風の時代の変化の実態と偽りの変化
星占いや女性誌などで「風の時代」というのがよく言われてますが、今日はこれの実際的な変化についていろいろ調べたものを話そうと思います。
というのも、風の時代風の時代と言われて、占い界隈だと
「ようやく生きやすい時代が来る」
「自分たちの時代が来る」
「古い時代の人たちはもう終わり(今虐げられている自分たちが何もしなくても認められる)」
みたいな発言が見られて、本当にそうなのかな?と思うからです。いろいろ本質や実存みたいなものを考えたい僕としては気になりますし、変化の方向性の実際のところが気になるな~と思ってしまい、書籍やら有識者へのヒアリングを通してまとめたので、皆さんも読みながらこんな方向性かな?というのを是非考えながら読んでみてください。
風の時代とは?
さてそもそも「風の時代」って前提で話してますがこれってなんでしょうか?簡単に説明したいと思います。
占星術の世界では200年くらいごとに時代において大事にされる価値観や考えたみたいなものが変化すると考えられており、それはエレメント(火・土・風・水)によって規定されていて、今はなんとその200年の土の時代→風の時代の変化のタイミングということです。2020年の12月から風の時代と言われております。
風の時代では引用にあるように情報や知識、コミュニケーションが大事にされて、見えないものが大事になったり、自分の好きなことをやるのが上手くいく秘訣と言われてます。(土の時代は物質的で現実的な時代と言われてます)
このnoteでは、その本当の変化みたいなものの解像度を高めることで期待しすぎたり恐れすぎたりしないでいけるようにするためのものです。
■時代ごとの変化
本題に行く前に、200年ごとの変化になる根拠としては、土星と木星という星がいろいろ回ってますが、どの星座でコンジャンクション(星が地球から見て重なること)するか?ということで判断をします。
下記、あるサイトから引用してきた年表です。一部前段階や移行のあとに前の時代のが出ることがありますが、原則200年くらいでキレイに移動するのがわかります。(周期なので数学的に200年というのが出るのでしょうが不思議ですね)
■エレメントと星座
それと皆さん自分の星座というのは知ってると思うのですが、それにエレメントが付与されているのは知らない人が多かったと思います。(僕も調べて知りました)
各星座次のようなエレメントがあるみたいです。皆さんはどんなエレメントなのか?調べてみてください。(ちなみに皆さんが知ってる星座は太陽星座で、実際他の9天体→合計10天体で見るとさらに正確なエレメントがわかるとか。)
※ちなみに僕はてんびん座で風のエレメントで、生まれた星として土の要素も多いらしく、こういう人は時代の変化の中で本質を伝えていく人らしく、このnoteを書きたくなるのもそういう性格とかが影響してるのかな?と思ったりしました。
■土の時代→風の時代で変化すると言われているもの
こんな感じで変化するみたいです。(僕個人としては、すごくビジネス的で意識高いと思ってたnewspicksが、女性誌の占いみたいな記事を出していることにびっくりです)
まとめるとこんな感じでしょうか?
お金や物質から、情報や体験や人脈が大事になる
目に見えるものから、目に見えないもの
埋没してる人から個性がある尖った人
所有からシェアになる
他人軸より自分軸
安定・固定から流動・移動になる
場所にとらわれることから、場所にとらわれない
組織や会社から、個人フリーランスが大事になる
縦社会から横のつながりになる
常識や既成概念から、フレキシブルや斬新なアイデアが大事になる
自力より、チームやコミュニティ
成功や肩書よりも、心の豊かさ
さてこれらの変化が実際そうなのか?というところを見ていきたいと思います。
3種類の変化
ここからはそれぞれで言われていることの変化について、丁寧に確認をしていきたいと思います。(もちろんエレメントや占いで言われていることは、かなり抽象度が高く感じるものだったりもするのですが、その中でも概念的に整理できるところをしていきます)
結論から言うと、今言われている変化みたいなものが下記の3つがごちゃまぜになっているため、その中で本当に実態的な変化=風の時代の変化を切り分けて解像度を上げたいと思っております。
風の時代に変わることによる本当の意味での変化
地の時代が終わることのバックラッシュ的なもの(一部恨みや復讐心=ルサンチマン的な反動もあるもの)
変化の境目で本質に立ち返ることを、風の時代と思ってる
■変化の中で変わらない本質
まず最初は3つ目のところから。時代が変化するときというのは、やはり本質や原理に立ち返ることが重要ですが、忘れたくないのがこれはいつの時代も一緒ですよね?ということ。
哲学者が残しているような、自由と責任みたいな話や、トレードオフが発生すること、変化を学習・適応していくようなことは、別にいつの時代も一緒ですし、悟りに近づくと言った意識が垂直的に変化することも、別にあるエレメントだからといって悟りに近づくということはなく、人がいう「歴史は繰り返す。人間は一切変わってない。」みたいな話って、この垂直的な変化においてですよね。
