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時計の時間と心の時間 実践まとめpartⅠ

時計の時間の進み方と心の時間の進み方にはズレがある。そんな経験ありませんか。これは小学6年生の国語の説明文教材『時計の時間と心の時間』です。自分の実践のまとめように書き残します。

子どもたちの初発の疑問

・なぜ、時計の時間と心の時間は違うのか
・実験①と②が理解しにくい
・時計を常に見ると時間が遅く感じるのか
・なぜ刺激の増減によって感じ方が変わるのか。どのぐらい関係しているのか
・勉強しているときは時間が長い、寝ているときは時間が短い
・初めに主張が入っているのか
・道具として使うとは具体的にどういうことなのか
・時間の進み方が変わるのは日常でもあるのか
・道具として使うとは具体的にどういうことか
・なぜ心の時間は人によって感覚が異なるのか
・机をたたくテンポは人によって違うのか
・全員が一緒に時間が早く感じることはないのか
・モニターの中の円が増えても時間は遅く感じないはず
・二つの時間と共に生きているとはどういうこと?

この疑問をもとに授業を構成していきたいところです。事例に関する疑問が多く挙げられていることから、事例の読み取りでは、実際に体験しながら進めることにしました。

事例の読み取り

授業で活用したパワーポイントです。
本文の中に書かれている事例を見つけていく際に、「~によって」「○○になる」という基本をおさえながら子どもたちと見つけていきました。

正直、3段落目の事例①は子どもの実態から当たり前だという結論に至り、第4段落から体感していきました。

事例②の体験

事例②1日の時間帯によって→朝と夜は、昼よりも時間が速い
 朝の会と4時間目でどちらも30秒計測し、目を閉じたまま大体30秒経過したかなというところで目を開ける。という実験をしました。朝は40秒や50秒、中には1分30秒に目を開ける人もいました。(ほんとかよ…笑)時間が速く過ぎていると感じている証拠です。4時間目(昼)では、30秒や20秒台などの時間が多かったです。ゆっくりに感じているようでした。
 以上の実験を踏まえ、子どもたちは実感を伴って事例を理解していきました。次にその事例に対する自分の意見をまとめました。事例と同じような結果になったとしても、経験から意見を述べる児童もいます。本人の感じ方によるのでそれでいいのです!

事例③の体験

事例③身の回りの環境によって→刺激の量で時間が変わる
 教室と隣の空き教室で、②の時の実験と同じように時間を計測しました。教室の端に立ち、中央を見るようにしながら時間を計測します。空き教室は机椅子が一つもない空間です。ここでも同じように中央を見ながら時間を計測しました。
 この実験は難しいようで、そこまで時間に変化が感じられなかったようです。次に事例に対する自分の考えをまとめていきました。


事例④の体験

事例④人の感覚によって→心地よいテンポが異なる
 この事例の実験は簡単にできます。子どもたちに好きなテンポで机を指でトントン叩いてもらいました。一定時間叩かせた後、教師が指定するリズムでトントン叩いてもらいました。
 子どもたちの反応は、「うわあ」「きもちわるい~」「もやもやする」などストレスを感じているようです。
 筆者の事例の体験ができると自分の考えをまとめる。同じようにこなしていくと、子どもたちは事例の実験中に考えを持ち始めています。


筆者の意図の読み取り

事例がよく読み取れたら、筆者が4つの事例を取り上げた意図を考えていきます。
続きは、partⅡで。

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