花束みたいな恋をした

これで3度目だろうか。
初めて見たのは大学2年生の頃だったと思う。その時は、素敵な作品だが共感できて面白い、といった感想ではなかったように記憶している。
今回3度目に鑑賞して、心を揺さぶられた。正直苦しかった。誰も悪くないから。、就職して”普通の人”に変わっていくむぎくんも、大切なものを大切にし続けるきぬちゃんも、周りの人たちも。
お揃いだった靴や読む本が変化して、どんどんすれ違っていく2人が悲しかった。何も感じなくなっていく2人が悲しかった。
でも、2人とも悪くないから余計悲しかった。
別れ話をしようと決めた人、実際にむぎくんの口から出た言葉は「別れなくていいと思う」だった。きぬちゃんは首を振った。
上手く言えないが、男と女って感じがしてため息が出た。
むぎくんときぬちゃんが結婚する未来はあったんだろうか。2人が別れを選ぶことは最善の選択だったんだろうか。4年付き合って、同棲もした恋人と別れるのはどんな気持ちだろう。
カフェで2人が再開する場面、やっぱり気が合う2人。別れてほしくなかったと思うけれど、これでよかったんだとも思う。
2人が幸せでいてくれたらいいなと思う。映画だけど。

私は恋人とどんな未来に向かっているのだろうか。楽しみなような、怖いような。

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