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クリエイションメンバー紹介。

どうも。エンニュイ主宰の長谷川優貴です。クレオパトラというお笑いコンビでネタをしたり、CHARA DEというお笑いコンテンツ制作団体の代表をしたり、スタジオ・ギャラリースペースを運営したりしています。

今回は、クリエイションメンバーの紹介と共に、書いてもらったワークショップの感想や公演への意気込みなどをアップしていきます。

ワークショップについてはこちら↓

青柳美希(Aoyagi Miki)

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プロフィール

1992年生まれ、福島県出身。映画美学校アクターズコース8期修了。東京にこにこちゃん、盛夏火、中野坂上デーモンズなど注目の若手劇団に多く出演。20年、ウンゲツィーファガーデンmemeのメンバーとして活動を開始し、演劇の新しい形を模索。


「演劇はお金も時間もかかる。その割には儲からないし、コスパが悪いなあと常々感じている。もっと上手くやっているところもあるかも知れないけど、実際、私が去年初めて企画した演劇公演では助成金が無ければ大赤字になるところだった。連日満席でもだ。コロナも相まって演劇はどう足掻いても赤字を生み出すしかなくなってきた。こんな状況で、持続可能な演劇は出来るのだろうか。赤字を抱えたら私のようなアルバイトで生計を立て、その傍ら演劇活動をしている俳優なんかは終わる。生活も演劇も。しがない俳優だ。些細な(或いは重大な)きっかけで四苦八苦しながら重ねてきた日々は終了せざるを得ない。去年の春は少し期待していた。夏になったら状況は良くなるはずだと思っていたから。でもそんなことはなかった。今もなお更新され続ける最悪の状況のなかで、わたしが考えていたのは「場が欲しい」ということだった。
わたしは演劇を出来ることならよぼよぼのおばあちゃんになっても続けたいと思っている。生活基盤を脅かさず、演じるということを永続的に考える場として去年、立ち上げたのが「ミーム」というユニットだった。エンニュイの長谷川さんが書いているnote『来年毎月演劇をやります』(https://note.com/hasenote/n/n2939ad8e8ca4)を読んでシンパシーを勝手に感じ、どんな人なんだろうと興味を持って今回のWSに参加した。

WSでは初めましての人達とチームを組み、対話しながら一つの作品を作った。人との接触を極力避けていた日々のなかで、やはり自分の何かが鈍っていた。さっきまで他人だった筈の人と自分の生活のことやしんどい事、嫌だった事、割とあけすけに話して、作品の種を探す。演劇というフォーマットを借りて、私たちは相手を知る。相手を知るということはまだ見ぬ自分を発見することでもある。だから私は演劇をやめられないんだと思う。自分という最大の謎を知りたい。帰宅してすぐ爆睡してしまうほど脳が疲れ切った。楽しかった。
あとは俳優として自分の持ちネタのようなものが欲しいなと常々考えていて、だから“身体さえあればどんな場所でもできる強度をもった公演を作りたくなった。公演というかシステムというか。”(https://note.com/hasenote/n/nae93916a241c『今年一年をかけてつくる演劇について』より抜粋)という長谷川さんの言葉がなんかすごく心強く感じてとてもわくわくしている。
コロナが猛威を振るい、私たちは触れ合うこと、対面することを奪われ、いろんな場所が消えた。行きたかった場所、好きだった場所、いつも行く場所、どんどん消える。コロナが去っても多分もう戻らない。演劇もそうだ。タイムラインに今日も公演中止のお知らせが流れてくる。それでも私たちは集うことをやめられない生き物だ。たぶん。人類は集団をつくることで進化を遂げてきたらしい。集団で狩りをし、脅威から身を守り、安眠を手に入れることで脳が発達していったという。話が壮大になってきてしまった。断じて集まることが良いと簡単に言いたいわけじゃない、し、言えない。でもコロナの影響なのか、集まることが何か特別な行為に感じる。移動もそうだ。都会は人が多すぎてなかなか気づけないけど、私は人が人に惹かれる目に見えない引力を信じている。だから今は会えない人にもきっと会えるはずだし、場所とそこに集まる人たちで起こる何かが少しずつこの日々を変えてくれることを祈っている。」


荒波タテオ(Aranami Tateo)

