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中田敦彦のYouTube大学 ~未来予測 編~【2021/6/29追記】

【はじめに】
この記事では、中田敦彦のYouTube大学で度々動画が投稿されており、あっちゃんが強く関心を持っている「未来予測」に関する動画を、リンク集的に纏め、ポイントを簡単にまとめていきます。


これまで

未来を予測するにあたっては、過去の歴史に学ぶことも重要。その際、人類がどういう歴史を辿ってきたかを把握するにあたって、こちらの動画から。

人間が「同じ轍を踏む」という観点に立ち、『賢者は歴史に学ぶ』とすれば

【世界史①】古代ギリシャ 〜天才アレクサンドロス、東へ〜
【日本史①】縄文〜飛鳥時代!日本は元々どうやって始まったのか!?

などの歴史書の時代のヒストリーも面白いですが、

通常の「世界史・日本史」の時間軸を大幅に拡張して、ホモ・サピエンスが他を滅ぼして唯一の人種となり、「認知革命」「農業革命」「科学革命」といった革命を経て現代に至った”全史”を把握することが出来ます。

※ちなみに中田敦彦個人の人生について知りたい方はこちらの動画を(↓)

【中田敦彦のしくじり武勇伝】人は何者にでもなれる、いつからでも。

現在地点(2010年代)

過去の人類の辿った歴史を再認識したら今度は『現在地点』の正確な把握。未来を予測するにあたって、現在地の把握を誤ってしまえば、誤った前提をスタートに「ナビ」がルート案内を始めることとなってしまいます。

そうした中で、(ややファクトチェックが恣意的との指摘もありますが、)世界の現在位置を把握する上で良い気づきを与えてくれるのが、ハンス・ロスリングが亡くなるまで執筆を続けた『FACTFULNESS』です。

10個の本能に基づく誤解に注意するよう警鐘を鳴らす筆者は、その本の終盤において、「②金融危機・③世界大戦・④温暖化・⑤極度の貧困」と並んで『過去実際に起きてきたので、特に注意が必要なもの』として「①感染症」を挙げていました。

2017年に作者が死去し、本の出版されたのもその翌年ですから、コロナ禍が世界を覆う前に、「感染症」等に対する警戒を呼びかけていた書籍です。

※「YouTube大学」の現在位置(2020年夏現在)を知りたい方は、( ↓ )

【YouTube大学の歴史】学ぶって、楽しい。

2020年代 ~コロナ時代 編~

ほぼコロナ禍に始まった2020年代ですが、2010年代の段階で「感染症」がここまで大きな脅威となることを予想できてた方は多くなかったはずです。それだけ「未来予測」が難しいということを前提にする必要がありますね。

まずは「未来予測」の前段階として、『コロナ時代』とも言える2020年代の前半を占っていきましょう。最初にご紹介する動画は、「コロナ第1波」の緊急事態宣言下の動画から。

「条件つき日常と警戒が交互[ママ]する日々」
・最も恐れるべきこと:「また元の日常に戻れる」という考え
・忘れてはいけないこと:①あなどり、②準備不足、③人類活動

実際、第2波、そして第1波を上回る第3波が2021年に訪れ、緊急事態宣言が再発出された日本は、まさに「日常と警戒が交互に訪れる日々」であり、「また元の日常に戻れる」という淡い期待にとらわれている人々の幻想を、打ち砕くような事態が、再び訪れている状況となっています。

「Withコロナ」という表現が今ほど定着する前に、「アフターコロナ」からの発想の転換を求めたこの動画は、一つの気づきを与えてくれました。

「経済」や「世界情勢」については、2020年6月、1度目の緊急事態宣言が解除された後に動画がアップされていますが、結局は、その後の動画と同じく「欧米の衰退と中国の台頭」、「不況下で自身の資産を守る」ことの大切さが繰り返し説かれていくこととなります。

日本にとって優しめ・厳しめ、国内外さまざまな観点からの意見を紹介した2020年の動画の中でも、かなり厳しい予測だったのがジム・ロジャーズ氏。

国内の人では考えないような発想の意見を述べた著書として売れ行きも好調でしたが、『FACTFULNESS』などにあった危機感を煽る本能に訴えかけている様な内容でないか、などをこうした本では吟味する必要はあるでしょう。

恐らくあっちゃんが、国際路線に舵を切る一つの分岐点となったのが、この時期の動画達だったのではないかと記憶しています。

2020年代 ~5Gの時代~

そんな2020年代は「次世代通信規格:5G」がカギになると夢を語った動画がかなりの再生数を記録している(最初の)5Gの動画です。

「5G」に関する書籍もまだ少なかった頃、「5G」になるとどう変わるのかという『完成形』を具体的に列挙していった動画です。2010年代の4Gからは想像もつかないような未来が訪れるとワクワクさせられました。

もちろん、『完成形』に至るまでには、かなりの年月と紆余曲折を経ることになるのを忘れてはいけないでしょう。そして、現実には、日本や欧米を、ビッグ・テックな企業達が情報で牛耳る時代なのかも知れません。

2025年と具体的な年と「制覇する企業」を示したのが上の動画。
Google、Apple、Facebook、Amazon、さらにはMicrosoftやNetflixといった企業の物語は個々に動画をアップしていますが、他にも5社が実名掲載。

