ウラ側”の展示だけ見てしまった ”あるゲスト” への手紙である。 0、黄金町バザール2021のテーマSIDE BY SIDEという言葉は、ただ並んでいるだけ、というような無機質なレベルの意味合いと、共同するとか、一緒にやるとか、能動的な意味につながる場合と、両面で使われているようです。今回はまず無機質なレベルから始めてみます。 The phrase “si

ZINEを通して香港を眺めてみる。 /  A view at Hong Kong through a zine.

いつもお世話になっているCREVASSEさんからのお誘いで、香港から新作が届くのでZINEをみていないか?というお誘いを頂いた。 I was invited by CREVASSE, who has always been a good friend of mine, to view at their zine since they have a new one coming from Hong Kong. I got an invitation from CREVASSE.

蓮輪友子 Flickerから絵画を考える。

Statement 地下鉄でサッカーの応援帰りの4人組が酔っ払って歌を歌っていたのですが、思わず撮った動画を見返してみると、手振れで像が崩れた瞬間がある日の酔っ払った友人にそっくりでした。像が揺らめいて崩れた瞬間を描き、みる人の干渉によりどのようにもとらえる事の出来る絵を目指して制作しています。 #202  揺れる人物の像をもととした大小の絵を中心に展示。 #205  2010年から加筆を続けている光をイメージした絵の上に動画を照射して展示。 ■解釈撮影した映像をもとに絵の

約束を通して、いまできることを考える。

2021年のキーワードを行動として、もう1度整理する。 約束するとは、 ●世界を描くこと ●描いた世界の中で整合をもつ理由を事前的につくること ●それが説明できること COVID-19によって、我々の意識はどう変わって、行動がどう変わって、環境がどう変わったか?を振りかえる。約束と理由がこうした環境の変化によって、自分の中に生まれた言葉だからである。 逆もしかりで、展覧会をみにいく視点で考えると、、、 見に行くこと自体もリスクを負うことである。そこまでわざわざ見に行く理

約束と理由

タイトルの言葉は、今年1年のキーワードになると考えている。2021年の最初のテキストで、抱負ではなく結果のカタチで書いたが、それがどういう意味なのかを記していく。この話のくだりは、進む世界=リアル で、最終的に、”もし”を想像するために、未来を過去形にする、がスタートであった。ちなみに、昨年は応答・誤読だったとおもう。その前は、期待値・解釈だと思われる。 今年は、行動するための理由づくりの年として、小さくてもいいから約束がたくさんできるといいなと考えてます。 どんな小さな

2020年を振り返りました(今更。

まだ、2020年のつもりで書きます(ということは。、、) 時間はあったはずだけど、、それでも、振り返りがちゃんとできなかった。整理にするのに時間がかかることばかりであった(言い訳)。 整理にするにあたって、後日アップロードする今年の目標になるためのフィードバックとしたい。イベントとキーワードでまとめる。 事前的と事後的との両方の解釈が(誤読によって)ぶつかってできた”なにか”は、コロナによって(BECV)延期になったが、音声による公開されない展覧会とワークショップを開催し

VABFの目次 その2(やっぱり自分用)

2つ目の目次をつくりました。 I made a second table of contents. ■前後の目次 植物のコンポジション/Plant Compositionsなにかを複製した作品/Works that replicate something本を盗む/Steal a book カメラの持ち方/How to hold the cameraみつことより読むことに集中する/Focus on reading rather than churning ポールが垂直に

トルソが示す意味とは?HOLLYはいったい誰?(自己解釈)

制作後の自己解釈をカタチにしていく。必要に応じて随時更新をしていくつもりであり、最終的にどうまとまるかも不明である。黄金町バザール2020の展示期間の後半から公開をはじめる。数日間の無料公開の後、有料記事としてストックしていくつもりである。 この記事はWEB越しにみえる世界であり、現地にいってもわからない情報で別の世界でもある。言い方を変えると、知らなくてもよい情報かもしれない。でも、黄金町バザールに出展している作品のHOLLYであるには違いない。(作家のインタビューやモノ

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これからの時代のオリジナリティについて話そう 〜 “著作性”とは何なのか?

美術家 原田裕規 × 写真家 Gottingham 『広告』著作特集号イベントレポート 3月26日に発売された雑誌『広告』著作特集号にかかわりの深い方々をお招きし、オンラインでのトークイベントを開催しました。今回は、6月12日にSHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)の主催で行なわれたイベントレポートをお届けします。「写真」という表現手法で作品を生み出している美術家の原田裕規さんと写真家のGottingham(ゴッティンガム)さんをゲスト

レプリカだと思っていたものはいつも本物だったと気づいた話

毎週noteを書いていると,日常の中でふと浮かび上がってくる情念をキャッチして対話してみる癖がついた.そうして言語化していくうちに,なんとなくそれっぽい言葉に出来たらそれを自分のノートに万年筆で書き綴って,次のnoteはここから紡いでみようと,未来の自分に託すようにしているのだけれど,後から見返したときにはあのときあれほどの情念が嘘のように容易く消えてしまうのだなと思うことが多い.それでもあの情景を想起して綴ってみると,少しずつ思い出すことができるので,騙し騙し今日も言葉を紡