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「ある!ある!!」が止まらなった  介護テーマのドラマ「俺の家の話」

noteでは「介護の食」について多く書いています。
今回は介護にまつわるドラマ「俺の家の話」のお話です。

「介護」が中心的テーマではありましたが、複雑に面白さがあちこちにちりばめられていて明るく深いホームドラマでした(最後は切なくて見返すことができませんでした)。

・「能」という古典芸能の宗家の家が舞台で
・主人公は宗家の長男。父(宗家)に愛されたかった、ほめられたかったと思いながらも反発しプロレスの世界へ(これも実は理由あり)
・宗家が倒れ後を継ぐべく、介護をするべく実家に戻る主人公
・介護施設で出会った若く美しいヘルパー(当初は後妻業疑惑あり)に骨抜きになり、家に呼びこむようになる宗家。

などなど、静と動、笑いあり、涙あり、ところどころに介護のリアルがあって毎週楽しみにしていました。

主人公の長瀬智也さん、父(宗家)役西田敏行さんはじめキャストも皆さん素晴らしかったです。特に西田さんは認知症がだんだん進んでいく要介護高齢者役だったのですがもう、本当にリアルで「西田さんは これ演技?」というくらい自然で上手かったです。

個人的 印象に残っているシーン
1)「これからはお父さんに(安全と運動のために)シルバーカーを使ってもらおう!」と退院後の父(宗家)にシルバーカーを「退院祝い」として贈るシーン。本人が「こんなの使いたくない、ジジイ臭い」と言うであろうを想定して成人した子供たちが「おしゃれ」だの「渋い」だの「便利」だの寄ってたかって気を使いほめちぎった挙句、本人に拒絶され「使えよ!手押し車!!」と主人公に言われるシーン。
⇒シルバーカー導入時は本人、家族の「あるある」では無いでしょうか。
杖をつくより安全で非常に良いものなのですが家でもさんざん導入時は「そんなの年寄り臭くてみっともない」「要らないよ」「近所に恥ずかしい(=年をとったと思われたくない)」などと言っていました。が、速攻でネットで購入し送ったところ使うようになり「快適」「軽くてコンパクトで助かる」「病院帰りに歩いて(ストッパーでしっかり止めて椅子に座れる)少し休んでまた歩く」など大変好評でした。

2)施設に入った宗家が食が細くなり主人公が時々オンライン(TV電話)で一緒に「いただきます」で食べようとするシーン。
⇒細かいシーンなのですがこれも非常に「わかる!」と思うシーンでした。
食が細くなるというのは「気分の沈み」も大きいです。「一緒に食べることで少しでも元気を取り戻してほしい、食が進んで欲しい」と考えているからのシーンだと思います(脚本の宮藤官九郎さんが)。

ややもすると「介護」って興味がない人もいるだろうし、直面しないとそもそも知らない人も多いだろうし、「暗い」という印象も持たれがちかと思います。このドラマはストーリーの豊かさと「老いていく親とその変化を見続け、覚悟が必要になる子」また「だんだん一線から離れていかなければならない人(親)の心理」など描写が見事です。

伝統芸能「能」も少し知ることが出来て、明るく笑えるシーンもふんだん。
介護が進む、「どうなってしまうんだろう?」の家族の戸惑いや選択もリアルで共感どころが多かったです。
現在アマゾンプライムビデオで観ることができるのでプライム会員の方でご興味があればぜひ!とおすすめしたい作品です。

※画像は「ジジイ臭い」「手押し車」とドラマ内で呼ばれてましたが家では大活躍している「シルバーカー」(画像全体が収まらず恐縮です)。

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