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言語の交流をしませんか?(言語学フェス2021の告知)

扉絵は今季初ボードのときのものです。雪がふわふわしていて良かったですねえ。

slackコミュニティ「言語学の集い」では言語を研究する人々(広い意味で研究者)の交流を目的としたオンラインイベント「言語学フェス2021」を行います。

このイベントはポスターを題材にして異なる分野や所属の研究者間で交流することを目的としています。今回は矢野雅貴さん(東京都立大学)が中心となって運営され,私もそのチームの一員として協力しています。

オンラインのポスター発表はまだ模索中だけど

オンラインでどうやってポスター発表をするのかはまだ模索中のところがありますが,今回はRemoというオンライン会議サービスを使います。オンライン会議サービスといえばZoomがかなり有名だと思います。学会でもZoomを使った発表が多く見られます。

ただ,ポスター発表となると,会議には30人ぐらいいるはずなのにまったく質問が出ないみたいなシーンに遭遇します。どうも通常の(対面の)ポスターに比べて話し出しづらいところがあります。Remoだと1ポスターに同時に在籍できる人数が絞られる(今回はポスターあたりの聴衆は2名の見込み)ので,他の人に気兼ねなく話すことができます。

今回はポスター発表が主体ですが,雑談用の交流スペースも設けてあるのでぜひ利用してください。

幅広い対象言語

言語学フェス2021の細かなプログラムは決まっていませんが,発表者とタイトルはすでに発表されています。それを見るだけでも今回のフェスの幅広さが分かると思います。例えば日本列島の言語に限っても次のように地域,時代,コミュニティ,位相など多様です。

日本語
日本語諸方言(北海道,九州,ほか)
古典語
言語獲得
第二言語習得
言語障害
話し言葉
SNS
日本手話
アイヌ語
琉球諸語

また日本列島の他の言語についても次のようにいろいろな地域のものが集まりました。

朝鮮語
ウズベク語
モンゴル諸語
トルコ語
古典ギリシャ語
ケラビット語
ベトナム語
古ヌビア語
スペイン語
英語

アプローチ・対象の幅広さ

今のは「どの言語か」という視点ですが,アプローチや対象という面で見てもその幅広さが分かるかと思います。

言語アーカイビング
フィールドワーク
自然言語処理
心理言語学
脳神経科学
言語類型論
コーパス言語学
音響音声学
文献言語学
統語論
選択体系機能言語学
読み聞かせ
言いさし
コード・スイッチング

出版社にもご参加いただきます

今回のイベントには以下の出版社からもご参加いただくことになりました。50音順に掲載します。

くろしお出版
三省堂
竹輪大学言語学研究室
ひつじ書房

今回,出版社の方には学会にあるような販売に限らず,企画相談,プレゼン等自由に使ってもらえるようお話ししております。ぜひいろいろなブースに足を運んでください。

参加申込をお忘れなく

参加のためには申し込みが必要です。直前まで受け付ける予定ですが,Remoの契約の都合で,上限人数が決まっているため,締め切ることも考えられます。リンク先のフォームからお早めの申し込みをお願いします。

国内の大規模学会でもここまで多様な発表が揃うこともなかなかありません。そこはフェスを謳っているだけのことはあると思います。ぜひご参加下さい。

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