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意識の構造

こんにちは。榎本です。
今回は僕の探求テーマの「人間性」の重要な位置を占める「意識」の構造についてまとめたいと思います。

ここをベースに、意識の発達や自己啓発のメソッドなどを体系的にまとめていきたいと思います。その基礎の部分を僕なりに調べたのでまとめです。

ちょっと概念的な話が多くなりますが、是非ご覧くだせ~

意識の基本的作用

まずは意識の原理的な作用についてまとめていきたいと思います。

■集中的注意
集中的注意は認知科学用語で難しく話してますが、「集中すること」です(笑)
この概念のポイントは、「集中で周りが見えなくなる」ということがありますが、集中というのは必ず焦点がぼやけるポイント「死角」が生まれるということです。

■選択的注意
選択的注意も認知科学用語です。カクテルパーティー効果はご存知ですか?カクテルパーティーのように、色んな人が雑談していても自分が興味のある人の会話や自分の名前を選択的に聞き取れます。人には、自然と何かを選択して注意を向ける傾向があるということです。
自分にとって良いもの・悪いもので選択します。

■認知的不協和
こちらはよく聞いたことがあると思います。人は矛盾する2つのことを内包しておけないという理論です。つまり人は、矛盾した認知を同時に抱えずに、秩序のある状態に意識を保とうとする原理があるということです。

意識に関わる肉体の作用

次は肉体の作用について考えます。

■知覚
人は五感を通して外的世界から情報をインプットします。それが知覚です。その五感は肉体を介しているので、その知覚が意識の中で情報になります。

■記憶
これは意識に入れようか迷いましたが、肉体が記憶を保存するので肉体にしてます。言わずもがな記憶することです。

■感情(ABC理論と快・不快)
次に感情です。感情は人の「快・不快」から生まれています。どういうことかと言うと、ABC理論というものがあります。
A:先行条件
B:行動
C:結果

つまり、子供の頃から何かをして行動をして、その結果から「快不快」を人間なので感じます。これを積み重ねることで、人には感情や感情を引き起こす記憶が生まれてきます。つまりやって気持ちよかった行動はどんどんやるようになりますし、やって気持ちが悪かった行動はどんどんやらなくなるということです。これの結果感情が生まれます。

参考:ABC分析

意識の構造=認知

認知とは、知覚の上で判断・解釈をすることです。最初に結論をまとめると下記のようになります。

心のメカニズムv2

■セルフイメージ・ビリーフ(信念)
過去の快・不快の結果から記憶が蓄積され、それがビリーフ(信念)やセルフイメージ(自己認識)を生み出します。「自分は~な人だ」という根底にある考えを作り出します。これが全ての行動に影響を与えています
例えば、「自分はできない人間だ」と思ってる人は、知らず知らずのうちにそういう風に世界を見たり、そういう行動をしているんです。

意識・無意識の階層をまとめると下記の様に形成されていきます。

意識・無意識と構造v1

この価値観やセルフイメージみたいなものは、性格・人格にも近い考え方です。人それぞれ違うはずですが、両親との関係のような文化的・社会的な共通事項のようなものがあるので、「性格診断」などで似てくる部分があります

■マトリックス
これは映画マトリックスから着想を得ました。セルフイメージやビリーフが人間にはあり、それを通して世界を認識するため人には「ありのままの現実」が見えていません。
人によって都合のいい現実が見えており、これが無意識に存在するため「マトリックス」と呼んでおります。
この無意識は恐ろしく、脚本(スクリプト)とも呼ばれてますが、まるで身体が脚本通りの動くように自動的に反応をします。

■意識の流れ
意識は次のような動きを示します。

1.現象を知覚する
2.この知覚の際は、実は無意識的にマトリックスベースの「選択的注意・集中的注意」をしているもので見えており、「死角」がある状態でありのままに見ていません。
3.その注意をかいくぐっても、現状のマトリックスを作っている「セルフイメージ・ビリーフ」に基づく認識をしやすいです。(認知的不協和が起きないように意識の中に秩序をもたらす働きがあるため)
4.そしてさらに「セルフイメージ・ビリーフ」を強めて、今までのマトリックスの中にとらわれていきます。
5.そこでさらに、そのマトリックスベースの判断をします。
6.その判断がマトリックスベースの行動を促します。
7.マトリックスベースの結果が出てきます。
8.それを再度1で知覚してマトリックスが強まります。

ここまでだと、抽象的でわかりづらいと思うので僕の場合、どのような行動をしていたか?を話したいと思います。

■榎本のセルフイメージ・ビリーフ
僕は過去父親に家を追い出されたり、暴力をふるわれていた経験があります。そこから自分は、「自分は生まれてこなければ良かった。いてはいけないんだ。」といういつの間にかのセルフイメージ・ビリーフを作っています。(このような根深いセルフイメージ・ビリーフをメンタルモデルと呼んだりもします。)
そこから、「何か良いことをしていないといけない自分」というセルフイメージ・ビリーフも作り出します。

■榎本のマトリックス
上記のセルフイメージ・ビリーフを「事実」と無意識的に認識してしまっている人のマトリックスがどうなると思いますか?
僕の場合は、
周りが全て自分を否定してくる人なのではないか?
周りは敵なのではないか?
自分は何かプラスのことをしていないと追い出されてしまうのではないか?

という仮想現実を作ってました。

■判断と行動
それによって様々なところで、それベースの行動を無意識にしてました。
・人と目が合わせられない(周りは敵で自分の内面を見破られそう)
・人と距離を置く(心の内をさらけ出すのは危険)
・勉強や仕事で上にいかないといけない(何か良いことをしてないと価値がない)

といった行動です。
これのおかげでスキルなどはすごく身についたと思いますが、何か恐怖や強迫観念に常に駆られていました。

■結果
これによって、本当は無条件で受容してくれる存在が必要なのに自らそういう機会を距離をおいて逃してしまったり、一時的に勉強や仕事でいい結果は残せますが、それは一時的な安心感で終わるといった感じの繰り返しでした。

■知覚(選択的注意・集中的注意)
上記の結果をさらに自分のマトリックス通りに見ようとするので、そういう機会があっても逃す現実ばかり見えるので、「やっぱり自分は価値がないんだ」であったりとか、仕事の成果も「仕事ができる、という条件つきで評価されてて、できなかったら手のひら返すんだ」という情報ばかり目に入るようになってました。

上記のようなことを繰り返します。もちろん人間なので、飽くまで今回は悪い側面で編集して書いていますが、概ね強調せず上記のようなことを「無意識的に」実践していて気づきませんでした。
怖いのはこれを認知できずに、まさに映画「マトリックス」のように仮想現実の中から抜け出せないでいました。(映画の方は別の主題がありましたが)

人間である限り、何かしらのセルフイメージ・ビリーフが作動していると思います。これを見つけていき、自分の意識の構造を整理することで非常に自由にありのままに現実を見ることができるようになるかと思います。

おわりに

ここから
「どのようにその構造を見つけるのか?」
「自己啓発セミナーとか宗教の仕組みは?」
「悟りとかってどういうこと?」

みたいなコンテンツにつなげていきたいと思ってます。

まずはその前段としての、意識の構造についてまとめました。
是非いろいろご意見くださいね!

ツイッターでもこんなことを書いてますので是非絡んでください。



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