今週の仕事エッセイ(5/20~24)

2月末頃から毎週金曜日は「私の仕事」と称してリアルな仕事を列記していました。その結果

雑事が多すぎてダメじゃないか?
(今の私、それが主業務なので)

ということに今更気づき、読んでる方も得るものがなさそう・・・

ということで、タイトルを変えて、業務内容を淡々と書くという縛りを取っ払ってみました。
とはいえフリーだと毎週同じ話を書いてそうなので、せめて今週やった仕事に絡めてみます。


DXツールと公開範囲

世の中にはいろいろな企業用のDXツールがあって、それよりも便利な一般用のDXツールがあります。
例えば・・・
動画マニュアルならビジネス用の○○に対して一般用のYoutubeとか
文書ならビジネス用の○○に対して一般用のnote(今まさに簡単に記事を書いている)とか
企業でも広報動画はYoutube化しているのですが、「業務マニュアルの動画化」みたいなのは、もう少し不便な○○です。そこにはアクセス権だったり公開の承認プロセスだったり。
仕事の速さとセキュリティやコンプライアンスの両立のバランス、はもうしばらく課題であり続けるかな?と思います。
以前どこかで「Chat GPTが企業特化型になってくれれば」と書いた(noteじゃなかったかも)のですが、そちらはMicrosoftのCopilotで状況が変わりそう。こっちもまだ道半ばではありますが。

DXツール、解放されたらみんなが使いこなす準備はできており、あとは運用上、特に管理面の課題を1つずつクリアにしている、というのが2024年5月現在の状況です。

特許クリアランスの世界

これまでにどれくらい見ただろう?昨年度1年間なら日、米、欧、中合わせて2000件くらい、今の開発テーマの通算ならその2倍、といったところか。
明らかなノイズ特許を省くと1桁小さくなるかな?というイメージですが、ノイズだと判定できるまでは読まないといけないので、まあ2000件ないし4000件分くらいの手間(全文は読まないですが)はあります。

特許クリアランスには何段階かのスクリーニングがあり、1次スクリーニングは明らかな分野違いを除いて回してくれればいいだけなので、そこそこ早く(知財の方に以前伺ったら1分/件程度だと言ってました)、最終スクリーニングは侵害可能性の判断が入るのでまあまあかかります。
私がやっているのは2次スクリーニングと最終スクリーニング。特許脳と化しているため2次スクリーニングは言語によらず3分/件程度(うち2分/件は判定結果とコメントを入力する時間)、最終スクリーニングは周りにも尋ねないといけないので数日~数週間(でもここまで来るのはこの1年間で10件なかった)
明らかに外せる事実があれば1日~数日。計算、検証、論理構築まで必要だと数週間。

ちなみに2次スクリーニングは毎週やっていて、最終スクリーニングは4月~5月に2件ありました。

この仕事の何が楽しいのか?宝を見つけたときのどきどき感と、見つけた宝物の回避策を作り切ったときの爽快感!!

今週の本棚から

東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)という組織があります。場所は・・・最寄り駅はいろいろあるようですが、京王井の頭線駒場東大前駅を降りて、東大の主に1,2年生がキャンパスライフをがんばっている東大駒場キャンパスを横目に、奥まった方に歩いて行くと別の敷地として存在します。
特に1,2年生から見ると謎の施設。日本の何かすごそうな謎の大学研究所、としては元祖と言っても良いのでしょうか?

前置きが長くなりました。そこの先生方が自分の言葉でいろいろ語っている、という本です。
まだ最初の方しか読んでいないのですが(全部読んだら続報書きたい)1つ紹介。
渋滞学の西成先生、ご存じでしょうか?
たぶん私はこれで知りました。

「なぜ渋滞学をやっているのか?」根柢の思想が書かれています。

「人がやっていないことをやりたい」
「一つのことを七年は続ける」

結果、今渋滞のことを語ったら絶対に「西成先生の二番煎じ」と言われるくらいの世界を確立されました。
全員がここまでの成功は望めなくても、研究者やる以上、小さくてもどこかで「一番」作りたいな!と思いました。

全部読んだあかつきにはもっといろいろありそうなので、別の機会に。

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