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今まで買った服の数を覚えていない私たち【#未来のためにできること】

 あなたは、自分のクローゼットにいったい何枚の服があるか、把握しているだろうか。

 私はしていない。今に始まったことではなく、10代のころから私のクローゼットには服がパンパンに押し込まれ、布フローラを形成している。

 この記事を書くにあたって環境省のページを読んだが、こうした状況は何も私特有のものではないようだ。

 1年間1回も着られていない服は、平均で1人25枚もあるらしい。

 なんでそんなことになるのか、理由は明らかだ。

 クローゼットの中に何が入っているか分からないから、なんだか服が足りないような気がしたり、目の前のすてきな洋服が必要な気がしたりして、買ってしまう。

 じゃあなんで、クローゼットの中に何が入っているのか分からないのかというと、服が多すぎるからだ。

 なんで服が多すぎるのかというと、クローゼットの中に何が入っているのか分からないから、……。

 と負のらせんを描いている。

 私たちはファッションを自己表現と考えているから、多くの服を買っておしゃれに自分を盛り立てるけれども、その一方で服自体に対するリスペクトを失ってきたのかもしれない。ブランドものの服はさておき、たいていは代替可能な価値の低いファストファッションで、汚したり破いたら捨てればいいや、というだけの代物だ。

 でも上記、環境省のページによれば、服1枚あたりにかかる環境負荷はペットボトル約255本、消費する水は浴槽11杯にものぼる。また、端材によって生じるロスや、化学物質による水質汚染も発生する。

 未来のために持続可能な社会を目指す上で、服にかかる環境負荷は無視できるものではない。

 では私たち一人ひとりに何ができるだろう。環境省のページにはいくつかの対策が書かれている。

「古着を着よう」
「お下がりを使おう」
「痛んだらリメイク」

 なるほど、それなら服を安易に買わずに済むけれども、言葉を選ばずに言うなら、……戦後? と思ってしまった。

 おばあちゃんが破れた服をアップリケで補修して、最後は布をバッグなどに作り直す姿が浮かぶ。おそらく、戦後物が少なかった世代の日本人は、色とりどりの美しい服を飽きるほど着たいと願っただろう。今は叶っているのに、逆をいかなければならないのは悲しいことである。

 まあ、ただ、着方、捨て方には気を付けられる。

 今ある服を1年長く着れば、日本全体で4万tの廃棄削減につながるというのだ。これなら私でもできそうだと思った。

 まあ、今何を持っているかがわからないので、まずはクローゼットの整理から始めるべきかもしれない。そうすると、やはり捨てようと思う服があるかもしれない。

 そういうとき、私は今まで何も考えず燃えるゴミに出していた。

 だが、捨てずに古布回収に回せば、年間2,500万トンのCO2排出量が削減できるという。しかも、現状、多くの人はゴミとして出してしまっているらしい。

 そんなに重要なことだとは今まで考えていなかったので、目から鱗が落ちる思いだ。今後は面倒臭がらずに古布回収に出そう。調べてみたら回収所も徒歩5分のところにあった。

 そして最後に、買わないということも立派な対策になる。

 今年はたぶん、新たに10着も買っていないはずだが、それでもちょっと買いすぎかもしれない。リモートワークなので本来、あまり服もいらないのだが、買ったのは部屋着と「これ、かわいい~」とお花畑な気持ちで買った商品だ。

 このように、
 ・長く着る
 ・新しい服をあまり買わない
 ・クローゼットを整理する
 ・捨てる時は古布回収に出す


 という4つを意識していこうと思った。早速、捨てようとしていた服をビニールに入れて回収所にもっていこう。

 なお、以前私は記念Tシャツを作って限定販売したことがある。

 このTシャツをお持ちの方はぜひもう1年長く着てほしいし、着れなくなっても燃えるゴミではなく古着としてリサイクルに出してほしい(もちろん、アップリケで補修してもいい)。


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