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愛のしるしに地域通貨を。それだけが愛のしるし、それだけで愛のしるし。地域通貨#北関東編

初めましての方も、いつも読んでくださってる方もこんばんわ、PUFFY大好きYELLTRON広報担当の鈴木です。ワールドカップも早いものでベスト8へ。私は相変わらず寝れない日々を過ごしておりますが、みなさんいかがお過ごしですか(日本代表、惜しくも悲願のベスト8進出とはなりませんでしたね…。悔しい!)

さて、note再開後5投稿目となる今回も、引き続き日本全国に存在する地域通貨を紹介していくシリーズ企画をお届け。今回は北関東編です。

北関東民のあなたにはもちろん、地域通貨について知りたい方、地域通貨をお探しの方、北関東に旅行を考えている方にもお得な情報となっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。


地域通貨とは何か

地域通貨とは、特定のコミュニティや地域で使えるお金、通貨のことであり、日本にはおおよそ650種類(※自社調べ)の地域通貨が存在します。

通常の法定通貨(日本円や米ドル等)と異なり、地域通貨は「人の感情に訴求する性格を有する」つまり「人や地域を支えたい」といった経済外活動を内包した通貨であるのが特徴です。

以前の投稿では「3分でわかる!デジタル地域通貨」と題し、地域通貨とは何か?について説明しています。詳しくは以下の記事をご覧ください。


北関東地方でかつて稼働していた地域通貨

茨城県土浦市の地域通貨ー「キララ」(2021年3月31日でサービス終了)

発行年月日:2014年
加盟店リスト
地域通貨券『100キララ』 協賛店一覧
https://npo-kirara.org › uploads › 2018/01
利用可能エリア:土浦市内の加盟店
公式サイトhttps://npo-kirara.org/shop

NPO法人「まちづくり活性化土浦」は関東鉄道及びタクシー協同組合に委託・運営している乗合バス、乗合タクシーで土浦市の市街地、公共施設等を循環する3路線を運行するコミュニティバス「キララちゃん」を運営していました。

運営開始の背景にあったのは、市街地の郊外化・モータリゼーションの発達 により加速した衰退化。かつて商圏50万とも言われる商業都市であった土浦市の中心市街地に人が集まらなくなったことを踏まえ、一般市民の有志が立ち上がり、中心市街地に来てもらうための手段としてバスの運行を始めました。

取り組み上の工夫として地域通貨を活用

そこでNPO法人まちづくり活性化土浦が、取り組み上の工夫として活用したのが地域通貨でした。協賛店(約200店)で1000円以上の買い物をすると、当日乗車証明券と引き換えに、100円分の地域通貨「キララ」がもらえ、乗車1回分の通貨として使えるという仕組みです。

また地域通貨「キララ」は100キララ×10枚1組:1,000円でNPO法人まちづくり活性化バス土浦事務局(土浦商工会議所)にて購入することも可能で、バスの運営に関して、「キララ」という地域通貨の購入や地域商業者の寄付などの協賛を得て運営することで、地域一体での取組として効果を発揮していました。


最新の北関東地方の地域通貨事情について

ここからは東北地方で稼働しているもしくは構想段階にあるデジタル地域通貨をいくつか紹介していきます。

栃木県益子町の地域通貨ー「ましこスマイル通貨」

発行年月日:2014年
加盟店:約200店舗
利用可能エリア:益子町町内の加盟店
公式サイトhttp://mashiko-smile.net/wp/

わたしたちは感謝やねぎらいの気持ちを伝えるとき、笑顔と一緒に「ありがとう」や、「いいね!」を言葉にします。そんな気持ちを「スマイル通貨」というカタチにしてありがとうの相手に渡す。「ましこスマイル通貨」は人と人とを結び、新しい価値観や可能性を生んでいます。

ましこスマイル通貨最新の活用事例

栃木県益子町は、新型コロナウイルスのワクチン接種を促そうと、接種を受けた町民に対し、町内で使えるましこスマイル通貨を配布する取り組みを行っています。
65歳以上の高齢者を対象にしたワクチンの優先接種を進めており、これまでに高齢者全体の20%に当たるおよそ1400人が1回目の接種を終えました。
接種を受けた町民に対し、町内で使える地域通貨「ましこスマイル通貨」を配布して接種を促す取り組みを行い、9日は町内の集団接種会場で接種を終えた高齢者が1000円分の地域通貨を受け取っています。
なお、地域通貨は町内のスーパーや飲食店などおよそ200店舗で使え、町民1人当たり、2回のワクチン接種で合わせて2000円分が配られるとのことで、
高齢者だけでなく、今後は接種を受けるすべての町民に配布し、ワクチンの早期接種につなげたいとしています。
益子町健康福祉課の櫻井英樹課長は「地域通貨の配布は地域経済を活性化させるねらいもある。ウイルスを終息させるために接種を進めていきたい」と話しています。


茨城県守谷市のデジタル地域通貨「Morin(モリン)」

発行年月日:2022年
加盟店リスト:守谷市内取扱店舗
利用可能エリア:守谷市内の加盟店
公式サイト:https://www.city.moriya.ibaraki.jp/smph/shikumi/project/local-money/about.html

地域経済や地域コミュニティの活性化、行政事務の効率化を目的に、市公式アプリ「Morinfo(もりんふぉ)」を活用した「デジタル地域通貨Morin(ポイント)」がスタートしました。令和4年12月1日から守谷市内の取扱店舗で1ポイント=1円として利用でき、デジタル通貨の運用にあたっては、守谷市プレミアム付デジタル商品券守谷市子育て王国わくわくポイントを実施しています。

