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自分に優しくするのがなぜ良いことなのか【セルフ・コンパッション】

セルフ・コンパッション自分への思いやりは、近年注目されている自己メンタルコントロール技法です。

その名が示す通り、自分に対して優しくすることを主旨とします。

この技術は、「自分自身に対して、友達に接するように優しくすること」や、「苦しい時、自分だけが孤独に苦しんでいるわけではないこと」、「マインドフルネス」といった要素で成り立ちます。

自分に対して、友達に接するように優しくするなんて、少しびっくりするでしょうか。

常に自分に厳しく、人生を努力と忍耐で乗り切ってきたような方からすると、自分に優しくする=自分に甘くすると感じられて、罪悪感すら覚えるかも知れません。

でも、抵抗感のある方や、自己批判しがちな方こそ、自分への優しさという観点を持つことで生きやすくなるはずです。

なぜなら、自分自身でわざわざ自分を責め立てるまでもなく、現代社会では周囲の人々や環境から、非情に強い精神的な圧迫を受け続けているからです。

そして、セルフ・コンパッションで推奨しているのは、自分に甘くすること、例えば「ダイエット中だけど、今日だけは自分に甘くしてラーメン食べちゃおう」ということではありません。

むしろ、ダイエット中にも関わらずラーメンを食べてしまった、自己嫌悪に苛まれた時こそ、自分自身に対して「友達のように優しく接する」ことで、自分を責め続ける心を癒します。

自己批判は諸刃の剣です。「自分はまだまだ頑張りが足りないんだ」とか、「だから私はダメなんだ」などと自分を鞭打つことで、一時的にやる気を出すことはできます。

ですが、長期的には自分の心を抉るようなものなので、メンタルヘルスに悪影響を与え、次第に疲弊してしまいます。

自分は強いんだと思っている人こそ、自分に鞭を打ち続け、ある日突然、糸が切れたように倒れてしまいがちです。

実際には、強い人なんていません。環境や能力が、たまたま強くあれるような状況であり続けた幸運な人がいるだけです。

どんな人でも、自分の能力が周囲と比べて圧倒的に劣っているような状況に長く居ると、自信を失い、自分を責める頻度が上がり、努力しても成果が上がらない状況が続けば、病んでいきます。

このように、過ぎた自己批判は悪影響ですが、それを単純に止めようとしても、止めようとすればするほど浮かんで来てしまうのは誰しも経験があるかと思います。

この影響を和らげるための方法はいくつかありますが、中でもセルフ・コンパッション自分への思いやりが有効です。その上、一時的なカンフル剤ではなく、習慣化することで長期的に苦痛に対する回復力を高め、しなやかでメンタルダウンしづらい精神を養うことが出来ます。

ということで、ここまでご紹介したように、「自分に優しくする? なんて軟弱なんだ」とか、「自分は優しくする価値がない」と思っている方こそ、偏見の目を捨てて取り入れて頂ければ、より幸せな人生を歩むための大きな力となります。

具体的な技法については、セルフ・コンパッションについての書籍などを参考にされるか、手前味噌で恐縮ですが、私のメンバーシップマガジンでも一部取り上げています。

この記事を読んでくださった方が、より良い人生を送られることを、心から願っています。


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