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居場所づくりの相談

こんにちは、エールラボえひめの泉谷です。
夏休みも後半に入りました。お子様のいるご家庭では「夏休みの宿題などの進捗」が気になる頃かもしれません。
私も本を一冊読み終えるという宿題を自分に課していますが、全くページが進んでいません・・・。
 
さて、今回はそんな「こども」がキーワードです。
実は立て続けに複数の方から「子ども達の居場所づくり」について相談を受けたので、その際のアドバイスを紹介します。
 
相談内容はどれも「夏休みなどに共働き家庭で留守がちになる子ども達の居場所をつくりたい」でした。
実は私は現在、松山市子育て支援課さんの「休日子どもカレッジ」という事業を預かり、松山市ハーモニープラザにて、松山シルバー人材センターさん、松山東雲女子大学らの協力のもと、松山市内の小学生を対象にした「居場所(=ココ大付属学園)」を運営しています。そんな経緯もあっての相談でした。
 
アドバイスのポイントには「相談者視点」と「対象者視点」があり、先ず相談者から紹介すると以下の4点でした。
1.事業に必要な資源(例:場所、資金、人材など)は、どう調達するか?
└ 場所:公民館や児童館など公設場所を借りるか?それとも企業や空き家の民設を借りるか?
└ 資金:初期費用、運営費用をどう賄うか?参加費や寄付以外に助成金や補助金などを申請するのか?など
└ 人材:直接的な協力者、間接的な協力者などをイメージできているか?など
 
2.どのような運営を検討するのか?
└ 子ども達のどんなニーズに対してどんなウォンツを提供するのか?
└ どんな体制で運営するのか?
 
3.どんなゴールイメージを描いているのか?
└ 何が達成できたら、その事業は成功や達成されたと思っていいのか?
└ 子ども達の将来像をどのように描いているか?
 
4.その事業でどれほど稼ぎたいのか?
└ 事業に必要な費用をどれほどと考えているか?
└ 自身の稼ぎに制限と求めるのか?それとも制限を求めないのか?
 
事業イメージが広がることはよい事ですが、詰めなければならない点があることも伝えました。
 
また、子ども対象の事業では対象者にも注意点があります。それは以下2点です。
1.ターゲットは「子ども」であり「保護者」なこと。
└ 居場所にやってくるのは「子ども」ですが、子どもを居場所へ行かすか否かの判断は「保護者」にあります。なので「子ども」と「保護者」という双方のニーズに応える居場所でないといけません。
 
2.子供達、保護者にとって安心・安全な場であることが必要。
└ 学校でも家庭でもない第三の居場所は物理的、精神的にも安心・安全さが求められます。小学1年生と6年生では同じ小学生でも全く異なるため、それぞれに適する必要性があります。
 
これまでにも色々な事業の相談にアドバイスをしてきましたが、あえて事業に最も必要な資源は何か?と質問されたら、それは【人材(協力者)=誰が行うのか?】と答えます。
これまでの相談経験からも人材(協力者)の確保は最も大切と思っており、多くの方を巻き込まなければ持続は難しいでしょう。しかし、どうすれば多くの方を巻き込めるのでしょうか。
 
今回の場合、よく考えると「子ども」は直接的なターゲット、「保護者」は子ども達の後ろにいるターゲットと考えることができ、すると保護者を間接的な協力者と捉えることもできます。
 
ココ大付属学園では、保護者は協力者です。
保護者も一緒に運営していると意識してもらえるように、保護者とのコミュニケーションを密にして、互いに顔が見える関係性を構築しています。
 
この関係性によって、相談や対応は円滑になり、自分たちごと化につながっています。そして引いては「子ども達の感性の育み」をコンセプトに掲げている私たちの取り組みにもつながっています。
子ども達、保護者との夏休みの居場所は、もうしばらく続きます。
 
エールラボえひめ・ディレクター
泉谷昇

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