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算数の門前に立つ


3つの数字の計算が嫌いだという孫勉強を嫌いになるのは、案外こんなところからなのかもしれない。
じっチャンが挑む、孫の算数サポート作戦が始まりました。

全ての数は1の集団なのだ

ボクは「算数の理解は数の概念を理解すること」と考えました。
ここで言う数の概念とは「数は全て1の集合体」ということです。
1+1=2を暗記して言えるからと言って、1が2つ集まって2となっていると理解しているとは言えない。
マニュアルを見なが仕事をしていると、手順は覚えるけれど、仕事の中身を理解している訳ではありません。
暗記ではなく、1+1=2を数字として理解できれば、頭で数を考える基礎ができるのはないか?
そこで、ボクが選んだのがこのアイテムです。

アイテムの渡し方を考えました。

毎日、嫌々ながらタブレットで計算をしている孫。
そこへ、このアイテムを持って行って、計算の仕方を教えたところで楽しくはなかろうとボクは考えました。
そこで、おもちゃとしてこのアイテムを孫の家に持ち込みました。
下の孫(2歳)がカラフルな玉を気に入り、バナナ、ミカン、レモンと言いながら玉を左右に動かしています。
上の孫はその遊びに加わり、一緒に玉を動かしています。
勉強道具として持って行ったならば、上の孫は一緒に遊ばなかったでしょう。
まずは「おもちゃ」として認識してもらい、遊んでもらうことが肝心なのです。
このミッションは、なんとか成功できました。

「おもちゃ」が計算のお手伝い

今週は、下の孫が「手足口病」になったので、2日連続で孫の家に行くことになりました。
2日目、上の孫がタブレットをもってボクの横に来て「勉強しよう!」と誘ってくれたので、ニッコリOK。
さぁタブレットでの算数スタートです。
すると、前回は10までの数字だったのが、12とか13とか18とかが並んでいます。
「むずかしいなぁ~」と孫がいうので、
「それなら、じっチャンがもってきたおもちゃを持って来て」というと孫は素直に持ってきました。
「18はね、10個と8個が組み合わさって出来てるの、一番上の段の玉を反対側に動かしてみて」
孫は玉を数えながら10個の玉を反対側へ動かします。
「じゃ、次はその下の段の玉を8個反対側へ動かして」
孫が玉を数えながら8個を反対側へ動かします。
「反対側にある玉は全部で何個ある」
孫は1玉づつ数えて「全部で18個あるよ」
じゃ「18+2」なので、2段目の玉を二つ反対側に動かそうか?
「うん」と言って動かすと、下の段を指して「また10個ができた」
「上の段の10個と下の段の10個、合わせて何個ある」
「20個ある」
「数えなくてもわかるの?」
だって、10個が二つだから、20個だよ」
「18+2ー4」だから、ここから4を返そうか?
孫はしたの段から4玉を元の位置に戻します。
「残りは何個」
「上の段の10個と、下の段の6個だからジュウロ~クで~ス!」とご満悦のお返事。
「わかった、10はひとかたまり、その次の数字があるんだ」
「そうやね、18だと思うから難しいけど、8-+2ー4だと思えば簡単やね」
「うん、カンタンや」
いやいや、今カンタンって言った計算、前回は難しかったんやないかいな~
頭の成長ってほんと早いんだと実感しました。

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インプット&アウトプットが成長の原因だった

タブレットの勉強が終わったあと、上の孫がアイテムをもって下の孫と遊びだしました。
「ねーちゃんのバナナが3本あるやろ。ここに伊織(下の孫の名前)バナナを3本たすと6本になるの、伊織わかる」
「うん」
「伊織が1本、ねーちゃんが2本食べたら、残りは3本になるの、伊織わかる?」
「わかる」
こんな遊びを5分くらい繰り返していました。
これは、勉強の基本である、インプットをしたらアウトプットの実践です。
ボクが使い方を教える前に、こうやって遊んでいたそうです。
だから、前回の3つの計算はカンタンだったのです。
まずは、算数の門、門前に孫と一緒に立てたようです。

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