Morinの運用方法

「プレミアム付デジタル商品券」と「子育て王国わくわくポイント」においてデジタル商品券(ポイント)を販売・付与。ポイントは守谷市内の取扱店舗で利用できます。

▷守谷市プレミアム付デジタル商品券
価高騰の影響を受けている市民への生活支援とともに、地域経済の活性化と市のデジタル化を推進するため、市公式アプリ「Morinfo(もりんふぉ)」を活用した「プレミアム付デジタル商品券」をポイントとして販売しています。

守谷市子育て王国わくわくポイント
子育て世帯への生活支援とともに、地域経済の活性化と市のデジタル化を推進するため、市公式アプリ「Morinfo(もりんふぉ)」を活用して、18歳以下を対象に、1万円分の「子育て王国わくわくポイント」を付与。


地域経済活性化とキャッシュレス化推進を目的とした群馬県沼田市の地域通貨ー「tengoo(てんぐー)」

発行年月日:2020年(実証実験)→本格稼働中
加盟店リスト:tengoo加盟店一覧(簡易版)(11月28日現在) (PDF 1.2MB)
利用可能エリア:沼田市内の加盟店
公式サイトhttps://www.city.numata.gunma.jp/jigyosha/chusho/yushi/1010407/1010410/index.htmlhttps://chiica.jp/municipality/m10206/

最後に紹介するのは沼田市電子地域通貨tengoo。市内の加盟店でのみ利用が可能な電子マネーです。
他の電子マネーと同様、利用者の皆さんがお得にお買い物を楽しめる仕組みですが、市の事業への参加時にポイントを発行するなど、他の電子マネーにはないさまざまな還元を行うことで、加盟店の利用の増加および市内経済の循環率を高めています。

また「tengoo」の発行・管理には地域通貨運用プラットフォームサービス「chiica」を利用しているため、キャッシュレスで市役所の主な窓口手数料の支払いや市内取扱店での買い物が可能です。地域通貨の対象地域や期間を限定することで、通貨の域内循環を向上させ、経済活動の推進など発行元の目的に沿った運用を実現したことも目を見張る点となっています。

沼田を元気にするキャンペーン施策

沼田市はtengooを活用したキャンペーン施策を実施しています。最新の施策では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている市内のtengoo加盟店を支援するため、対象期間内に市内のtengoo加盟店においてtengoo決済をされた方に、その利用店舗数に応じてインセンティブを付与することで加盟店の支援と定着化を図る「ステップアップキャンペーン」を実施しました。第4弾には合計6,167人の方が参加し、11,996,408円相当のてんぐーの還元が行われています。
その他施策については▼
https://www.city.numata.gunma.jp/jigyosha/chusho/yushi/1010407/index.html


ホーリーコインについて

私たち株式会社YELLTRONも、北関東は茨城県水戸市を拠点とするJリーグクラブ「水戸ホーリーホック」と地域 DX の取り組みに向けた、地域通貨として機能するファントークン「ホーリーコイン」発行を行っています。

Twitter上で水戸ホーリーホックの応援メッセージを投稿することで、YELLtum上で発行される「ホーリーコイン」を獲得できるYELL to earn、サイン入りグッズなどが当たるガラポン抽選会、スコア予想キャンペーンなどこれまでにもコインを活用した様々なキャンペーンを行ってきました。既存のファンや地域の支援、サポートに対しての還元や貢献をより詳細に可視化することで、より地域に根付いたクラブ運営に「ホーリーコイン」および「YELLtum」プラットフォームを活用いただいています。

YELLtumのコンセプトは「応援が、地域を照らす」。
「ホーリーコイン」は、スタジアムや地域のホーリーコイン加盟店舗で決済手段として利用でき、さらに各店舗で用意される各種特典を受けることができます。また、決済に応じてその一部が水戸ホーリーホックに還元されることで、ファン・サポーターによる「ホーリーコイン」の利用が直接的にクラブの応援につながります。

まとめ

いかがでしたか……?
今回は北関東に存在する地域通貨を紹介してきました。

コロナ禍が収束したとはいえない現状ですが、コロナ禍直後から地域通貨を活用してワクチン接種を促す施策を組んだり、コロナの影響を受けている市内の加盟店で決済することでインセンティブが付与されたりと、ポストコロナ禍での地域経済を活発化させる施策は行われてきました。

ポストコロナ禍、価格高騰、マスク着用、いつの間にか異常事態が日常になりました。

今回紹介した「ましこスマイル通貨」が良い例ですが、地域通貨は「人や地域を支えたい」といった経済外活動を内包した通貨であるのが特徴です。
あなたの町や地域を想う気持ち、人を支えたいという気持ちが、もっといえばその気持ちさえあれば、通貨を通して充分に地域を照らすことができます。

愛のしるしに地域通貨を。それだけが愛のしるし、それだけで愛のしるし。次回は南関東編をお届けします。


参考文献
協賛店 | NPO法人 まちづくり活性化土浦 キララちゃんバス (npo-kirara.org)
スライド 1 (maff.go.jp)
群馬県沼田市とトラストバンク、デジタル地域通貨「tengoo(てんぐー)」による、住民票など交付請求にかかる窓口手数料のキャッシュレス支払いを開始|株式会社トラストバンクのプレスリリース (prtimes.jp)
【沼田市】きょうからプレミアム率10%!チャージでお得!沼田市の電子地域通貨「tengoo」 - いまここ | Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラム


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