・3つのメガトレンド
 ①業界の壁が崩壊、②体験が軸になる、③データを制する者が未来を制す

など、何故これらの企業が2025年を制する未来を予測しているのか、また、そうした時代にどう「生き抜く」のかについて語っている動画になります。

俗に「貴方の仕事を奪われる」とか、色々な特集で見かける「AI」ですが、どういった特徴と強みを持ち、何を苦手としているかを丁寧に説明してくれるのが、『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の動画です。

この書籍で恐ろしいのは、『教科書が読めない』のは、子どもたちだけに限らず、我々既に働いている大人たちも含まれており、それについての自覚が無いことでしょうか。

『読解力』が人間に求められる時代、どうやって「AI」に対抗するスキルを身に着けて行くのか(どうやったら身につけられるのか)が、まだ全く解明されていないという現状を突きつけられる書籍となっています。

21世紀の社会問題

そうした経済・政治的な側面だけでなく、他にも多くの社会問題が、21世紀の我々人類に襲いかかります。

「異常気象と気候変動」への危機意識が、2030・40年代の未来予測の動画、そしてSDGsなどともリンクしてくるのです。動画の翌月、菅義偉内閣は、

「経済と環境の好循環」を掲げ、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすると所信表明演説で発表(SUSTAINABLE BRANDSより引用)

するなど、潮流が少しずつ変化していっているのかも知れません。そうした中にあっては、少し漠然とした内容ではありますが、「サステナブル×イノベーション」も大事な発想の根源になってくるものかと思います。

もちろん、経済面だけではなく、精神的な成熟という観点も、重要性は全く変わらないでしょう。例えば、『LGBT』に関する問題や、

(『約束のネバーランド』の授業に先駆けて紹介された)『ヴィーガン』(完全菜食主義者)の話題などは、自分が実践するかはさておいても、情報を得て理解を深めておくことが『教養』として必要な時代になってくかも?

2030年代

さて中田敦彦のYouTube大学の動画で「2030年」と銘打たれている動画は、寄稿時点で2つあります。

そのうち1本目が、落合陽一氏の『2030年の世界地図帳』を紹介した動画。そもそも何故、2030年なのかといえば、『SDGs(持続可能な開発目標)』のリミットに設定されているのが、2030年だからです。

様々な用語・要素を組み合わせた落合陽一氏の未来予測では、「SDGs」という地球規模での覇権争いの中で、日本は、『ヨーロピアンデジタル』な立場から、SDGsに乗るのではなく『SDGsを利用する』ことこそが取るべき戦略なのだそうです。(詳細は動画・書籍でご確認ください)

一方、2021年1月に公開された動画では、アメリカの筆者による『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』が紹介されています。

「5Gの後の時代」の、「もうアメリカでは一部が実現化していて、日本より先に進んでいる」そういったテクノロジーが沢山紹介されています。

日本ではまだ先に感じる「交通」「eコマース」「エンタテインメント」の革命が、米中などでは既に実用化に向かっているというのです。驚きです。

一方で、齋藤幸平氏の『人新世の資本論』は、書籍のタイトルの意味が理解できれば、半分理解できたようなものだそう。

敢えて“ひろゆき”氏みたいな誰でも分かる表現に敷衍(言い換え)すれば、「環境破壊を止めるには資本主義を辞めるしかないよね」となりますか。

ここまで見てきた「SDGs」によって、本当に得をするのは誰か、本当に地球環境のためになっているのか、そして本当に損をするのは誰か、についてを今一度踏み止まって考え、自分のスタンスを定めることも必要でしょう。

そんな2030年代以降に、『リープフロッグ(蛙とび)』するのは、アフリカとインドなのだそう。気づいたら、追い抜かれているかも知れません。

2040年代

お金の授業の時のように、様々な「未来予測」の書籍を読むことで共通項を探り、確度を高めんと、あっちゃんが紹介したのが『2040年の未来予測』。成毛眞氏が、日本に対してかなりシビアな予測を立てています。

「普及前は反発」をするが「普及後は(普及前のことを)忘却」してしまう歴史(カメラ、ガラケー、YouTube、船旅40日で来日してた時代)等を紹介し、そうしたテクノロジーに反発しても敗北者になるだけと切り出します。

そして、「未来予測」とは、『既に公表されている情報』を、『改良したり組み合わせ』たりすることで、未来が見えるのだと語るのです。

日本については、「既に貧しい国」であり、「人口は減少」が進んでおり、それに伴って「地方の崩壊」も進む。だから、自分の資産を防衛する必要があり、そのためには投資が不可欠だというのです。

加えて、国内・外で「災害リスク」と「戦争リスク」の大きな状態が続く。しかし、残念ながら、「国は変わらないし、国が助けてはくれない」ので、『国を忘れる』ことも必要になってくる、という形で締めくくられます。

【おわりに】

『色んな未来予測があるから、そうした未来予測を知る、調べるキッカケになれば嬉しい。皆さんの未来が今日少し変わることを祈って』私もこの記事を書きました。

ひとまず、数多くなってきた「中田敦彦のYouTube大学」の『未来予測』の動画を纏めて、要点を抑えるだけでも、少し具体的に未来をイメージできる様になるのではないか? と期待しての(忘備録的)記事ではありますが、皆さんのお役に立ててたら幸いです。

では、2020年代、そしてその先の未来へ向かって、Rxでした、ではまたっ!

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