Fundsのこれまでとこれから
※ これは「Funds Advent Calendar 2021」19日目の記事です。※
こんにちは。ファンズ代表の藤田です。Funds Advent Calendarの19日目ということで、久しぶりのnote更新です。忙しさにかまけてだいぶ情報発信をサボってしまいました。。来年は言い訳せずに情報発信がんばりたい。。
せっかくの機会なので、ここ最近のFundsの状況や今後のFundsみたいなところを書かせてもらいたいと思います。
はじめに
当社は、貸付ファンドのオンラインマーケット「Funds」というサービスを運営しています。Fundsは、個人が企業に対してお金を貸して※1 金利を得ることで資産形成できるサービスです。値動きのない予定利回り型で且つ上場企業中心という安心感をご評価いただき、コツコツと安定的に資産運用したい現役世代の方々にご利用いただいています。
おかげさまでリリースからもうすぐ３年。5万人を超える個人投資家の皆さまにご登録をいただき、これまで140億円を超える資金をご投資いただきました。特に直近半年で大きく伸張しており、毎月20億円近い資金が集まるプラットフォームに成長しています。
1年の振返り
我々は「未来の不安に、まだない答えを」をミッションに掲げています。多くの人が抱えるお金に関する将来不安を払拭するお手伝いをしていきたいと考えています。こだわりポイントは”まだない”の部分です。すでにある方法で課題解決を目指すのであれば、それはわざわざ僕たちがやらなくてもよいでしょう。スタートアップらしく既成概念にとらわれず、テクノロジーの力と柔軟な発想、実行力で、金融の”まだない答え”を生み出す。それを持って世の中のお金の課題を解決する。それが僕たちに与えられた使命だと考え日夜奮闘しております。
そんなわけで僕らは”初もの”にこだわっています。今年も、色々な国内初の案件に取り組んできました。少し振り返ってみましょう。
・国内初、地銀にお金を貸すファンド
個人が銀行からお金を借りるんじゃなく、”銀行にお金を貸せないか”という奇想天外なアイデアから始まったこの企画。自分たちでもまさか実現できると思っていなかったのですが、福岡銀行様の懐の深さ、推進力のおかげで実現に漕ぎ着けることができました。もちろん、福岡銀行様が資金を必要としていたわけではなく、地元企業支援の取り組みの一環としてご実施いただいています。こちらに投資いただくと福岡にあるアゴーラ福岡山の上ホテルという素敵なホテルの優待券が付いてきます。福岡銀行様リスクにも関わらず、なんと1%の金利がもらえて、且つお得な優待券が付いてくるという皆ハッピーなファンドです。有り難いことに即日完売の人気ぶりでした。
こんな素敵なホテルにお得に泊まれる優待券がついてきます。
・国内初、PEファンド運営グループにお金を貸すファンド
国内屈指のPEファンドであるユニゾン・キャピタル様。過去にはスシローやGong Chaなんかを保有していたことでも有名です。そんなユニゾン・キャピタル様の関連会社にお金を貸せるファンドです。PEファンドというと、機関投資家、プロ投資家だけがアクセスできる特別な存在で一般の個人には縁遠い存在でした。そんなPEファンド関連会社に個人が貸付という形で関与できる機会をつくることができました。これはもちろんはじめの一歩でして、ゆくゆくはPEファンドに個人が直接少額投資できる機会を作れるといいなと思い検討を進めています。
・国内初、格付け機関のESG評価のついたESG貸付ファンド
グローバルではESG投資が活況です。最近はメディアで目にすることも多くなった一方で、個人がESG投資に参加できる機会はほとんどありませんでした。それを可能にしたのがこちらのファンドです。国内で初めて格付け機関の認証がついたESG貸付ファンドを組成しています。海外の機関投資家が投資検討する際にESG観点を重視するのが一般的になってきていますが、この流れは早晩個人投資家にも来るのではないかと考えています。世の中に良いことをしている企業にお金が集まりやすくなるというのは良い流れですね。
・国内初、●●●にお金が貸せるファンド【未公開】
これはまだ言えないんですが、驚きの案件を仕込んでいます。実現できたことが奇跡。本当に色々な偶然が重なり実現できた神案件です。早くお伝えしたいのですが残念ながらまだ発表できず。年内にはお知らせできると思います。
と、いくつか主要な取り組みをピックアップしてご紹介してきましたが、これ以外にも色々なことににチャレンジしてきた1年でした。
ついに需給バランスが逆転
Fundsは個人向け社債を代替する新しい金融市場を創るというコンセプトで2019年にサービスを開始しました。
海外には個人向け社債のマーケットが存在するのになんで日本には無いんだろう（正確にはあるんですが、すごく限定的…）という素朴な疑問から、何人かの金融業界の方々にヒアリングをしてみたものの、しっくりくる回答をもらえず。明確な理由がないのであれば挑戦してみようということでプロジェクトが始まります。
