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GWフィリピンに来ている話
気づけば2023年で、年々時間が過ぎるのが早くなっている気がするというようなオジサンみたいなことを30歳が言ってみる
30歳になってから、20代とは精神的にも体力的にもかなり変わってきたことがあって、ある意味本当にそういうものなのだろう
初老とは40歳のことを言い、老人だと考えたら、30歳ももうかなりいい歳だ
さて、今年もGWがやってきたということで、今フィリピンにいる
外資コンサル時代のグローバルプロジェクトで、チームメンバーとして働いてくれていた仲間たちと4年ぶりくらいに再会した
元々海外にはよく仕事でもプライベートでもよく行っていたが、パンデミックで大きく世界が変わってしまって、ようやく海外に行きやすくなったということで行ってきた
一人のメンバーがフィリピンからカナダに引っ越すということで会うことが難しくなるかなぁということで急遽1ヶ月前くらいに決めたのだった
フィリピンのマニラから1時間くらいのところにあるリゾート島であるボラカイ島に行ってきた
ボラカイはリゾート地として、国内外から人気だが何故か日本人には知られていない不思議な観光地だ
東洋人はほとんど韓国人、もしくは中国人
日本人はなぜかみんなセブ島ばかりにいく
セブ島は僕は行ったことがないが、かなりの都市だとフィリピンの友達からは聞くので、ボラカイの方が南国を満喫できるのでいいのでは?と思うのだがどうなんだろう
で、3日間ボラカイ島で外資コンサル時代のフィリピンオフィスメンバーたちと過ごして、いまマニアに帰ってきた
明日は今勤めている外資系投資ファンドの同僚で彼女がフィリピン在住フィリピン人のイケメンとマニラでご飯にいく予定だ
そしてしばらく休憩して、また日本に帰ろうと思っている
したことといえばご飯をたくさん食べて、そして夕日を眺めて、ヨットに乗って、デザート食べて、夜はライブを聴きながらお酒を飲むといった感じだ
まさにチルといった感じだった
暑さは凄かったが
フィリピンの元メンバーたちとはいろんなことを喋ったが、やっぱフィリピンの人の優しさ・温かさみたいなのは異常な気がする
日本でも沖縄の石垣島とか行くと同じ様なことを感じたので、南国の島国特有の暖かさなのかもしれない
目の前の人にはいつも優しい
たとえそれが、店の勧誘の人でもちゃんと敬語を使って笑顔で雑談しながらあしらう
それが、明らかなストレートチルドレンで法外な値段の首飾りを売る時も笑顔で会話した後に、ちゃんと買ってあげるのだ
そこには知らない人同士の愛情が一瞬の内に芽生えている
大阪育ち東京在住の自分は冷たくあしらってしまう
それが悪いことではない気がする
だけどなにか根本的な人の温かさのようなものに触れた3日間だった
もちろん一人だけ言葉が拙い英語しか持っていない僕にも常に気にかけてもらった
フィリピンはほんの20数年前まで内戦が続いていて、たくさん殺し合ってきた国だ
日本で言えば、西南戦争のようなものが20数年前まで続いていたと言ってもいいのかもしれない
大人たちの心はまだ癒えていないだろう
その代わり、平和を手に入れてから(と言ってもまだテロなどはあるようだが)たくさんの子供達が生まれた
フィリピンの人口ピラミッドは全国家の中で最も綺麗なピラミッド形をしていると言っても過言ではない
フィリピン人はほとんどの人口が英語が堪能でIT教育もかなり進んでいる
そして、経済成長率は高く生産年齢人口も上がり続ける
日本がフィリピンから見て後進国になるのも時間の問題だろう
彼らは最近まで内戦があっても温かさを忘れていないし、経済成長への意欲も高く非常にバランスが取れている気がする
つまり、明治終わりから大正くらいまでに日本でも盛んに言われた様に、経済的な成長は成し遂げているが、精神的な成長はむしろマイナスになっているということにはなっていないという話だ
日本では当時盛んに和魂商才だとか、論語と算盤だとか、経済道徳合一説など色々な財界有力者によって言われたわけだが、残念ながら日本人が持っていた精神性は下がっているという指摘は拭えたのだろうか
フィリピンの彼らを見ているととてもそうは思えないのである
もちろん貧富の格差が少ないと言った資本主義社会で価値を発揮する能力が低い人にとっては利点である社会といった日本のよさはあるのだが
沈みゆく国で全員でゆっくり沈むのか、資本主義において優秀な人だけでも生き延び・能力のない人が先に早く沈んでいくのか
どちらがいいのだろうという話は別問題としてあるだろう
社会的にも見習える点がたくさんあるなぁといった感じだが、
僕個人としては社会的なことばかりじゃなくて目の前の人に愛情をもっと注いで生きていきたいなと思った
僕は何故か昔から個人よりもマクロなことに目が向きやすい癖がある
だれか特定の個人に対して感情を持つというよりも、集団に対して思うことが多いのだ
だが、彼らと接して、まず目の前の人があるのではないかと思う様になった
天下のためとか国家のためとか言って個人を犠牲にするというのはどうなんだろう
結果として個人のためになるべきなのではないだろうか
それはフィリピンの彼らの温かさから反省した点であった
重要なのはやはり日本人は社会というもののために自分を殺す傾向があることだと思う
特に旧帝国大学や早慶といった大学を出ていても大企業に入って、年功序列で何十年もこき使われて飼い慣らされる傾向がある
これは僕が2社の外資系企業で働き1社の日本の大企業で働いて、15社ほどの日本の大企業の変革の仕事をしてきたのと、
100社近い世界中のスタートアップ企業の社長と仕事をしてきたのでわかるのだが、
日本の大企業の社員は幸せそうじゃない
自分を押し殺している
自分の感情が出ていない・まるで人形のようなのだ
実際データとしても日本人の働きがいは世界最低である
なんでこんなに不満を抱えて自分を殺して、それでいて転職活動や起業もしないのかといえば、結局安定というものに寄りかかりたいのだろう
安定のために自分を殺して、生きがいもなくして、人生の大部分を過ごす仕事を諦めて余暇の時間の楽しみに生きているのが現代の日本人だ
そんなの僕は認めたくない
なぜなら僕は夢を持ってワクワク働いている人たちをたくさん知っているからだ
みんなそうなるべきなんだ
なぜ自分を押し殺して、人生の大部分を犠牲にした生き方をしなければならないのかわからない
そもそもスタートアップ界隈では自分の夢を実現するための素晴らしい活動が仕事なんだ
だから僕は日本人が働くということに関して、楽しく、生きがいになり、そしてこの国の幸福度を上げることを僕は仕事にしたい
多くの国の人がやりがいに満ち溢れて働き、仕事中も余暇も楽しく生きられるような社会にすることを僕は夢にして、そのためにやりがいに溢れて働きたいと思う
そのために僕自身が仕事を心から愛し、そして稼がなければならない
僕はスタートアップに転職する
そこで重要なのが、この未来を達成できるかどうか
そして、安定を求めている人たちよりもかなり稼げくことができている
そして余暇も楽しく過ごす
僕自身がそういった像を社会に見せていく一人になりたい
もちろんフィリピンの仲間たちのように目の前の人への愛情を持って過ごすのだ
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