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「アバウト・ライフ 幸せの選択肢」:ある幸せにいろんな関係が絡みつく閉空間ラブ・コメディ。お洒落だけど、コントによくある設定だな笑

<あらすじ>
ミシェル(エマ・ロバーツ)は交際中のアレン(ルーク・ブレイシー)との結婚を望む一方、肝心のアレンは煮え切らずにいた。2人は親たちの経験から結婚生活について学ぼうと、両家顔合わせのディナーの席を設ける。ところが、ミシェルの両親グレース(ダイアン・キートン)とハワード(リチャード・ギア)、サムの両親サム(ウィリアム・H・メイシー)とモニカ(スーザン・サランドン)は、すでに顔なじみだった。実は、お互いの配偶者同士で不倫をしていたのだ。厳しい状況に追い込まれた親たちは、子どもたちに自分たちの不倫を隠しながら、配偶者の愛人と正面対決を図る。こうして幕を開けた親と子、そして愛人同士の駆け引きの行方は……。

KINENOTEより

評価:★★★
(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)

コメディをはじめとして、ラブドラマや家庭劇に長年お馴染みとなっている、ダイアン・キートンとリチャード・ギア。主役も脇役も自由にこなすキャリア豊富なウィリアム・H・メイシー、スーザン・サランドンという4人のベテラン俳優に、エマ・ロバーツとルーク・プレイシーという若手2人(この2人ももうキャリア十分なんですけど笑)がガッチリとタッグを組んで届けるラブ・コメディ。監督は、本作が初監督作品となるマイケル・ジェイコブス。

予告編を観て分かるように、出ている俳優陣は素晴らしいし、彼らが長年得意としているラブ・コメディなので面白さはもう折り紙付き。お話としては、長年カップルとして付き合ってきた若い二人が結婚という大きなイベントを手前にして足踏みをしてしまう中、催された互いの家族の夕食会で、お互いの両親が入れ子で不倫関係だったらというドタバタコメディ。初対面の気まずさから、どう無事に夕食会を乗り越えていくか。不倫という決して褒められた関係でない大人たちに対し、互いの息子・娘がどうやって幸せを掴んでいくかというのを描いていくラブドラマとなっていきます。

本作確かにシャレオツな感じなんですが、観ていて、これ日本でもドリフなり、吉本新喜劇なりでよく見るコントの設定だなと感じました。特に、新喜劇とかは、単純にドタバタで笑わせるだけでなく、ちょっとシンミリとした人情劇も魅せていくという展開もあるので、まさに本作の後半が幸せとは何なのかを様々な会話の中で模索していくので、形としても新喜劇そのもの。これがお笑い芸人がやるのか、それともハリウッド俳優がやるのかで、これだけ違いが出る作品なのかと観ていて面白かったです。ただ、お話としてはちょっとありがちなラストに突っ込んでいくので、まぁ、これは新喜劇と同じく結論はある程度見えている中で、笑いなり、役者の演技なりで魅せるという形は結構ありがち。まぁ、僕はキートン好きなんで、彼女の姿が観れるだけで楽しい作品ではありました笑

<鑑賞劇場>MOVIX京都にて


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