あたまでっかち(後編)
これまでは、面白い仕事を探していました。
これからは、仕事を面白くしたいなと思います。自分で。
そういうふうに思ってから、結構ポジティブになりました。
環境は大切だけど、自分でどうにかする。環境はあくまでそのための手段に過ぎない。そう思ってから、なんか健康な感じです。
そう思うに至った、最近の私のモチベーションになっているのが、とあるJさん(仮名)との出会いです。
後編では、Jさんの考えを書き残していこうと思います。
ちなみに、内容は繋がってないので後編から読んでもらって構いませんが、お時間のある方はこちらも。かなり暴論言ってます。
自分で面白くする
とある会社でバリバリに活躍されているJさんとお話しする機会をいただきました。
Jさんは、20年間以上、会社の中で新しい事業を生み出し続け、どんどんアイデアを形にして実績を残してきた方です。
その方とお話しさせていただいて、とてもモチベーションが上がりました。
仕事は自分で面白くしていくことができるんだなぁと。
繋げて面白くする
面白くしていくとは、何かと何かを繋げることだと思いました。
もちろん0から自分だけでアイデアを思いつくのもアリですが、
「あの人とあの人を会わせてみる」
「あの人と一緒にこのアイデアを実現させる」
ということも、めちゃくちゃ面白いことだと思います。
どちらか片方だけでは実現できないようなことを、掛け合わせて生み出せたら、最高ですよね。
そして、それを実現するために「自分が」何ができるかをずっと考えていると、Jさんはおっしゃっていました。
そうですよね。「あの人に動いてもらいたいなぁ」じゃなくて、「自分がやるんだったらどうだろうか」とか、「あの人に動いてもらうために自分は何ができるか」ですよね。
・深いインプットをする
でもいいアイデアを思いつくことって、難しい。だからこそ、いいアイデアは思いつかないのが当たり前という前提に立っているそうです。
そして、その中で良いインプットをするために、普段から物事を深く見るようにしているそうです。企画・イベント・デザイン・建物など、あるアウトプットをみる際に、その背景やストーリーを探すとのこと。
その背景やストーリーが秘められている所に仕事がある、と。
私は、デザインに関心があるからか、意匠(見た目)の工夫とか美しさに注目しがちです。でも、それだけだと面白くないなぁとモヤついていたのも事実。
そこで、それがどんな意図や経緯で作られたのかを掘り下げることで、新しいアイデアに昇華しやすくなるんだと思います。
そして、そうやって掘り下げようと思えるのは、シンプルに好奇心があるからじゃないか、とおっしゃっていました。
・好奇心で動く
Jさんは仕事に熱狂していました。
だって、自分が管理している店舗の売り上げが低い原因を、バイトや社員のシフトに見つけ、それは店長に言っても意味ないからと言って本社に直談判に行ったそう。またユーザー目線で店舗の新しい業態を考案し、勝手に本社に提案しに行ったりしたらしいです。(本社行きすぎ)
僕が思っていた会社員の形じゃないんですよね。思ったより自由で、思うように動いている感じ。
でもそこに圧倒的な正当性と情熱を感じます。だから遊びじゃなくて仕事。信頼される。
・信頼される人である
そう、遊びじゃないんです。自分が会社を背負えるくらい信頼できる人間である必要があると言われました。
相手がやっていることをキチッとみて、それを活かす提案をする。同じ目線で話す、と。
だからこそ提案する相手にも意図と熱意が伝わり、新しいものを生み出せるみたいです。かっこ良すぎます。
・結果が全て
そういえば、「Jさんはなぜずっとそのポジションに関わってこられたのか?」ということが気になり、聞いてみました。
企業である以上、新規事業に関わらない部署に回されることもあるだろうと思ったからです。その返事は、
「実績を残してきたから。」
ぐぅの音も出ません。ですがもう1つ答えがありました。
「自分のポジションは自分でつくっていく。意外と部署は関係ない。」
とのこと。もちろん会社に食わせてもらっている以上、利益をもたらす必要はあるが、会社は手段であり、やりたいことを叶えるために会社を活用するイメージなようです。
確かに、先に挙げた、人事や新業態の提案などは、部署がやっていることに繋がるけど、部署の仕事からは想像もつかなそうな仕事。
結果を残すためには、与えられたことを完璧にこなすだけじゃなくて、枠を超えてどんどん開拓していくという方法があるんだなと。
そうやって今の状況を楽しく面白くしていくことができるというのは、凝り固まった私には眼から鱗でした。
・自分へのメリットを見出す
Jさんも、関心のない分野の、課題だらけの部署に配属されたことがあるようです。
