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『 ブランド』を立ち上げた背景と活動理由。

【Episode】 「私を変えたひとりの少女」

2019.08.10 に、ギリシャのアテネで出会いブランドを立ち上げるきっかけをくれた少女の物語。

今回は、この場をお借りして
ブランドを始めるに至った経緯についてお話させて頂ければと思います。
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この活動を始める以前の私は、
未来の人生について考える機会が多くあり、その度にどうしても自分の人生を納得して楽しめている未来がイメージできず、悩みながら仕事と自分に向き合っていました。

未来をより豊かなものに変化させるべく、常にポジティブに生活をしていましたが、何年も自分を納得させられる方法が見つけられなかったので、10年以上務めた仕事から身を引き、人生で1番長く過ごした東京からも離れ、自分の身の周りの環境を変える決断をしました。

そして、そこからの1年間を残りの人生をどう歩むべきかを模索する期間と定めて様々な挑戦を繰り返しました。

模索期間では、
アートディレクターのアシスタントを経験し、国内外での個展開催に携わらせて頂いたり、カメラマンのアシスタントを経験させて頂き、大手アパレルブランドのビジュアル撮影や大型フェスティバル(3万人規模)でのライブ撮影をさせて頂くなど、様々な現場で多くのことを学ばせて頂きました。

そんな中、自分で設定した模索期間の1年が目前に迫ってきた時点でも、私は進むべき目標がはっきりと見出せない状況に焦っていました。

そして、模索期間が残り2ヶ月に迫った時。
私は、何も考えずに飛行機に乗っていました。

予定を決めずに向かったのは異国の地である
ヨーロッパ。

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1つの国の中にあらゆる国籍の人々が共存しながら暮らす環境、隣国ごとに異なる習慣や文化、出会う全ての人達が外国語を話す日本語のない世界。

慣れない環境で1日、1日を新鮮に感じ、素直に受け止め、2ヶ月間を過ごせたことで自分にも向き合うことができました。

旅を通して、素晴らしい出会いや貴重な経験を経て原点に帰ることは出来ましたが、日本に帰国するその日になっても私の目標はまだ決まっていませんでした。

日本に帰国してから、今後をどう生きるべきか悩みながら、旅の最後のランチをする為にアテネにある「 Lemongrass 」というタイ料理店へ向かいました。

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店前は飲食店が数件立ち並び、オープンテラスが密集している広場になっていました。

私は未だに目標を見つける事ができていない自分に対し、センチメンタルな気分で食事をしていると、少し離れた場所から音楽が聞こえてきました。

目を向けると楽器を持った幼い8歳くらいの3人組の少女達が各テーブルを回り、天使のような笑顔で素敵な音楽を奏でていました。
どうやら演奏をする対価としてランチ中の大人たちからチップを貰っているようでした。

少女たちは、私のテーブルにも回ってきてくれ、とても素敵な笑顔と音楽で素晴らしい時間と元気を与えてくれました。

私も楽しませてもらったお礼としてチップを渡しました。

旅で写真を撮り続けていた私は、
少女に許可を得て、写真を撮らせてもらいました。

その少女は、とても人懐っこく、素敵な笑顔が印象的でした。

帰国してからの私は、 
莫大な数の写真の整理に没頭する日々を過ごしていました。
その途中で気づいたのは、無意識に撮っていたポートレートには、子どもたちの写真が多かったということです。

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そして、最終日のランチの際に撮影させてもらった少女の写真を楽しみにしていたのですが、何度見返しても不思議な事に私の記憶の中にある少女の写真がありませんでした。

写真を何度も見返して考えました。

そしてあることに気がつきます。

笑顔が素敵だったはずの少女が、写真の中では全く笑っていなかったのです。

きっと彼女の外側ではなく内面の一部を、写真で捉えてしまったのかもしれないと私は感じました。

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思えば、少女は学校に行くべき時間にお金を稼いでいるのです。

(日本でのこの歳のこども達は、言語の基礎を学ぶ大切な時期です。この時期に、言語を学べないと会話ができなくなってしまいます。)

もしかしたら、少女は心から笑える環境ではない日々を過ごしているかもしれない。

それを私は、小さな歳から自分でお金を稼ぐ能力がある事が凄いなんて…

少女のことを何にも理解していなかった。

浅はかな考え方、物の捉え方の自分が情けなくなり自らを責めました。

このことがきっかけで、 
世界中の子どもたちのことが気になり始め調べてみると、
世界では学校に行けないどころか、ワクチンを受けられない子どもたち、清潔な水を飲めない子どもたち、紛争に巻き込まれている子どもたち、難民キャンプで厳しい生活を強いられる子どもたち、世界中には生きる事に困窮している子どもたちが大勢いるという事を知りました。

そして、治療可能あるいは予防可能な要因で
年間530万人以上の子どもたちが5歳未満でなくなっており、さらにその約半数が生後1カ月以内になくなっている事実も…

1日にすると約1万5000人。
6秒に1人の小さな命がなくなっている世界。

5歳まで生きることが難しい世界の存在を知った。)

今まで自分が向き合ってこなかった、知らない世界に愕然としました。

それと同時に「なんで日本で治るはずの病気や予防できるはずの治療ができないんだょ」って…

激しい悲しみと矛盾したこの世界に納得できずに怒りさえおぼえました。 

その瞬間、自分の価値観と人生観が『激変』し、

私は、「生きていく中でこのような状況に置かれている子どもたちを助ける」と決めました!

そこから、継続的に支援していくには、何ができるかを考えた時にプロダクトやデザインを通して、生活に困窮している子どもたちの現状を提唱し、支援の輪を広げていくことでした。

これが、ブランドを始めるきっかけになります。 

『 YELLOWMAKER 』の活動理由。

ただただ、『子どもたちの笑顔が見たい。』

少しでもその役に立ちたい。

それに尽きます。

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最後になりますが、この世界には生まれた場所が違うだけで未来を迎えることのできないこどもたちが沢山います。

私は人生を通し、困っているこどもたちを助けると決めております。

継続的に活動を続けるために、私自身が人生を心豊かに過ごし、周囲の方々に共感を得ることが非常に重要だと考えております。

今後も様々なアプローチで皆様がワクワクするような企画を発信し、
皆様と共にこども支援が広がる活動を目指して参りたいと思っております。

助けを求めているこどもたちから見たら、手を差し伸べてくれる大人はヒーローだと思います。

共感をお持ちいただけた方が、「YELLOWMAKER」になってくださると、とても心強いです。

1人1人の行動が、1つ1つのコミュニティの活動が世界中で連鎖となり、
支援の輪の拡大に繋がり、生活に困窮する世界中の子どもたちの手元に
支援が届いていくのだと信じております。

同じ地球に生まれ、同じ時代を生きる私たち
まずは、心の豊かさから共有していくことが大切なのではないかと感じます。

長文を最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。
今後とも応援よろしくお願いいたします。

MAKEY Creative director KITAMASA


【 Instagram 】 @MAKEYELLOWSTORE

【 Instagram 】@YELLOWMAKERCLUB

・2018年度 データ出典【ユニセフ、世界保健機関( WHO )、国連人口局、世界銀行】


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