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躁が激しい夜の話

22時頃だったかな、かなり楽しみな予定を友人と立てた。
遅い時間に意識的に感情を起伏させないようにしているのだけれど、こればかりはしょうがなかった…と言い訳をさせていただきたい。
だって久しぶりのキャラクターコスプレの予定をかわいい女の子と立て、更にその衣装が超かわいいのだもの…。

まあ楽しみなわけです。

そして案の定、ハイになって寝付けなくなる。
服薬してから布団に入ってみるも、旦那を寝かしつけるだけに終わった。
それだけでも100点なんだけれども…

さて、眠れない。
これは目を瞑ればどうにかなるとか、本を読めばどうにかなるとかでもない。
どうにもむずむずする。

レストレスレッグスシンドローム、通称ムズムズ足症候群。まずこれがえぐい
膝の皮膚と肉の間を虫か何かが走り回るような不快感。
ちなみに対応としてはリボトリール錠を服薬している

寝転んでいるとそんな感じで節々が気持ち悪いので、起き上がる。

それから、ひとつやりたいことを思いついて動き出した。
思いついたというより、駆り立てられたという方が正しいかもしれない。
とにかく、今やらなければいけないと思って動いた。
気づいた時にはスカートを切っていた。

再来週の結婚式が終わった後、ネットで安く買ったドレスをドールサイズ(約1/3)に仕立て直す。
ドレスの作成からドールの洗浄、再塗装、ハイヒールやアクセサリーの作成、ウィッグの成形など…
来年の時間をたっぷり使って、結婚式最後の仕上げをする予定を立てている。

もちろん今やる必要はないし、結婚式の準備すらもう少し残っている。
でも、それしか無かった。
着古した洋服、白いチュールのスカートと旦那の学生時代のシャツ(私の部屋着として再利用していたもの)を引っ張り出してきて、おもむろに切った。

そもそも細かく測ったり、きっちり切ったりだとか丁寧な事はしない性格なので、型紙を作るにあたってはいつも通りの行動ではある。
ただ、そう理解していても自分の行動が異常だと感じた。

スカートを切って、ピンクッションを左腕に通して、適当に切り出したシャツをドレスの形になるように手縫いで繕ってゆく。
BGMやテレビもつけず、ただただ作業を進める自分をおかしいやつだと感じた。


作業を開始から1時間。


少し休憩を挟んで更に1時間
いつのまにかそれなりに形になっていた。

躁の時が嫌いだ。
必要以上のパワーを前借りする形で使って、そのあと体調が崩れる。
短時間で鬱に転調するのが目に見えている、だから怖い。

ただ、躁の時の自分が少しだけ羨ましかったりもする。
そんなジレンマ。

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