特に地の時代でそういう意味で恵まれてなかった人ほど、次の時代はみんなが悟って生きやすくなることを期待したい・希望を持ちたいマインドみたいなものが出るかと思いますが、ここは冷静に判断が必要かと思っております。
なので風の時代になるからといって急に人が悟るわけでもないですし、時代の変わり目において本質や原理に立ち返ることで、変わらないものを大事にしておくといのは、別に風の時代や、どのエレメントになったからと言って変わるわけではないものを風の時代とするのは違うかと思います。
■地の時代のバックラッシュ
次に考えないといけないのが、風の時代というより地の時代の逆を言っているというか、時代が変化するから地の時代で大事にされていたことが真逆に進む!すべて壊れると考えないほうがいいという観点です。
こちらも地の時代で冷遇されてた!と自分ではなく時代のせいだった、と考えたい自己防衛型のご都合主義の人はそういう希望を持ちたくなるということですが、先程より悪くむしろバックラッシュは逆に淘汰されるとも思われるため、ルサンチマン的な動機で突き進みすぎるのは危険かと思います。
■エレメントの意味
さてそれでは風の時代的なものがなにか?を知るために、風の時代でないものを知る必要もあります。そのためそれぞれのエレメントの意味を見ていきましょう。
下記のサイトがわかりやすく意味を説明しておりました。抽象的なのでイメージで把握してくださいね。
火のエレメント
主観的
上昇・ほかを寄せ付けず独立的
直感
情熱・精神
天の意志・自然への賛美(原理)
階級・血筋・カリスマ
エネルギッシュ・活動的
土のエレメント
客観的
着地・押し込め・閉じ込める(定着・落とし込み)
感覚
受動的・受容的
現実・肉体・物質
我慢強い・がんこ
ルールやポリシー、一貫性が大事
努力する
風のエレメント
客観的
拡散・フラットな言語による理解・散らすこと・流通させる
思考
知性・知識・情報
自由を愛する
1箇所にとどまらない
関係・社交的
論理的
水のエレメント
主観的
吸収・混ぜ合わせる・融合・共感・無意識・目に見えないものとの合体
感情・情緒
目に見えないものに敏感で自分の世界
感受性・深い部分でのつながり
他社と相互依存でつなぐ
じっくりゆっくり育てる
エレメント単位での似た性質
陰と陽
陰:水・土
形のあるもの
受動的
消極的
陽:火・風
活動的
形のないもの
主観と客観
主観:火と水
精神性
目に見えないもの
自分主体
客観:風・土
現実や論理
説明できるもの
全体性主体
垂直と水平
垂直:火・土
階級社会
上昇と下降
水平:風・水
フラットな社会
拡散と集まる(統合・融合)
■冥王星の動き
追加で冥王星の動きについても話したいと思います。
冥王星は240年ほどで12星座を一周する一番動きの遅い星でその分大きな時代の流れを示すと言われております。その星座の意味するところの「破壊・再生」を促すということで、エレメント変化ほどではないですがこちらも注視必要です。
実際風の時代は2020年12月と書きましたが、冥王星はまだ山羊座(地のエレメントの星座)におります。2024年11月に水瓶座(風のエレメントの星座)に本格的入ります。
これは冥王星が橋渡し?冥王星が水瓶座に完全に入ると変化があると言われたり、冥王星が水瓶座に一瞬入っている2023年~のところで時代の変化を予行演習で見てみるといったことが言われております。(天王星が双子座=風エレメントに入る2025年?という説も)
ここでは個人的な解釈ですが、上で貼り付けたコンジャンクションの影響を見てみると、実は1981年に風の時代で一瞬コンジャンクションが起きております。このタイミングでIT革命的な風の時代っぽいことが起きたり、バブル崩壊みたいなことが起きました。(天王星も1981年に射手座に一瞬入って原理的な発明が生まれたという解釈もできるかも)
そして、2008年に山羊座で冥王星が入るということは、地の時代的なものに破壊と再生が起きているので、すでに予行演習の予行演習的なものが起きていたのではないか?というのが僕の考えです。
2008年冥王星山羊座でよく言われるのがリーマンショックで、山羊座は地の星座の中でもルールや規則的なものが強いので、ここに破壊と再生ということが起きたのでは?と考えております。
このあたりから日本ではブラック企業的な地のエレメントが行き過ぎたものに対する破壊と再生、大企業よりもベンチャーではないか?みたいな考え方の変化は生まれていたのではないかな?と。
最近のジャニーズ事務所の告発なんかは、まさに地の時代の終わりと、風の時代的なオープンと情報流通を感じます。
さてそうなると、水瓶座冥王星は風のエレメントに入るからいいのでしょうか?山羊座のときはエレメントの持つものを破壊と再生なので、むしろそのエレメントのバックラッシュ的な作用が起きると考えたほうがいいのでは?と思ってます。
つまり、地の時代のバックラッシュとしてあまりに過剰な自由が行き過ぎているとは言えないでしょうか?
