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なぜ写真を撮るのか

先日、主人とそんな話をした。

『どうして写真を撮るのか?』
その問いに私は即答する事ができず、しばらく考えた。

考えて出した答えは至極単純、『記録行為だ』それに尽きると思った。

ライフワークとしてFUJIFILM XT-30に小さい単焦点レンズを着けて持ち歩き、スナップを撮っている。
被写体に選びがちなものは『カフェで注文したもの、店内風景』『レトロな街並み』『信楽焼の狸』で、絶景を追い求めて奔走するタイプのカメラマンではない。

また、自分を『カメラマン』と呼称するのにもひどく違和感がある。
理由としては、全くもってカメラの専門家ではないからだ。
趣味、ライフワーク、私にとって写真はその枠から飛び出すものではないらしい。

ただの記録行為である。
が、ひとつそこにこだわりがあるとすれば『美しい記録として残したい事』なのだと思う。

それは風景写真でも、ポートレート写真でも。
まるで映画のような、物語のような記録写真を積み重ねていきたいのだろうと思った。

記憶なんてものは実に曖昧で、その補完としてドラマティックな写真が1枚あれば『そういう思い出』になるかもしれない。
これはある種の『願い』だろう。

記録の範疇は出ない。
とはいえ無駄な行為とも言い難く、私にとって『カメラで写真を撮る事』『SNSや展示会で発表する事』を含めた記憶を『補完』する儀式が、写真を撮る意味、ひいては生きる為の大切な行動なのだと思う。

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