見出し画像

インパーソナル・ライフ あなたとわたしは共に神である 第一章

** インパーソナル・ライフ あなたとわたしは共に神である 第一章 ** 

書籍紹介
本書は、約100年前の1914年、米国のキリスト教神秘主義者ジョセフ・ベナーによって著されました。「神」と「人間」の間にある分離という幻想を打ち消す、不二一元論・ノンデュアリティ思想の究極の書とも呼べる作品です。その教えは英米のスピリチュアリスト達の間で今日も愛され続けています。

「あなた」と「わたし」はひとつである − 「神」と「人間」の間に分離など存在しないと教え、少しずつ読者をその悟りへと導きます。

「脱宗教時代」の混迷の中、あなたの信仰を救うのは、あなたの中に存在する神そのものです。

「奇跡のコース(奇跡講座)」や「神との対話」シリーズを学んだ方にとっても、より深い意識変容をもたらすであろう作品です。
***
今回、第一章および第二章を、noteにおいて無料公開しております。

***
インパーソナル・ライフ あなたとわたしは共に神である
一章 わたし(アイ・アム)という存在

この本を手に取ったあなたへ。
真理、自由、喜び、更には神という存在を探し求めてきたあなた。あれこれと迷い続け、様々な本、教義、哲学や宗教の中に答えを見出そうと、探し求めてきたあなた。
あなたの魂は疲れ、落胆し、殆どの希望を失ってしまいました。
「真理」らしきものを何度も垣間見、それを追い求めたはずが、蜃気楼の彼方に全てを見失ってしまったと言うあなた。
世間では有名な組織や、宗教に属する人物を、その素晴らしい教えや行いのため〝師〟であると信じていたあなた。そしてその〝師〟もまたあなたと同じ人間であり、美しい教えや真理を伝えることはできても、欠点や、罪深い行いがあると知ったあなた。

そのようなあなたにこそ、全ての境界を超えた「わたし」は訪れるのです。

魂の中で、ぼんやりとその存在を現そうとしてきた真理を、あなたは感じ始めました。
「命のパン」を求めるあなたにこそ、「わたし」は訪れるのです。

「命のパン」を食べる用意はできていますか?

さあ、目を覚まし、姿勢を正しましょう。人間的な思考を沈め、これからわたしが話す事をよく聞いてください。これまでと同じようにまた落胆し、その胸を痛めることのないように。

「わたし」。
いったいこの「わたし」とは?
この尤もらしい態度であなたに語りかける、この「わたし」とは?

よく聞いてください。
「わたし」は「あなた」なのです。あなたの中の実存する部分 – すでに全てを知っている「あなた」なのです。
「あなた」は常に全てを知っていたし、常に存在していたのです。
そう、「わたし」は「あなた」。「わたしは在る – アイ・アム」と自覚する意識。あなたの本来の自己なのです。

全てを超越しながらも、あなたの最も深い部分に存在するこの「わたし」は、あなたがこの文章を読んでいるまさに今、この真実の理解へと導き、全ての偽(いつわり)なるものを取り除いていきます。これまで長い間、あなたを迷わせ続けてきた〝自分〟は、真のあなたではないのです。

あなたの中の真我(アイ・アム)の意識こそが真の師であり、あなたの外に師は存在しないのです。

わたしは、聖なるあなたの自己です。
わたしがあなたにこのメッセージ、生ける言葉を届けているのです。これまでも、わたしはあなたに全てをもたらしてきました。数々の本や、師とされる人物…。あなたの真我であるわたしこそが、真の教師であり唯一の神であることを伝えるために、わたしが全てをもたらしてきたのです。「命のパンとワイン 」ばかりではなく、あなたの身体的・精神的・霊的成長に必要とされる全てのものを、わたしは届けてきました。
これからこの文章を読んでいく上であなたが惹かれる箇所は、あなたの真我であるわたしからのメッセージであり、あなたの〝外側の意識〟に対し、内側から働きかけるものなのです。あなたの〝内側の意識〟、つまり「わたしは在る(アイ・アム)」の意識は常に全てを知っているけれども、まだそれらが具体的なかたちで外側の意識に理解できるようになっていない、ということなのです。
同様に、これまで外側の世界であなたを惹きつけてきた表現の全ては、内側から語りかけるわたしの声であったのです。これまで外の世界で顕現してきた事象の全ては、あなたの人間的意識に働きかけ、必要な影響を与えるための手段であったのです。
わたしはあなたの人間的意識ではなく、またその派生物、つまり知性・思考力でもありません。それらは、あなたがわたしの存在表現であるのと同じように、あなたの存在表現の一部にすぎません。知性や思考力は、あなたの人間性の一面にすぎず、真の意味でのあなたは、個に非ざる「神的なわたし」の一部なのです。
これらのことをきちんと受け止め、よく学んでほしいのです。
今こそ立ち上がって、自分は一個人に過ぎないという考え方 – つまり過剰な自意識と自惚れをもたらす思考と知性の支配から、自身を解き放つのです。
わたしの言葉があなたの魂レベルの意識に浸透できるようにするには、思考はあなたにとっての奉仕者となるべきであり、また知性はその労働者となるべきなのです。
真我(アイ・アム)の意識が今、あなたの魂に訪れます。わたしの言葉を受け取ることができるように、あなたの魂にわたしの息吹を与えました。
さあ、あなたにこの力があるのなら。
あなたの個人的嗜好や信条、意見(その殆どは他の人々が捨てていった物をかき集めたような物ですが…)を、忘れる事ができるなら。
もし、それらを捨て去ることができるなら。
わたしの言葉はあなたにとって、終わることのない喜びと祝福の源となるでしょう。
これから読み進めるにつれ、あなたの小我 はわたしの言葉に疑いを持つでしょう。あなたがわたしの言葉をハート、心の部分に迎え入れ、それがそこに住まうことを許すなら、小我はこれまでのようにあなたの思考や感情、行動を支配することができず、その存在そのものを脅かされることになるからです。
そう、「神我(アイ・アム)」の意識があなたに訪れています。
わたしの存在をあなたが意識できるように。
わたしの存在を知り、わたしの存在の意味を理解することができるように、あなたの人間的意識をわたし自身が調えてきたのだから。
わたしは、これまでもずっとあなたと共にいましたが、あなたはわたしの存在に気付きませんでした。
数々の本や教え、宗教、哲学の間を彷徨う時にも、あなたの魂の目が「約束の地」を見つめ続けることができるように、わたしが導いてきたのです。あなたが神のパンを思い出し、尊重し、それこそを切望するよう、わたしがマナ を与え続けてきたのです。
さあ今、あなたはヨルダン川のほとりに導かれ、聖なる遺産は川の向こう岸にあります。
今こそ、わたしの存在をあなたが意識の上で「知る」時です。祝福の地、カナンへと渡る時が来たのです。
準備はできていますか?
川の向こうへ行きたいですか?
「証の箱」であるわたしの言葉に従うなら、あなたは靴を濡らすこともなく、川を渡ることができるでしょう。
第一章 終


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?