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歴史に名を残す|理系のススメ ~夢と浪漫と打算と~

私は政府やシンクタンクが出す「イノベーション大綱」的なものが大嫌いです!!!

いきなりネガティブな、「創作大賞」らしからぬ出だしで申し訳ありません(笑)
私は材料開発者として四半世紀くらい、企業で研究開発の最前線に居続けました。2つだけですが「私が発明しました」と強く主張したい材料もあります。あとは材料の特性評価の中で発見した数式なんかもいくつか・・・
そんな私の、最初の一文の理由、そして「理系、おいでよ」そんな理由。
3日連続で私が今「考えていること」「見えている景色」を書いてみる2日目、目指してほしいことについて。最後までお付き合いいただけると幸いです(^O^)

まるで「無駄なことはやるな」という親のような・・・

政府やシンクタンクは、国民、顧客の「役に立つ」イノベーションを描かないといけません。そのため、「イノベーションは生活をこう変えますよ」というゴールイメージがメインです。
・・・「イノベーションとは役に立つもの」というプレッシャーが・・・まあこれ自体合ってるんですけどね(^_^;)
もちろん「役に立つ」というゴールイメージから考えるイノベーションもあります。ただ、それは「ゴールまで100%行ける保証がない技術革新をやる意味があるのか?」という悩みを作りやすい。例えば一時的に他の候補が優勢なとき、問題にパッチを当てる程度の手段でしかないけど「当座で役に立つ」に関しては良いかもしれない手段がある・・・そんなときに理想を追い続けられる?
「これはきっとおもしろいから何かの役に立つはず(^o^)」から始まるイノベーションが殻が突き破る、というか、「役に立つ」だけで最後まで行ける聖人君子はそれほど多くない(と思う)。というか奥に本音は隠してるはのでは・・・
政府やシンクタンクの資料、「イノベーションかくあるべし」「イノベーションに至らない無駄なことは認めない」みたいな押しつけがましさが感じられ、ただそこにあるだけなら別に良いのですが、上司にがこの考え方で「何か考えろ」と言われるとただの説教にしか見えないのです・・・(政府等の資料を見るとゴールだけでなくそこに至る手段もそれらしく書かれているのですが、その手段でないとゴールに行けないと誰が決めたのでしょう?)

では改めて、「あなたはどんな理由でなりたい職業を決めますか?」

どんな理由でしょう?子どもの頃からの夢?もしくはきっかけがあって?

私は、「成り行きで」決めました(笑)世の中、目的意識がある立派な人ばかりではないのです(汗)
ただ、当時バブルの狂想曲の真っ只中。なんとなく金融に「虚業」的なものを感じてしまい、反発したという流れはあります。

ただ、社会人になって数年テーマをやると愛着が湧いて、今では「天職」と思えるように。そんな人生があったっていい。

生まれたからには「歴史に名前を残してみたい」と思いませんか?

いかがでしょう?折角生まれたんだから、何か生きてた証を残したいとか思いませんでしょうか(^o^)
何かの歴史の1ページにはなってみたい、私はそう思いました。

とはいえ武将は難しい。政治家?少なくとも大臣クラス以上。それ以下は名前くらいは残っても歴史の中で何をした人なのかはわからない。官僚?名前がしっかり残る官僚はごく一部か・・・

「組織」で考えると歴史に名前が残るのはトップ中のトップだけ。高いハードルです。しかも「何をした人?」まで行くと限られる・・・ということで・・・

理系にはより多くのチャンスがある

アイザック・ニュートン:万有引力の法則を発見
キュリー夫人:ラジウムを発見
アルバート・アインシュタイン:相対性理論の確立
・・・

理系には大きな可能性があります。
もちろんここまで大きな発見はそうそうできるものでありませんが、小さい発見や確立

〇〇氏:△△会社のある製品の製造手法を確立
□□氏:✕✕デバイスの寿命予測する数式を発見

みたいなものだったらそこそこあります。
そういうのはどこにあるの?・・・残る手段はいろいろあって、例えば、前の方の偉人たちは教科書ですが、後ろの方は専門書、学術論文、特許、社内文書・・・特許以上は世に出るので、私の名前、うまく検索すれば200くらいは出てくると思います。

夢中なもので歴史に名を残す

何で名を残す?というとき、好きでなくてもいいから夢中になったものでないと名を残すのは難しい・・・特に凡人は、だと思います。実は「天才」と呼ばれる人もそう、というか「天才」ほど一つのことに夢中になるのは難しい・・・「天才」の話はいつかどこかで(笑)

私の場合です。
あるテーマに熱中すると置きてる間は基本そればっかり考えている。もしかしたら夢で続き見てるかもしれない(笑)
それを1日16時間労働とか考え出すとおかしくなるので、精神的な労働時間は考えないようにしています。それを「ストレス」という人もいるのですが、ストレスにはなっていない。・・・そうすると、ある日「降りて」きます。アイデアが。それが新しい材料のコンセプトだったり数式だったり。

私に何かの天才性があるとしたら「降り掛かってきた仕事を好きになる天才」なのかもしれません(笑)

今日のまとめと理系へのいざない

まとめます。
理系に行く
→ 眼の前の仕事(テーマ)を好きになる
→ 何かが降りてくる
→ 歴史に名を残す
・・・さあ、理系においでよ(笑)

ちょっと真面目に書き直すと、人間「何かで名前を残したいな」と思ったら、何かに夢中になって考え続けると、大なり小なり新しいことが出てくる。とてつもなく大きいとノーベル賞かもしれないが、そこまでいかなくても論文、特許、社内の歴史など、名前が残る機会はいっぱいある。そして私が思う限り理系の方が可能性は高い。理系にはそんな面白さとチャンスがある。

以上です!

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