例えば下記のようなニュースです。
アファーマティブ・アクションはいきすぎると、そもそも白人やアジア人への逆差別ではないか?バックラッシュいきすぎてないか?
環境活動家の行動も行き過ぎを指摘されております。
HSPへの過剰なハラスメント忌避感や、ポリコレ的なのへのバックラッシュ、フェミニストへの風当たりの強さもありますよね。
これは実は前からnoteでまとめておりました。
つまりこれからの冥王星水瓶座は、水瓶座が自由・平等・革命の意味を持つので、そこに対する破壊と再生として、行き過ぎた自由への粛清というか、調整が取られて、そこから冥王星水瓶座が終わる2044年くらいにはそこらへんが定説化して、ほんとうの意味での風の時代になるのではないか?と思っております。(山羊座冥王星後半の今は、ブラック企業とかを肯定する人はもはやいないですよね)
風の時代はどうなるか?
さていろいろまとめてきましたが、それでは風の時代が実際どうなっていくのか?をまとめていきたいと思います。
■エレメントから見る時代の変化まとめ
先程話したまとめですと、それぞれの時代次のような感じで変化をしていくのでは?と勝手に解釈してまとめております。
火の時代:天才・カリスマ・血筋・封建主義
天才やカリスマが原理を見つけてオーセンティックを確立する
それによって、芸能や伝統の礎となるもの、確固たる価値・基本原則ができる
しかし、そこから派生して家柄や血筋による階級性ができたり貴族とそれ以外の封建主義的なデメリットも生まれる
上記はあまりに差別的なので反発が起きて次の時代へ。
土の時代:ルール・組織・安定・既得権益・腐敗
血筋や家柄で決められたところから、天才・カリスマの基本原則を標準化して誰でも努力すれば成功できる時代へ
安定や格差がない社会ができて、ルールも整備されていく(火と水の主観すぎるところを客観に置き換える)
しかし、ルールによる官僚主義や物質偏重、組織の政治や変化を恐れる面が出すぎていく(火から続く階級は変わらない)
硬直感・現状維持に流れが必要になり、次の時代へ
風の時代:ロジック・情報・オープン・多様性・分断
硬直感や腐敗を情報をオープンにして公平やロジックで判断が進む。土の時代のときのルールや制度を活用。(土から続く客観性に変わりはない)
階級(火・土両方からの部分)が解体が進み、フラットや個人が重要になる社会となり、結果多様な考えやいろいろな思想が生まれていく
しかし、多様すぎることで分断が起きたり、格差が広がったり、有象無象になっていく。(火と風のアクティブなところで格差は広がる)またただのロジカルな思想から統合される更に深い精神性が必要になる
上記のバラバラすぎる状態で淡白になりすぎるのは良くないと、拠り所を求めていく
水の時代:融合・共感・寄り添い・依存・自己が見えなくなる
バラバラなところからみんなが拠り所となるような宗教や体制の共通化が起きていく。風の時代の思想や考え方の遺産を活用。(しかし階級というより、寄り添っていくだけのイメージ。風・水のフラットにかわりはない)
客観的すぎて現実や全体最適に目が行き過ぎたところから、個人個人の感情や共感が大事になる(風・土の客観から個人の感情や主観へ)
しかし、集まるだけで消極的な動きのままだったり(水は陰)、確固たる考えが見えなくなり、リーダーシップやカリスマ的なものを求めるようになる
そこからカリスマや天才が生まれて火の時代へ
新しい火の時代
フラットすぎて見えなかったところから、確固たるものを求める(風・水のフラットから階級)水の時代での深いつながりや精神性を活用。
よりアクティブな動きはしつつ、目に見えないものへの傾倒はそのまま
※ちゃんと歴史がそうなってるか?とかは学問的にも見てみたくなりますね。
■風の時代の変化
ここまでをまとめると、下記のようなことが言えるかもしれません。
冥王星にあるような過剰な自由への反応はバックラッシュ的な反応なのでそこは時代の本質的な変化と捉えない(過剰な自由や、長時間労働がなくなるみたいな話)
