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不調は、学びと成長のチャンス。胃腸炎のお手当て

連投10日目!
続くか不安だっただけに、続けられて嬉しいです♪

さて、1歳9か月の末っ子が一昨日からげーげーしております。
13歳と10歳にもなると、そんなに熱も出さないし、すっかり忘れていたお手当て。何年かぶりの嘔吐下痢です。最後はいつだったかなぁ、覚えていないくらいです。週末は、吐かれて1日に2度服を総とっかえ。リビングのラグも洗濯し、シーツも替え、断捨離中の一時置きの小物たちまで。

時々なる症状ならともかく、久しぶりの不調があると、本棚からお手当ての本を引っ張り出してきます。あれこれ知識を総動員。気づいたり学んだりするチャンスです。頭で知っていても、効果だったり、お手当てや人のありがたみが、しみじみ沁みます。

いつも引っ張り出してくるのは、Chez MOMOのホメオパシーやティッシュソルトの教科書。マクロビオティック(現・台所の学校)の知恵がまとまっている、オーガニックベースや、モデル・日登美さんのmitteのテキスト。東城百合子さんが書かれた『自然療法』をはじめ、整体やらアロマの本やら、家にあるいろんな本を、テーブルの上に集めるところから。目を通していって、「ああ、そうだったそうだった」と思い出したり、新しいやり方を見つけたりしてお手当てするのだけど、次男と三男、9歳も離れているものだから、今回はすっかり忘れてしまっていて、初めての気分。
お手当てを終えて、子どもたちが寝静まってから読み進んでいったら、そうだそうだ、やっぱり梅醤番茶や葛だよね、と答え合わせ。

知識より何より大切なのは、1にも2にも観察。小さい子どもの場合、便と機嫌がひとつの目安。便の色や状態がいつもと違ったり、ぐったりしたり顔色悪いのが続けば、診断や処置をしてもらいに病院に駆け込みます。

医療のお世話になって症状を抑えること。はたまた見守ること。私の考え。

胃腸炎も、ケガの場合と同様、容体をしっかり見守りながら(週末だったので、救急にかけこむかどうかも、可能性として持ちつつ)、よく観察して、できることをしていきます。
病院に行けば、「ウイルス性の風邪ですね」と薬を処方され、安静にさせて時間になれば薬を飲ませて落ち着かせていれば、症状は治まっていくと思います(それが悪いと言っているのではありません。押さえ込んで、早く楽にしてあげるのが正しい、という考え方も大事だと思います。ここでは別の視点で症状を見ていきます。お家で経過できる症状なら経過して、もっと重度で本当に医療を必要としている方に医療を集中できたらいいなという考えもあります。子どもの医療費も税金から出していただいてますし)。

そして私は、症状を抑え込んでしまうのはもったいないと思っています。体は必要があって不調を引き込み、調整しているという考え方に立つと、なるべく自然治癒力を使って、その不調を経過してあげたいんですよね。不調を薬などで押さえ込まず、うまく経過すると、不調を起こす前の体よりも整った状態になることができると思います。
このことは、上の子たちもそんな風に心がけて育ててきて、風邪を引くたび成長していくのを見て実感したし、自分自身もそうでした。野口晴哉の『風邪の効用』を読んでいただくと納得されるのではないかと思います(もちろん、やること目白押しで無理に動かなければいけず、薬で押さえ込んで体に鞭打つこともあります。無理が重なると病気に発展するのではないかと思っているので、無理が続いた後は、意識的に休息やデトックスのときを持つようにしています)。

というわけで、なるべくなら、「症状を押さえ込む」のではなく「経過する」という視点でサポートしていきたい。そのためのお手当てです。
お手当てをしながら、本人の反応もよく見ていきます。
言葉や態度など、分かりやすく返してくれる反応と、体が発している反応の両方を拾っていきます。体が発する反応に気づくためには、体調が悪くなっていない、ふだんの体もマッサージしたり観察したりして知っておくことが大切です。手の感覚を研ぎ澄ませておく(頭に余計なエネルギーを集めすぎない)ことも大事です。

今回、末っ子が好んだのは、梅干しが美味しかったらしいのと、お茶!お茶!と三年番茶。テルミーすると「きもちっっ」と言い、いつまでもやってほしいとおねだり(ズボンはかせようとすると嫌がった)、あとはひたすら寝ていました。ストレートりんごジュースと本葛を練ったりんご葛、梅醤番茶、梅肉エキス、こんにゃく湿布も定番です。
様子の観察は大事で、何を好むかもそうですが、抱っこして欲しがるのか一人でいたいのか、暖かい/寒いと好転するのかひどくなるのか、は、ホメオパシーのレメディ選びで大事になってきます。観察が積み重なると、次に同じような症状が起きたときに、前の経験が生きてきます。医療に頼ると考えるのを放棄してしまって、よくなるのを待つだけの受け身の姿勢になってしまう気がしています(私の場合ですが)。
情報社会の今、胃腸炎に対するお手当ての情報はたくさん出ています。今回は備忘録も兼ねて、お手当てしたことや参考にした情報を残します。

