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YELLOW
2022年11月17日 13:34
読み終えてから数日経ってしまったのは流行り病にかかっていたからで、今も自宅療養中ですがPCを触れるくらいにはなったので忘れないうちに感想を書きます。『コンビニ人間』を先に読もうとしていたけどこっちの方がページの進みが早く、結局読み終えてしまった。読んできた村田さんの作品の中では一番平和だったというか、グロテスクさがなかったと思う。というのも、読んできた『殺人出産』や『生命式』などは生と死・産
2022年11月12日 22:02
常識を疑う、というテーマは今まで読んだ2冊と同じだったので面白さよりもまず既視感が強かった。でも、『生命式』や『殺人出産』が生(もしくは産むこと)と死(もしくは殺すこと)を中心に描かれていたのに対して、『地球星人』はもっと多くの問題に触れているように思う。子供同士の性行為や、虐待、子供への性犯罪など。それでも、恋愛至上主義や結婚至上主義、出産至上主義を疑問視する姿勢は強く感じられた。奈月が
2022年11月10日 19:06
常識を疑い、正常と狂気の間を考えるというテーマは村田さんの中で揺らがないんだなあと思った。「殺人出産」における、極度の人口減少という背景は「生命式」と同じだったけど、そのためのシステムとして、10人産めば1人殺せる、というものが正常とされていた。数十年、数百年前の常識からは考えられないものが正常とされている世の中で、そのギャップを疑問に思える姿勢は単純にすごいと思ったし、でもそういう姿勢や思
2022年11月7日 14:01
12つの短編集だった。すっごく好き「生命式」、「大きな星の時間」、「魔法のからだ」、「孵化」この4つにやられた。生命式人が死ぬと、葬式ではなく生命式を行う。そこに集う人々は喪服ではなく派手な服装をしていて、みんなで故人の肉を食べる。(臭みがあるので基本味噌煮込みにする)派手な服装には訳があって、そこで気に入った異性と式場を後にして受精をするため。この背景には深刻な人口減少がある。亡くなっ