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プロフィール

1989年5月16日生まれました。鹿児島県出身です。
主な出演歴
・第4回劇団かもめんたる「尾も白くなる冬」
・安達健太郎×倉本朋幸「混沌と」
・加藤綾佳監督作品「かよちゃんのこと」
・テレビ朝日「やすらぎの刻」ハストモトメガネ役 等

趣味は古道具集め。


「このご時世です。最近しんどいふりだけが上手くなったような気がして、とても不安がって暮らしておりました。そんな中、面白そうだなと向かった長谷川さんのワークショップ。その時間だけは作品の事だけしか考えておりませんでした。やはり何かにこってりと没頭したい、頭の中をパンパンに使い果たした帰り道はとても幸せでした。そしてこの未知なる未曾有、自宅でありつく自炊飯が最高に美味いとも気づきました。第一回公演、縁を繋いでく新しい形の舞台にとてもわくわくしてます。どうかより沢山届いてほしいです。」


浦田すみれ(Urata Sumire)

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プロフィール

高校在学中より、コンテンポラリーダンスを学ぶ。
現在、舞台を中心にフリーランスで活動。近年の出演作品は、岡崎藝術座『ニオノウミにて』、フジファブリック 『東京』MV等。

「自分が何を求めているのか、どんなことを面白いと思っているのか。まだわからないので、想像します。他者のことを想像します。正確に言うと全くわからないわけではないです。断片的にとらえてることもあります。でも、これは大切なので、隠したままでいさせてください。
今までは特に誰から何を言われることもなく、自分の意思だけで演劇を続けてきました。これからも恐らく自分の意思だけですが、せっかくなので、どうしたらより楽しくなるかを大切にしたいです。自分にとっても相手にとっても。誰かと同じ場所・同じ時間を過ごすことがどれほど特別か、あらためて認識できたから。

1年間どうぞ、よろしくお願いします。」


小林駿(Kobayashi Shun)

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プロフィール

秋田生まれの神奈川育ち。
小学校の時、水戸黄門のパロディ劇で初舞台を踏み、担任の先生に褒められる。その後、中高と演劇部に入り、高校時代には全国大会に出場するも、舞台上で鼻血を出し結果は散々。不完全燃焼のまま現在まで演劇を続けている。なお鼻の粘膜は焼いてもらい、改善。


「ワークショップは、参加者の身の回りの話からキーワードを見つけて、一つの演劇をつくってみようというものでした。時間が限られている中でなにかお話を作るため、即興で着地点がないまま続けていきます。自分の言葉で話をすることが苦手で、頭の中わけわからなくなりながら、他の参加者の人たちに助けてもらって、何とかできた時には、とても疲れていましたし、できたものはなんだかふわふわしていて、なんじゃこれみたいな感じでした。でもわけわからないながらも、つくっている最中はとても楽しかったので、公演に呼んでいただけたときは驚き半分、楽しさ半分、不安半分といった心持ちでした。なんだかいい加減だな。世の中がこんなになってしまってもうすぐ一年経とうとしていて、ただでさえ不安が付きまとっているような日常に更に不安が重なっている中、毎月公演をするなら、誰かにとっての月一回の楽しみになるような安心できる場所にしたいと思っております。頑張ります。」


長井健一(Nagai Kenichi)

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プロフィール

俳優。1996年生まれ。東京都出身。フリーで活動中。
架空畳、ヒノカサの虜、こちらスーパーうさぎ帝国などに出演。
aikoの歌詞に共感しすぎて、自らのことをaikoだと信じて疑わない。
生成りの服ばかり着る。小説や短歌が好き。


「世の中には、たくさん、いろんな形の演劇があるのだと、改めて思いました。2019年のかもめ演劇祭にエンニュイさんが出場していらしたのを、偶然観劇していました。強烈な印象をずっと忘れられませんでした。ワークショップがあると知り、あの団体さんと出会えるのかと緊張しました。すごくドキドキしました。
ワークショップでは、初めて会う俳優さんと、長谷川さんと、制作の宮野さんと、話し合いながら作品をゆっくりとと立ち上げて、急に発表しました。素敵なスタジオで、コソコソと奇妙な演劇を作る、ちょっと不思議な体験でした。皆さん優しすぎて涙出そうになりました。
これからつくる演劇が、どんな演劇になるのか、想像がつきません。楽しく、健康で一生懸命頑張ります。」


ヨシオカハルカ(Yoshioka Haruka)