胃腸炎のお手当て

  • 梅醤番茶(ちゃんと作られた梅干し、しょうゆ1,2滴、生姜おろし少々を湯呑みに入れて、三年番茶を注ぐ)。梅肉エキスを熱湯で薄めて飲む(→梅肉エキスは酸っぱすぎて、小さかった長男はよけいに吐いたことあり。小さい子は梅醤番茶飲みにくければ、梅干しとお茶でも。実際、今回末っ子は、梅干しを好んで食べてた。粒状の梅肉エキスもあります)

  • りんご葛。ストレートのりんごジュース(質のいいものを)に、水で溶いた本葛を回し入れ、クツクツ煮立ってから弱火で4分火を通します。うちの子みんな、これが大好きで、胃腸炎でなくても、疲れると「作って」と言ってきます。

  • 黒炒り玄米のスープ。ねぎorにら入りみそ雑炊にすったとろろ芋をかけて食べる。大根の味噌汁に焼き玄米餅を入れて柔らかく煮て、大根おろしと数の子少々をそえて食べる。梅干しに生姜おろし・黒砂糖各少々入れて熱い湯をさす。春菊をすりつぶして味噌汁のポタージュを作る。れんこん汁を絞り温めて飲む。なかなか止まらない下痢には梅酢に生姜おろし汁を混ぜて番茶か熱湯をさして熱いところを飲む。こんにゃく湿布。肝・腎・脾のお手当て。食欲が出てきたら玄米餅入りのにら・ねぎの雑煮または味噌雑炊を食べるとよい。とろろ入り味噌雑炊。(東城百合子『自然療法』より)

  • 温灸。わが家はイトオテルミー。本人が嫌がるときはやめますが、今回は「もっと、もっと」と気持ちよかったもよう。患部だけでなく、足の先から頭まで、全身かけます。「せんねん灸」などドラッグストアで手軽に入手できます。

  • お腹のマッサージ。お腹に異常がないときは、時計回りが心地よいものですが、異常時は反時計回りが自然に感じるものです(自分の感覚を感じ、本人からの反応を感じながら決めます)。オイルを使うときもあれば使わないときもあります。なんとなくこうだな、と思う感覚を大事にしています。今回はオイルを使って、反時計回りに。
    マッサージをするときは、する側(自分)がリラックスしていることが大事です。手に力が抜けている状態、呼吸が深い状態で行います。

  • お手当て(愉気)。寝ているときなど、お腹にじっと手を当てます。
    イタタタタというとき、人は手を当てますよね。手は、老宮というツボからエネルギーがでているそうです。手を当てるとほわっと温かく感じます。お母さん(お父さん)の手は、具合が悪い子どもにとっては格別だと思います。

  • 冷やさない、風に当てない。足が冷えていたら足湯か脚湯。脚湯は、膝上まで、やけどしない程度にあつめのお湯で温めます。

  • そして、何より「信じる!」。胃腸炎に限らずですが、この子は自分でよくなる力を持っている、と信じることです。「妄信する」のと「信じる」ことは、似て非なるものです。妄信するのは考えることを放棄しています。客観的な視点も持ちながら、大丈夫だと信じることで、やっているお手当ての質が違うものとなっていくと思っています。

お手当ての効用

いつも思うことがあります。
それは、できることがあると、人は安心します。

子どもの頃、どちらかというと私は体が弱く、しょっちゅう保健室のお世話になっていました。平熱も35度台だったと思います。朝礼のときに具合が悪くなったこともしばしば。中学生になっても不整脈が出て体育の長距離走はいつも見学、1km走ったことはありません。
不調があれば病院のお世話になっては薬を飲み、横になって天井を見つめながら、不調が過ぎ去るのをただただ待っていました。

お手当てをしていると、子どもの頃のことがよく思い出されます。
ただ待っていると、その時間はとても長く感じます(熱のときなど、経過をじっと待つことはありますが)。子どものこととなると、自分自身よりも不安は大きくなります。
けれど、やれることがある。そうすると「何かサポートしてあげている」という、その"方向"みたいなものが、親の私を安心させてくれるんです。子どもに寄り添っている、一緒に乗り越えている、みたいな気持ち。
そして、病気が無事に経過したとき、スッと気持ちよく抜けていきます。

さて、まだ抜け切れていない末っ子。あとひと息です。
頑張れ!!!

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