【悲報】ニコニコ動画が全サービス停止してるけど絶対に担当エンジニアにはなりたくない件
ニコニコ動画といえば、国内発の大手動画配信サービスであり、かつ「他のユーザーのコメントが流れてくる」「みんなで一緒にワイワイ見てる感じがする」という独特のUX（ユーザー体験）を提供する優れたサービスでした。
それが、どうも突如としてランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃により、ほぼ全システムが使用不能になってしまったそうです。
なんて冗談みたいな本当の話……。
上のリンクのニュースページだけは突貫工事で別途新設したのか分かりませんが、動画サービスだけでなく、社内システムまで全停止しているという未曽有の事態に発展しています。
なお、ランサムウェアというのは、ざっくりイメージで言うとシステムに攻撃を仕掛けて乗っ取ったあと、元に戻してほしければお金を寄越せと脅迫するタイプのマルウェア（悪意のあるソフトウェア）です。
現実世界で言えば、一切合切の家財ごと、自宅に訳の分からん鍵を掛けられて、鍵を返して欲しければ金を出せと言ってくる新手の強盗みたいな攻撃です。
いや、これは大変な事態です。
こんな大手企業のサービスが突然停止して、それによって経済活動が全停止し、社内システムまで死んでしまうとは。。。
ドワンゴ（ニコニコ動画の運営会社）の1000人を超える従業員（のうちニコニコ動画担当者）は、エンジニア以外は何もすることが無くてボーッとお茶菓子でも食べてるしかない状況です。
臨時で有給を取らせているのか、本当にお茶会を繰り広げているのか分かりませんが、自分が内部の一般事務で入ってるところを想像すると笑うしかない状況ですね。
だって、有料サービスも含めて全停止してるのに、問い合わせシステムすら使えなくなってるんですよ。本当だったら莫大な数の問い合わせ・クレーム対応業務が発生するはずなのに、なんもやることない。
そして、もし、この件の担当エンジニアだったとしたら……？
想像したくもありません……。
今のところ、CTOは「現行のシステムは諦めて、完全に一からシステムを作り直すのに少なくとも一か月以上はかかる」などと言っていますが、一か月やそこらでニコニコ動画ほどのサービスを作り直せるのか……？
恐らくどこかにバックアップなりが残っていて、それは無事なのかも知れません。
それにしても絶望がこみ上げます。
毎日、会議に次ぐ会議、調査に次ぐ調査の連続で寝る暇も無いでしょう。だって、サービスが全断したまま、一日過ぎるごとにものすごい負債が積みあがっていきます。企業にとってはまさに社運が傾く、致命的な事態です。
全社員の祈りがエンジニアの双肩にかかります。大変なプレッシャーでしょう。ああ、ご愁傷様……。
（エンジニアあるある：自分が関わってない炎上はニヤニヤ見がち）
とはいえ、こんなに酷いピンチとの遭遇は一生のうち、一度あるかないかだと思います。あとで武勇伝として語れるかもしれません。貴重な体験と捉えてぜひとも頑張って欲しいものですね。
【おまけ】ニコニコ動画との思い出
ニコニコ動画は国内でYouTubeが流行るより前は寡占状態の動画投稿サイトだったと思います。ニコニコ動画発祥の、独自の文化も色々ありましたよね。
ボカロ、歌ってみた、踊ってみた、音MADなどなど。
今や人気歌手の米津玄師さんも、ニコニコ動画でボカロPハチとして人気を博していました。
マトリョシカ大好きです。今聴いても古く感じない。
黎明期はなんとなくアングラな雰囲気でしたが、全盛期には野生のプロみたいなのがゴロゴロいて、ありえないクオリティの「音MAD」や「踊ってみた」が見られたり、いい意味でのカオスとユーザー主導の熱狂が楽しいサービスでしたね。
私と同年代なら、青春をニコニコ動画に捧げたオタクは少なくないはず。
今人気のYouTuberで、ニコニコ動画から来ましたという人は少なくありません。特にゲーム実況勢が多いです。
かくいう私も「歌ってみた」とか投稿したことがあったかも。
ただ、個人的にはニコニコ動画ウリである「コメントが流れてくる」システムがあまり得意じゃなかったですね。
だって、一人でいるのが好きなのに、他人の、しかも素人のコメントなんか別に見たくないじゃないですか（※引きこもりなのでご容赦ください）。
でもそのお祭り騒ぎが魅力的な理由はよく分かっていて、稀に気が向けばコメントONにして見ることもありました。ええ、楽しんでいました。
なので、この事件のせいでニコニコ動画のサービス継続が困難になったり、ドワンゴさんが倒産なんてことになったらとても悲しいです。
サイバー攻撃で一時的にシステムダウンしてしまうぐらいならまだしも、システム全体を人質に取られている状況は忸怩たるものでしょうが、心から早期解決して欲しいと望んでいます。
皆さんはニコニコ動画の楽しい思い出がありますか？
ニコニコ動画で育った世代として、事態の好転を祈りつつ推移を見守っていきたいです。
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