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プロフィール

演劇ユニットRe-birthの役者兼衣装兼会計兼稽古場管理者兼動画編集者。
生真面目な不器用。
私の心はGLAYさんとハロプロさんとV6さんの3本柱で支えられています。
好きな小説は「皮膚と心」得意なことは「手汗と裁縫」
どうぞよろしくお願い申し上げます。


「12月21日の22時。ワークショップを終えて駅までの道のりを歩いている私の脳内は「楽しかった!!!!!」でいっぱいでした。
普通のことを言っているのに何故か面白い漫才風自己紹介。初めましての方々と初めましての作り方。わくわくするような長谷川さんのアドバイス。
自分たちの会話が徐々に輪郭を持っていくのがとても不思議で新鮮で感動しました。このワークショップに参加できたこと、そこで皆さんと出会えたこと、そしてこうして公演に参加できること、そのどれもが私にとってかけがえのない経験です。
私が普段活動しているRe-birthというユニットは毎回少人数で公演を作り上げてきました。
その過去が何か少しでも今回役に立てたら嬉しいなと思っています。
そして長谷川さんがnoteに書かれていた「今年1年間をかけて作る演劇について。」を読んで、役者を一人の人間として見ているとても暖かい方だなと感じました。と、同時にその思いに応えられるよう、観客の皆様に愛してもらえるよう、精一杯頑張らなければ。と改めて身が引き締まりました。
未熟者な私ですが、皆様どうぞよろしくお願い致します。」



Performance of the day
『無表情な日常、感情的な毎秒』
2021-2022​

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2021年2月25日〜28日 CHARA DE新宿御苑
原作・演出 長谷川優貴

【クリエイションメンバー(50音順)】
青柳美希
荒波タテオ
浦田すみれ
小林駿
長井健一
ヨシオカハルカ(演劇ユニットRe-birth)

【会場】
CHARA DE新宿御苑
〒160-0004 東京都新宿区四谷4丁目7-10 小林マンション3階

【スタッフ】
制作:宮野風紗音(CHARA DE/かるがも団地/K-FARCE)
ドラマトゥルク協力:青木省二・南里亮
制作協力:南里亮
主催・制作:CHARA DE/エンニュイ

【タイムテーブル】
2021年
2月25日(木) 19:00
2月26日(金) 19:00
2月27日(土) 14:00/19:00
2月28日(日) 13:00/18:00
*受付開始・開場は開演の30分前
*上演時間は約50分予定
​あらすじ
240年ぶりに時代が変わるらしい。
身体ではなく、魂で生きる時代。
​フィルムのような時代を生きる酩酊した人々の話。


【チケット】
<券種・料金>
劇場観劇チケット【各回10名限定】

(当日精算・日時指定全席自由) ¥2800


配信観劇チケット(事前精算・1週間アーカイブ付) ¥2000
(予約・当日共通価格)

[当日券の販売について]
*残席がある場合、開場時間より劇場窓口にて当日券の販売を行います。
(開演3時間前まではカルテット・オンラインでの予約受付を行っております。

ぜひご利用ください。)
*当日券をご購入いただく際、受付にてお客様の個人情報入力用フォームをご案内いたします。ご予約の場合と同じく、お客様のお名前・ご連絡先をご入力いただきます。
いただいた個人情報は、万が一入館者の感染が発覚した場合にのみ

利用させていただきます。
ご理解・ご協力をお願いいたします。


<予約開始日時>
配信観劇チケット:1月16日(土)20:00
劇場観劇チケット:1月18日(月)21:00


<チケット取り扱い>
劇場観劇チケット:カルテット・オンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/yennui202102


※劇場観劇チケットは開演の3時間前まで予約受け付けを行なっております。
※感染症対策に伴う個人情報取得のため、1度のご予約につき1枚のみご予約可能となります。

配信観劇チケット

ツイキャス プレミア配信

※アーカイブは1週間視聴可能となります。

(例:2月25日19時回→3月4日23:59まで視聴可能)
※配信観劇チケットはアーカイブ視聴可能終了時点まで販売しております。

※リアルタイム配信については、配信状況等の要因でトラブルが発生する場合が

ございます。ご了承ください。
トラブルのあった場合でも、アーカイブ映像はその箇所も正しく視聴できるものを別途お送りさせていただきます

チケット購入↓

エンニュイWEBサイト


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