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リクナビ、マイナビ等を使わず就職活動する方法はあるか。(辞退率提供を受けて)

就職情報サイト リクナビが就職活動生の明確な同意を得ずに企業へ”内定辞退率”を販売していた事が問題となっています。

リクナビ問題、東京労働局がリクルートキャリア調査 就活生の「内定辞退率」予測データ販売めぐり

「そもそも、もう就職情報なるものは必要なのでろうか?これだけネットで採用情報が各社サイトで掲載されているし問い合わせも気軽にできるのに、その上こんな人を物のように扱うフィルタをかけるサービスは不要なのでは。」

思ったより「深刻」なリクナビ問題 「スコア社会」への予兆か?

このように自分の預かり知らない場所で自分の不利益な情報が利用され、自分の就職という人生の一つのイベントの行く末を左右されるのを防ぎ自衛するにはどうすればいいでしょうか。

それには就活ナビサイトに対して、同意のない情報の利用を徹底してもらうという方法ですが、現実として使われていたという事が明らかになった以上、サイト運営者に対してそれを確実に履行してもらう事は難しいと考える事が必要かもしれません。

では、もう一つの方法として、就活ナビサイトそのものを使わない、という事になります。

就職ナビサイトは必要なのか

企業情報を入手できる方法はいくつかありますが、採用情報に絞った内容を探すには、それなりの労力がかかります。ただ、採用情報がまとめられている必要があるのでしょうか。就職したい企業をまず探すには

1.どんな企業があるか
2.どんな仕事をしている企業か
3.企業の経営状態はどういった状態か
4.採用しているか
5.待遇はどうか

もちろん4から始めている人もきっといるかと思いますが、通常の探し方はまずどんな仕事を自分がしたいか、から始まるため、1、2、3から絞り込む人は多いかと思います。

ただ就職ナビサイトがその部分を網羅しているかというと、多数の人に注目されている企業など倍率の高い企業はともかく、そこまで大きくはないが優良企業、ベンチャー企業については網羅しているとは言いにくいです。
当然倍率の高い企業にはエントリーが殺到し、その不安がさらに別のエントリーを誘い、大量のエントリーのループを生み出し、多数の通知メールと高倍率の中、なかなか採用が決まらないという構造的に就職が決まりにくい状況が起きているのも事実です。
大量のメールで疲弊している学生もたくさんいます。

どんな企業があるのかを探す検索エンジンとしては半分程度使い、以降も同じようにエントリーもそこから行う必要はないように思われます。
どんな仕事や企業の雰囲気などは今やインターネットの時代ですから検索をすればいくらでも出てきますし、採用情報も企業ホームページを見ればわからない事はないですし、反対に不透明な企業は待遇面に期待ができない可能性もあります。
検索エンジンとしては後述しますが、新卒就職支援も行っているハローワークの求人情報検索はかなり強力です。

合同説明会は必要なのか

ナビサイト主催の合同説明会の何よりもの特徴は参加企業の多さと参加企業の学生の数の多さです。
つまり多すぎて直接企業と面して話す機会というのはなかなかありません。
多数の学生が企業の担当者の前で少しの企業紹介と少しの質問タイムで終わる事が多いです。ただ、その質問タイムで学生がどれだけ目立ってもそれが採用に結び付くことはありません。アピールする学生も少しいますが、それは採用担当からすると記憶に残るがエントリーシートとは結びはつきにくいです。ほとんど意味がないと言っていいかと思います。

質問もできずその場の説明もあまり有益な情報もなく、パンフレットを持ち帰り時間を使い疲労が残るという、割とデメリットが多いように思われます。

反対に個別の企業説明会についてはエントリーシートと結びつき特定されやすく採用担当に覚えられるきっかけにはなると思います。
こういった選考会情報専門に扱っているサイトもあります。

ただ、それも企業規模が大きく、何百人ともなれば合同説明会と同じようになる可能性が高いです。

ナビサイト以外のサービスを利用する。

いくつかの手段を後述してみます。もちろんこれだけではありません。
少し工夫をすれば探し方は色々出てくるのでは、という一例です。

「スカウト系」
参加企業も大手やベンチャーが参加しているサイトもあり、学生時代にそれなりに何かポートフォリオを持っている人には向いています。
学歴ではなく、制作実績や経験、もちろんSNSでの活動なども考慮に入ります。企業のほうから求人の声がかかるというのがこの形式です。そんなもの一部の人だという印象はありますが意外と声がかかるとの声が聞かれます。

「就職マッチングサイト系」
就職活動のアドバイザーが面談をしてニーズにあった企業を探してくれるというものです。エージェント形式は優良ではない企業も紹介される可能性があるので、注意が必要です。
ぼんやりと何かやりたいことはあるけれど、企業活動の中のどの部署や企業が向いているのかのアドバイスを受けるのは良いかと思われます。
意外と時間がかかるように思われますが実は内定の速さで注目を受けています。

「大学の就職課(キャリアセンター)から紹介してもらう」
大学独自の求人というものがあります。求人票は公開されており、大学を限定している場合、OBが所属しているなど、OB訪問に等しい就職活動になり得ます。学内の企業説明会についても利用する価値はあります。
何せ人がナビサイトの説明会より人が少なく、注目されやすいです。

「ハローワーク」
意外に見逃せません。ハローワークは仕事を辞めた人だけが行くところではありませんがあまり知られていません。新卒応援ハローワークという施策があり、担当者を決めた上でのエントリーシートの記入や進め方、定期的な求人情報の提供など面接指導など個別面談ができます。
職業適性検査やセミナーなどの支援もあり企業への支援もあり国が行うだけあってかなり充実されています。

「SNS」
もはやSNSは企業の営業活動、個人の営業活動と同様、個人の表現の場所となっています。
自分のアピールポイントを整理して、就職活動用のアカウントを作るかそのまま使うかはよく考えた上で企業への就職希望をアピールするのは一つの手段となっています。現にインフルエンサーターゲットにスカウトも今では起きています。

まとめ

「このようにナビサイトに登録しなくては何もできない」という事はもはや固定観念です。10年以上も前ならいざ知らず今はインターネットでほとんどの事ができる時代です。ナビサイトを利用して活動をするもよしです。
選択肢はいくつもある事を念頭にして、
より納得のいく、そしてなるべく疲れない就職活動、はたまた起業をするかなど判断の材料にしていくといいかと思います。

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