22年度後期の成績分析:レポートの初稿と最終稿
無事に今年度の授業も終わり成績が発表されました。たまにやる成績分布をやってみようかと。
ちなみに授業日程上仕方ないことですが,12月24日がレポートの提出期限になったクラスがありました。といってもドラフトはあるのだからとっとと済ませればいいだけの話ですし(いじわる)。今回は後期のレポート初稿と最終稿の評価を比較してみます。授業は1年次配当の共通科目「日本語表現」です。
レポートの概要
課題内容:新書の1章分に基づいて自分でテーマ(リサーチ・クエスチョン)を設定し,それについて書かれた論文2本をまとめたうえで,テーマについて考える上で重要な点を論じる。
新書は自分で探すか指定した5冊から選ぶ(繰り返すけど読む必要があるのは中のどこか1章)
論文は5ページ以上のもの
分量:40字×30行で5〜6枚
長いように思うけど,中に大きな表を1つ入れるので実質4〜5ページ
提出までの流れ:
初回で課題内容を提示し授業内外で作業
第12回の5日後までに初稿を提出
第13回でピアチェック+翌日までに松浦からのコメントと評価
第13回5日後に最終稿を提出
評価
初稿:10点から0点までの2点刻み(図ではA〜E,未提出はX)
最終稿:100点満点
分析結果
初稿の点数ごと(A〜E,X)に最終稿の点数を出してみました。
なんとなく言えそうなことはいくつかありますが,重要な点として「初稿の評価が高いほど,最終稿の点数の分散が小さい」ことがあげられます。これってレポートだけでなく,わりと成績全般に言えることだという感覚がありました。
要するに,もともと初稿ができている人は無難に仕上げるからでき,初稿の出来がよろしくない人はコメントを丁寧に読んで仕上げた人と,コメントをたいして読み込まず(読み込めず?)に仕上げた人に分かれるんだと思います。
一方で,A評価の人よりB評価の人の方が箱の上辺(上位1/4)が上にあるのはちょっと反省点かもしれません。B評価の人が伸びたと見ることができます(もしくは私の初稿評価が最終評価とマッチしない)が,A評価の人が安心した可能性もあります。
なお初稿を出さず(X),最終稿でそこそこの点数が付いている4人は個別指導しています。つまり,初稿を出さずに最終稿だけ出して点数が良かった人はいません。
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