新しい挑戦には困難がつきもので、特にサービス開始からの2年はFundsをご利用ただく企業集めにとても苦労しました。昨今の低金利下で、企業の資金調達環境は極めて良好。できたばかりのよくわからないプラットフォームを利用していただける企業を見つけるのはなかなか大変でした。何人もの上場企業CFOとお話をさせていただきましたが、当初は全く相手にされず。サービスをリリースしたものの何ヶ月も十分な商品提供ができず開店休業状態。せっかく登録してくださったユーザー様に対して、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいの日々でした。
そこから2年半。試行錯誤を繰り返す中で隠れた企業様のニーズを見出し、プロダクトの方向性を少しづつ軌道修正。ターゲティングや営業の精度を磨きながら、ひとつずつ実績を積み重ねていきました。そして、ついに今年サービスを開始して初めて需給のバランスが逆転する状態（投資家需要よりも案件供給の方が多い状態）をつくることができました。逆に今度は投資家を集めなければならないのがマーケットプレイスの大変なところですが笑、サービスとしてはひとつ上のステージに上がれたなと感じています。
イケてるスタートアップっぽく颯爽とスケールできればカッコよかったのですが、実態としては、とことん泥臭く、執念深く仮説検証を繰り返し、ようやく手応えを掴んだ1年でした。
国民的な資産運用サービスをつくる
手前味噌ですが、Fundsはすごく面白い領域にチャレンジしているスタートアップだと思います。資産運用の領域は市場規模が大きく、既に投資に回っている資金だけでも300兆円あります。さらに今後、資産運用ニーズが広がり家計が保有する1000兆円の現預金から数%が資産運用に流れていくと仮定すると、新たに数10兆円が上乗せされる可能性があります。TAMは非常に膨大です。
その一方で、誰もが当たり前に利用する国民的な資産運用サービスはまだ誕生してないのではないかと考えています。コミュニケーションアプリといえば「LINE」、フリマアプリといえば「メルカリ」のような、誰もが知っていて、誰もが使用するウェブサービスがこの領域ではまだ誕生しておらず、Fundsはそのポジションを本気で狙っていきます。
Fundsの強みは自分たちで商品をつくっているという点です。すでにある金融商品を仲介するのではなく、自分たちで金融商品そのものを組成し、それを直接個人に届けることができています。基本的に金融業界では販売と商品組成が分離していることが多く、製販一体型の金融業者はあまり多くありません。製販一体型で成長した企業といえばユニクロが有名ですが、我々もユニクロのように直接ユーザーの声を拾いあげ、ニーズに合わせて商品をチューニングしつつ多様な商品を展開していきます。まずは国内にほとんどない固定利回り型の商品である現状のFundsから始まり、少しづつ他の領域にも手を広げていく予定です。
世の中のあらゆるものが生産者と生活者をダイレクトに結びつける流れがある中で、金融も同じように資金の出し手と受け手の距離が近くなっていくべきだと考えています。僕らは、資金の出し手、受け手の双方と直接関わることができるポジションであることの優位性を生かし、両者のニーズを汲み取りながら革新的な金融サービスをつくりあげていくことに挑戦します。
これからのFunds
すでに来年に向けて色々と仕込んでいまして、お伝えしたいことはたくさんあるのですが、まだ言えないことだらけなのが残念です。これからも”まだない答え”にこだわり、国内初、業界初の新しいプロダクトや機能を世に出していきます。
スタートアップをやっている意義は事業を通じて「世の中を良い方向に変えていく」ことだと考えています。世の中を変えるためにはチャレンジが必要で、チャレンジするということは否定と失敗の連続です。僕たちもご多分に漏れず様々な壁にぶつかる日々です。毎日、手探りであーでもない、こーでもないと悪戦苦闘しつつも、自分たちで新たな市場を創っている確かな実感があり、エキサイティングな毎日を送っています。
信頼できる仲間やパートナーと、そしてFundsを使っていただける企業様、投資家の皆様と一緒に、皆が幸せになれる「次の金融のかたち」を創っていきます。
金融は外から見てると敷居が高く感じますが、中に入ると意外と面白いです。Fundsはテック系のスタートアップでありながら、金融のど真ん中で幅広く色々なことが学べます。周りに各分野の専門家が多いので気軽に相談できる環境があります。そして何より皆が新しいものを作ろうという気概にあふれた組織です。現在、幅広いポジションで絶賛採用中です。ご興味ある方はぜひご連絡をお願いします！一緒に未来の金融を変えるプロダクトを作りましょう！
※1 貸付は個人投資家に代わってファンズレンディング社が行います
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Fundsで取り扱うファンドは、元本が保証されているものではなく、欠損が生じる可能性があります。各ファンドの条件およびリスクの内容や性質の詳細は、重要事項説明書等をよくお読みください。
【会社概要】
ファンズ株式会社 第二種金融商品取引業 関東財務局長（金商）第3103号加入協会：一般社団法人第二種金融商品取引業協会
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特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター
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