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夢のおわり

夢のおわり

さようなら、いとしき人
さようなら、やさしい日々
僕はキミを迎えられなかった
自分の居場所も分からないまま

振り向いても、もう触れない
気付いたんだ、過ぎ去った事
矛盾だらけの空想を抜けて
失くした明日を受け入れよう

それは、約束された悲劇、なんて
確実なものじゃない
絶えず変わりゆく大気のように
晴れ間だって 臨めば見えるのさ

 だから、もうおいでよ
 きっと、生きていける
 こんな、僕でも今なら
 キミを、愛してみせる

叶わなくても、想い、つづけば
いつかきっと、巡り会える
ちがう姿で抱いた夢
おなじ心で報わせよう

いつか、自分のありのままを
愛せる日が来るよ
君が書き溜めたノートの山も
そのまま、持っていけばいいんだよ

 だから、もうおいでよ
 二度と、離しはしない
 こんな、僕らも何かを
 誰かに、繋いでみせる

 夏は、とうに果てた
 空に、秋冬も溶けて
 今は、清しい春の風
 君に、また巡り会う

  意味はなくて
  答えもない
  それでも幸せが灯るように
  夢がおわり
  また夢のつづき
  さあ、ともに、命のリズムに寄せて
  生きて、往こう
  廻る世界へ――――


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2022年1月7日   作詞
2022年12月30日 編曲・録音

という、自分の中での2022年の代表し、かつここまでの自分を総括した私小説のような楽曲です。
高校生の頃、一番最初に完成した曲が『夏ノ果テ』といい、そこから秋、冬の曲は作ってきましたが、前向きな春の歌を作るのはこれが初めてな気がします。

『失くした明日』
『いつかきっと、巡り合える』
『意味はなく、答えがなくても』
などなど、『夏ノ果テ』に使われていたフレーズをアレコレ詰め込んでいます。

いきなり身の上話になるのですが。
僕の音楽の基礎となっている高校時代に作っていた音楽は、中学生の時に考えていた小説の挿入歌、主題歌、、、というかイメージソングがほとんどでした。
それから大学に行き、次第に自分の気持ちを歌にしていくことが多くなり、同時に最初の方に作っていた曲を上手く歌えなくなっていきました。

そういう、中途半端のままに放ったらかしておいた物語、登場人物、気持ちにケジメをつけるつもりで作った歌です。
作詞したのは1月だったのですが、その時は上手くケリを付けられる感覚がなくて、年末に完成させようと寝かせていました。
大晦日、一週間前くらいになって、ようやくその事を思い出し何とか完成しました( ̄▽ ̄;)
(作ろうとした時に、すぐメロディが思い出せたのでいい曲だと自負しています←)

ちなみに『キミ』は物語の中の登場人物たち。
『君』はそんな物語を夢見て、創造していった子供の頃の僕自身のことです。
一番と二番では『だから、もうおいでよ』と声をかける対象が全然違います。
これは歌詞を見ないと分からない所ですね😅

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ソロの弾き語り曲であると同時に、
多重コーラスが出来る合唱曲でもあります。
これはレコーディングの時まで分からなかったのですが、とてもハモリやすいんですね、この曲😅
秋に録音した『どうでもいい』ではハモリを入れることが出来なかったので、今回はとても嬉しかったです。

まだまだ完成度を上げられそうですが、聞き終えたあと自分の曲に拍手したのは生まれて初めてです。2022年の内に作れてよかったと、本当に思います😊

これを読んでくれてる、あなた。
本当にいつもありがとうございますm(_ _)m

また来年もよろしくお願い致します😊

#ウタドリ
#オリジナル曲
#歌詞

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