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きもちあらた243.がえれ


2020年を振り返ると自分の人生においても大きな意味のある1年になった。簡単に思い出せる大きな出来事が各月で発生していたしそういうことについては日記にまとめてきたのでひとまずうたたね解散以降のことと、今年の総まとめを。

まずは元SpecialFavoriteMusicゆーさんに誘ってもらってリリースされたクリスマスアルバムへの参加。

それから上野優太くんの新譜リリース配信ライブへの参加。

この2作品、自分にとっても人の作品に関わらせてもらえたのは初めてのことだったので、嬉しかったし勉強になりました。お二方ありがとうございます。

そのあと一宮市への遠征。
今年5月に予定して延期になっていた同地域への訪問がようやく叶った形になった。
喜んでもらえて嬉しかったし、地域の皆さんの活動が、自分とジャンルは異なれど刺激的でより一層の自分への励みになった。

下段 photo by 森りょうこ


そのあと関東に戻り新たなプロジェクトの立ち上げ。
こちらは近日詳細を発表する。



今年は本当にチャレンジの年になったし、トライ&エラーというと言葉はいいけどエラーエラーエラーの連続、次にトンネルして後ろに球を逃さないために体当たりするしかない!ごろん!寝転がって受け止めて顔面に直撃!いてえ!勘弁してくれ、でも次の球がくる。ぼやけた視界、腫れて重たい瞼を頑張って開ける。まあそんなところだった。

どうしても手に入れたいものがなんとなくあった2020年のはじめ。うたたねのアルバムリリースから始まってソロバンドのリリース、ワンマンライブ、うたたねの解散、高田世界館でのライブ、他アーティスト作品への参加、企業案件での制作、新しいプロジェクトの立ち上げで幕を閉じる。
本当はもう一作、着手したかった。でも自分の不足と予算不足で見送り。やりたかったことの1割を残して来年に持ち越し。
今までの音楽人生で比べたら比較できないくらいの密度でそれでもやり切れたことに今は発泡酒ですらうまい。

上段 photo by umihayato

今年も圧迫されたデータ容量以上に思い出が多い。


自分の身幅に見合わず大きなことにたくさん挑戦した。
でも自分が評価したいのはそこじゃない。
目に見える物事にくっついてくる無数の塵芥がある。
それらは次第に増殖して日夜ともに過ごすにつれて肌に張りつきやがて体内に侵入し心まで蝕んでいく。
身体や精神が重さを感じて休もうとすればその隙を見逃さず侵食は進む。
そういう自分を外側から観察して言葉に、音楽にすることでしか侵食を止める術を知らない。
“産みの苦しみ”と言われることがあるが今まで特にそんなものを感じずにやってこれたのはとにかく自分が好きなものばかり追いかけてきたからだってことに気づく。それでも産まれる。産まれたものを愛せない。これが一番しんどかった。産んでからの苦しみが一番辛かった。育てることが自分は苦手なんだとも意識した。

自分自身の体のことについてもある程度わかった。歌う上で必要なことにもお金と時間をかけてみることでわかった。

自分自身の精神性についてはとにかく内省の反復によって少しずつ理解した。自分に問いかけ続けた。密かに記し続けている日記は今年だけで約260の記事が更新された。

ライブの本数で言うと今年は12/30の琥珀を持って実働51本でフィニッシュ。ほか、いくつもの中止イベントがあった。

例年に比べて実働は少ないにしても隙間を縫うようにしてライブさせてもらえて、自分の中でのライブへの課題や今後の目標を作るには十分な経験を積ませてもらった。各地でたくさんの人にお世話になり、たくさんの嬉しいこともあった。商業的な成功がここにないとしても自分がこれからミュージシャンとして活動をする上での重要な塵芥、いやこれに関して言えば大きな実りがたくさんあって、動いたことに関しては豊作な一年になった。

もちろんソロバンドのメンバー抜きに今年は語れないが、みんなへの感謝は常々発表しているのでここでは改めてこの1年通して感謝するに留める。

photo by umihayato

スタッフ馬場ちゃんも今年も本当に仕事も忙しい中で手を休めず自分のおっちょこちょいのすけな部分のサポートから実働的な部分まで抜かりなく手助けしてくれたことに頭が上がらない。いつもありがとうございます。



いつも速攻でベストな仕事をしてくれる石川駿人氏、それから今年のアルバム制作から一層付き合い頂いている速水直樹氏、マスタリング毎年まじありがとう君なしじゃ音楽できないよの風間萌氏、本当にありがとうございます。



自分のやりたいことをグングンと加速させてくれたメンバー、スタッフに加えてグレープフルーツムーン、それから事あるごとにサポートしていただきましたBRANDNEWOCEAN代表新海さんにも深く御礼申し上げます。



マネジメントもない超インディペンデントな活動の中で2作品の全国流通と、自粛下でのミニアルバム級デモの合計3作品を残せた点でも満足しているができればもう1作品やはり作りたかった。それはまた来年にこの悔しさを持ち越したい。イメージは尽きないんだ。やりたいことがたくさんある。

それでもまだ自分自身が何者で何をしたいのかはっきりさせることはできていない。
きっとこれは永遠の課題だとはわかっているけど自分がミュージシャンとして何を発信すべきか、やっぱり今の自分では到達できなかった。来年は自分をマネジメントしてくれるような出会いを求めたいと思っている。

今年蓄積した塵芥の中でも特に尾を引いたのは7月から9月の3ヶ月間で、その間に例の侵食との闘いによって得られたものも大きい。その結果が10月以降のいまにつながりその中で沢山のエラーをし、自分がこれからやりたいことを少し言葉にできるくらいまでは持っていくことができた。

この1年間で自分は表現力、精神性において大きなものを獲得できたと自負する(あと痩せたのもやっぱ大きい!見た目って大事だね)。

そして自分自身がめちゃくちゃ根暗なことも改めて認識したし、なにが気に食わないのかも認識しつつある。全部は知ることは到底まだできそうもないが進歩は次の理解に繋がる。

サラリーマンを辞めて1年。
それでも応援してくれる家族にも感謝は尽きない。
自分自身が突き詰めているものがまったく残念なくらいに自分のことでしかないのが申し訳ないけれども、その過程で産まれた塵芥によって音楽を聴いてくれるみなさんに対してより良いものを提供できると自信を持っていえる。

とりあえずミュージシャン元年は思った以上に大変だったけど思った以上の収穫で、自分は幸せにやらせてもらえてることに感謝します。

photo by umihayato

苦しみも幸せなので、自分はそういう人間だというのもわかりました。

今年小野雄大の音楽を聴いてくださった皆さん、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

来年はより毛穴からはいって体の芯まで喜ぶような、できれば心まで天に昇るような音楽を歌えたらと思います。

来年も応援よろしくお願いします。

今年のライブ納めは渋谷琥珀。
始まりも今年は琥珀でした。
琥珀のおふたりにも本当に感謝です。
今年たくさんの思い出が琥珀でできました。

ベース三嶋大輝とのデュオで締めます!
今年もご馳走様でした!

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2020/12/30(日)@渋谷Jazz bar琥珀
小野雄大 and 三嶋大輝Duo Live

Open 19:00 Start 20:00
Tc¥500+Tip in(投げ銭)

※琥珀は窓open・除菌グッズも揃えています
店内の人数など気になる方はお気軽に
jazzbar琥珀までお問い合わせ下さい。
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色々と気遣う時世ではありますが、よければお越しください。
余裕あれば事前にメールいただけるとめちゃくちゃ嬉しいです。
bonod.jp@gmail.com

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