M&A仲介業大手の人材戦略
M&A仲介業のビジネスモデルは収益性が高く、他業界と比較して給与が高い傾向がある。事業承継や成長戦略の一部としてM&Aのニーズも年々増えここ数年の業界成長率は年率で25%を超える。そんな成長著しい業界であるため、人材の確保が企業の成長戦略で最も重視されている。
上場大手3社の収益性比較
大手3社の営業利益率から各社の利益率を見ていこう
・日本M&Aセンター 37.5%(2023年3月期実績)
・M&A総合研究所 53.8%(2022年9月期実績)
・M&Aキャピタルパートナーズ 46.9%(2022年9月期実績)
比較すると、M&Aセンターの収益性がやや劣っている。バックオフィスの充実がこの差に現れており、その分コンサルタントへの負担が少ないといった利点もある。次に各社の人材戦略を見てみよう。
各社の人材戦略
成長著しい業界のため、各社優秀な人材を確保するため様々な人材戦略や教育制度を整えている。(以下、各社決算書から抜粋)
3社の人材採用戦略を見るとM&A総研がダントツの増加率を誇っており、企業が大きく成長していることが見て取れる。今後の成長が大いに期待できる。他2社は成長期から安定期へフェーズが移行しているため、一定の増加率を保った人員採用を行っている。
人材育成戦略
日本M&AセンターとM&Aキャピタルパートナーの人材教育戦略を見てみよう。
このように各社人材の確保が企業成長に直結すると考えており、高い給与体型といち早くコンサルタントとして成長できる環境を整えている。
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