土→水の中で、客観性は共通していて変化のない要素なので、過剰にスピリチュアルが求められるというよりかは、多様性の中でそういう考えも自由にフラットに持てるというだけで、土台は論理や合理性で判断なのでスピリチュアルが流行るというのは占星術界隈の個人の期待が反映されているだけかも?(ただ物質一辺倒から、思想や考え方が大事になる流れはありそうです)
変化に柔軟になるとか、古い考え方を捨てる(アンラーニング)、環境問題などでWEの意識が芽生える、セルフアウェアネスが重要になるみたいなものは、風の時代というよりどの時代でも本質的に大事なこと
さあ、その中で風の時代がどんなメリット・デメリットがある言える世界になるか?というのもまとめてみましょう。
メリット
個の時代・フラット化する時代・流動的になる時代(火・土の階級制が終わる)
自分の軸みたいなものをより重視して上手くいくようになる(自分のやりたいことをやるから何でも成功ではない)
公平は市場経済が働く(ブランドや組織が保証するのではなく、レビューや口コミの相互の自由な評価経済が保証になる)
これまでの血筋や組織に縛られない自由化をしていく
デメリット
土の時代の安定やセーフティネットがなくなり、格差が拡大する(センスのある人・ない人、どこでも働ける人そうでない人。現に海外では若手の離職率が高い)
自分の軸や考え・やりたいことが明確にないと、それに対して過剰な努力ができないので消える(やりたいことがあり、やりたいことなら努力ができるという前提)
有象無象になる(ピンキリな人が出てきすぎる)
それぞれを結ぶ共通の価値基準がなくなり、分断や共通項目が持てない底の抜けた社会となる
■直近の変化と動き
どうでしょうか?それぞれ表裏一体で風の時代だから全てが好転するのではなく、現実的に良い面・悪い面が残り続けるのが、いつの時代も変わらぬ本質です。そうしたところに着地していくのではないか?と思います。
特に2025~6年は本格的に風の時代が始まると言われておりますが、冥王星水瓶座は話したように、過剰な自由や平等といったものへの粛清が進んでいきそうです。
それはある意味、『「多様性」の統一』なんて語彙矛盾した言葉がありましたが、本当の意味での<多様性>にいいくことかと思います。
直近テーマとなる、風の時代らしいものと、似て非なるものを考える上での、多様性についてみるときに、至言と思うのが次のnoteです。
下記のように、一見多様性と言われているものは単にカオスであり、これは遠くから見ると結局均一性なのだと。多様性とは統一ということとは結びつかないということです。
本当に多様性はもっと偏りがありつつ、マクロで緩やかな分布があって共存している、かつミクロでも多様なノイズとして入り混じりがある状態。(明らかに入り混じらないものは離れる)
そして多様性は寛容であり、セーフよりのアウトくらいなら飲み込んで距離を置くとも。それはそれなりに不愉快ですし、土の時代のようにみんなが一緒ならなんにも考えず楽しめたものがそうではなくなる可能性もあります。
おわりに
いかがでしたでしょうか?ここまでの話で、風の時代について理解できましたか?階級はなくなるので個々のカラーは明確に持ちつつ、有象無象の多様性の中で、寛容さや対話スキルを磨きながらお互い不愉快を享受しつつ生きていく。
次のようなことがライフハックとしては言えるかもですね。
自分軸や自分の考え方を明確にする(ストーリー重視)
自律(自立ではないです)でみんなが当事者になる
その考えと共鳴しやすいコミュニティを見つける
フットワーク軽く様々なところを流動的に流れたり、既存の型にはめられずに生きる
その場その場で考え方の違う人とは考え方が違う中でも対話をして、折り合いをつけられるようにする
この時代に嫌気がさしてくると、きっと分断されすぎる状況から水の時代を求めるようになるのでしょう。しかしそれは2159年なので、また少し先のお話です。
皆さんが少しでもなにかヒントになれば嬉しいです!
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