トップがコロコロ変わり、方針が定まらず、社員のモチベーションが低く、業績も低迷。そんな部署の改善がミッションでした。
Jさんは1年かけて、その現場に入り込み、状況を把握し、人員の配置を変え、効率化を図ったと言います。その結果、業績は改善、部署内の雰囲気も良くなったそうです。
そこで大事にしたのは、先入観を持たずに同じ目線で人と話すことだと。地道な所から1つ1つ丁寧に課題を解決していく。
よく言われることですが、状態が悪く、関心もない場所でそこまで頑張れた理由を聞くと、何をやるにしても自分に対するメリットは必ずある、と。それを考えて取り組んだから出来たんじゃないかと話されていました。
うわぁ、正しい。けどそこまで深く考えることすら腰が重たくなりそうだなと思ってしまいました。
でもそこで大事に出来ることがあるとすれば、やっぱり好奇心ですよね。精神論みたいですが。何においても、その背景を掘り下げて知りたいと思う心を育てていきたいです。
・外に出る
Jさんは、様々な事例を観に、仕事として外に行くことが多いそうです。それは、答えは会社の外にあるからだと。
会社の中だけで動いていると、既存の勝ちパターンに頼ってしまうらしいです。
そうならないために、数珠つなぎに色んな人に会って、色んな社会を見る。またそれを自のフィールドに置き換えたらどうなるかを考えて、新しいアイデアを探すそうです。
また、新しく繋がることで、それこそ新しい掛け合わせが生まれたり、今自分たちがやっていることが当たり前じゃない、すごいことだと気づくこともあるそうです。
・最後に、企業として
これまで、個人としてどう立ち回るかの話をしてきました。
ですが、既存の勝ちパターンに頼ってしまうというのは、企業単位で考えてもマズいそうです。
時代の変化が激しくなる中で、どんどん新しい価値を生み出していかないと、すぐに抜かされてしまうと。
これもよく言われることですが、実際新しい価値を生み出しまくってきた人に言われると、説得力が違います。
そして意外と、新しいことに対する個人のワクワク感を大切にすることは、企業にとってのメリットに繋がるんだなと思いました。
もちろんやらないといけないこともたくさんあるはずで、やらないといけないことと新しくつくっていくことの間でバランスをとったり、それらを繋げられるようになるのも時間がかかりそう。
それが出来るようになるためには、今それにチャレンジしていて難しい状況にあることを自覚しながら、場数を踏んでいく他にないかなと思います。
選んだあとの話でした
ここまでの話は、会社に入ってからの話です。置かれた場所でどう輝くか、どう面白くするか。
就活で「どこに入ろうか」という悩みを抱えている人には、少しズレた内容かも知れません。
また、僕も就活を終えて初めてこういう考えを受け入れられました。だから、もし今就活の相談を受けたら「なんでもいいじゃん!」って言ってしまいそう。言わないけど。相談にはちゃんと真っ向から向き合いますので、もし相談してくださる方がいれば、安心してください。(笑)
今からできる気がする
そして、「仕事を面白くしていきたい」という話でしたが、学生生活でも同じだなと思いました。
ゼミ、友達、アルバイト、サークル・・・いろんな場面で面白いことをつくるチャンスはたくさんあるはずです。
例えばアルバイトもそういう観点で見られます。もちろんミスのないレジ打ちとかが一番大切ですが、意外と効率が悪くて改善を提案できる仕事とか、もっとお客さんが快適に過ごすためにできる仕事がある気がします。
友達との会話でも、「あそこ行ってみようよー」みたいなことがあると思いますが、そこから実行に移すことって少ないですよね。建前のこともありますが、実行して楽しくなることだったら、積極的に実行したいです。まあ、こちらの場合は純粋に楽しんで関わるのが第一ですが。
以上、教科書でした
今からできる気がするって書いてきましたが、やっぱりやってみたら難しいんだろうなーと思います。「あれ、教科書あんなに読んだのにテスト全然解けないな」ってやつです。
だから、机上の空論で終わらないために、あまり1人で考えすぎず、noteにこだわりすぎず、いろんな人と話したり、純粋に面白いと思ったことを突き詰めてみたいと思います。それを繰り返して、突き詰めることの大変さの先に面白さがある、ということを体に覚えさせたいです。
そして、実践してみてこの記事に繋がるようなことがあれば、また報告します!
とりあえず、やってみます!
長くなりましたが、読んでくださりありがとうございました!
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