見出し画像

対話その3|精神疾患を持つ家族との関わりについて①

wish you were hereの対話その3は、精神疾患を持つ家族との関わりについてというテーマで話しました。
それぞれ話したいことや聞いてみたいことがたくさんあったので、今回は前半と後半の2回に分けて収録しています。
前半では主に家族が精神疾患を発症したときの心境や周囲の反応、そして彼らとの関わりを通じて自分自身のなかに生じた変化などについて話しています。

もりもとくんも私も精神疾患を患っていた母を幼少期に自死で亡くしていますが、その後他の家族が精神疾患を発症するという経験もしました。(それぞれの家族はいまも闘病中です。)
母が亡くなったとき、私はまだ幼かったので母の精神疾患の具体的な症状について全く知識がなく、不安定になって暴れたり問題を起こしたりする母を怖いとすら思っていました。けれど、母を亡くしたあと、メンタルヘルスに関する知識や情報を得ていく過程で当時の母の苦しみや葛藤と初めて向き合うようになりました。
誰にも理解されずいつも腫れ物に触るような扱いをされて、母はどれだけ孤独だっただろうか。あのとき私がもう少し大きければ、母のことを恐れたりせず、何か手助けができていたかもしれないのに。

母の死を経験して思うこと、それは精神疾患を患う人を決して孤独にしてはいけないということです。身近な人が精神疾患を発症していつもと違う状態になっていくのはすごくショックで受け入れ難い出来事ですが、精神疾患というのは特別なものではなくて、誰の身にも起こりうる病だと思います。だからこそ、普段からその話題に触れることを恐れたり敬遠したりしていてはいけないと感じています。

今回の対話のなかで、もりもとくん自身がお兄さんに助けられた部分があったということを言っていたのが印象的でした。
音源を聞き返してから思い出しましたが、4年前鬱のどん底にいた頃の父と会話をするなかで、生きることについて私も改めて考えさせられたのでした。
そう思ってみると、精神疾患の発症とともに表面化する狂気や暗闇は自分のなかにも潜在的にあるものなのだと感じます。

後半は精神疾患を持つ家族と関わるときに心がけていることなどについて話していますので、公開したらまたnoteでお知らせします。
身近な人が精神疾患を患い、その看病等で精神的に苦しくなってしまっている方は息抜きがてら聞いてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?