見出し画像

カ229.いたい(トロピカル遠征記〜大阪〜)

「にいちゃんいい男だな、俺は年取ってるから分かるのよ」
昨夜リフレッシュついでにたまたま入ったカラオケホール的バーでかなりカラオケがうまいおじいちゃんに言われた。
おじいちゃんは連れの若いお兄さんに連れて行かれて千鳥足で帰って行った。

「素粒子たち」ツアーが終わった。
3日間大阪、奈良、名古屋と回って、ありがたいことに毎場所でたくさん歌わせてもらって、帰宅後は疲れ果てて声が出ないところまできた。今日ようやくかなり回復したなあという感じだが、体のだるさは続いている。夜はよく眠れる。

3日間バンドでのツアー予定がコロナウイルスの感染対策も含めてソロでのツアーに急遽変更。本当に行ってよかったと振り返っている。

そのツアーに着いて振り返りながら書いていこうと思う。今夜は1日目、大阪編。​

初日からミスをかますもメンバーの励ましに支えられ無事大阪へ

7月29日、深夜バスで一路大阪へ。
当日夕方になって確認すると予約していたバスが30日出発になっていることに気づく。
いやいやいや、それじゃ大阪ワンマン間に合わへんがな〜
と思って急遽当日の夜便を予約しなおす。間に合ってよかった。

深夜バスの中ではぐっすり眠ることを信条としているのだが冷房が効いて寒かったり斜め前の人が思い切り座席を倒したせいで身動きが取れなくなるなどのトラップで精神的に疲労し寝付けず、「ミッドナイト寄席」を見ながら過ごすことになった。

遠征に行くことへの恐怖とか遠征自体の不安もやはりあった。寝付けないと、不安ばかりが広がる。

不意にバンドメンバーからきた頑張れという連絡がなんとか自分から流れ出す不穏な心の激流を堰き止めてくれた。その後到着する直前の8時くらいまでの5時間程度、途中何度か起きたものの、眠ることができた。

前向きな営業最終日のワンマン


slowbirdは今夜が営業最終日。最初にマスター菊さんから電話もらった時は「なんて言ったらいいか」って言葉が出なかった。


店に着くと、少し整理された場所があったり、ミュージシャン連中が飲み干した瓶が大量においてあったり、それでも見える景色は全然変わらなかったり、ちゃんと梅雨は明けてたり。思いの外菊さんも元気そうだし、みんなが前向きに次を見ていることが伺えた。

いろいろ話をしながら準備をした。
「今のslowbirdの最後が小野くんでほんまよかった」って言ってもらえて、自分の肩の荷も少し降りた気がした。
今日をいい日にする、それだけ考えることにした。

mollenみおさんが西洋ノコギリで参加してくれてデュオで「うつくしいもの」をやったり、「ブルーバード」では「slowbird ver.」で歌ったり、途中菊さんと鶴さんにステージ来てもらって口笛対決したり(slowbirdではおなじみの絡みであった)、みんなで笑いながらたっぷり2時間歌った。

本当はたくさんの人に見てもらいたかったなあ、とか、バンドでやりたかったなあ、とかはやっぱり思いながら。

でもそれも菊さんの「バンドは次の楽しみにとっておこ!」って言葉とかも思い出したり、何より終盤になるに連れて「ああもうすぐここで歌われる公演の最後の曲がくるのかあ」とか思ったりしてたら、なんだか終わりたくなくて、でも前向きにやりきろう!って切り替えて歌い切りました。

slowbirdで自分のソロ遠征が始まった2018年4月から最終営業日を迎えることができて幸せです。
今後またみんなでワイワイできる日を心待ちに。

じめっとしたベランダで乾杯。梅雨は明けて8月へ向かう

ワンマンの夜はslowbirdのベランダで。
夕方降った雨が気化したからかじとっと肌に張り付いた感覚をもはや心地いいわいと思いながらしんみりとすることなく笑ったりして、そうしてグラスの氷は溶けていった。

3時を回って今宵の宿は近くのサウナに決めていたので重たい体と重たい荷物を持って移動。サウナで体をスッキリさせてふーと一息着くとその夜はすぐに眠れた。

朝は変なおじさんのおかげで早起きする結果となるもそんなのもう慣れたもんで心を揺すられることもなくゆっくり朝風呂に使って疲れをとる。
大阪を歩いて、なんばから近鉄に乗って2日目の会場はこちらもいつもお馴染み、奈良へ。

続く。


----NEWS----

✳︎小野雄大 [MV] ロードムービー

✳︎小野雄大NEW ALBUM「素粒子たち」6月17日(火)全国リリース!!
タワレコ予約特典はnylon弾き語り譜面

ヴィレッジヴァンガード予約特典はポストカード

活動の励みになります!よろしければサポートお願いします!