wish you were hereという活動をはじめます
■wish you were hereとは
wish you were hereは、大切な人−家族、恋人、友人、好きな芸能人−を自死によって亡くした人たちが出会い、お互いの体験を分かち合い、一緒に生きのびていくための活動です。ここは、サークルでも団体でもありません(私自身が組織に属することが苦手だからです)し、物理的な空間としても存在しませんが、気が向いたときに出入りして、あなたが苦しいときには心の隙間にすこし外の空気を入れられるような場所でありたいと思っています。
身近な人を自死によって失う体験は、自殺に関する調査等において希死念慮・自殺未遂のリスクが高まる要因の一つとして挙げられています。科学的な因果関係はわからないですが、実感としては私もなんとなくそんな気がしています。私自身も10歳のときに母を自死によって失いましたが、それ以来「死」や「自殺」に取り憑かれたような日々を過ごしていました。過去に自殺未遂をしたことも何度かあります。
けれど、そういった体験を周囲の人に打ち明けることは容易なことではありませんでした。同じ喪失体験をともにした家族との間にさえ、心理的な隔たりを感じることがありました。母のことを「まだ引きずっているのか?」と思われるのが怖かったです。それはあまりにも孤独な日々でした。こうして私も一生孤独なまま、誰とも気持ちを分かち合えず母と同じように自殺するのだろうか。そんなふうに思ったことが何度もあります。自死を選んだ母の孤独と自分自身の孤独とを重ね、彼女の最後の選択こそが正しい答えなのだと錯覚してしまうことさえありました。
それでも私は生きのびました。そうすることができたのは、同じような孤独のなかにいる「誰か」と出会う日を信じていたからです。そして、絶望のなかでも希望を信じさせてくれるような数々の出会いがあったからです。だから私は、そんな出会いの結節点をつくるために、私とあなたが生きのびていくために、この活動をはじめようと決めました。
■“wish you were here”という言葉に込めた思い
“wish you were here”とは、直訳すれば「あなたにここにいてほしい」という意味になります。いまここにいない人に対して、「あなたがここにいてくれたらなあ」と願う仮定法の表現です。ここでの“you”=「あなた」は、自死によって命を絶ってしまったすべての人たちであり、そして大切な存在を失くしたことによって悲しみ、傷つき、もがきながら生きているあなた自身でもあります。
私たちが失った彼ら・彼女らが「ここにいたら」という願いは、残念ながらもう二度と叶うことがありません。けれど、同じ痛みを抱えながら生きる誰かと出会い、お互いの体験を分かち合いながら一緒に生きていきたいという願いは、私たちが生きている限りいつでも実現できるのです。
もういなくなってしまった大切な人たち。生きていてほしかったし、ここにいてほしかった。そんな願いを捨てずに生きているあなたも、どうか必ず生きのびてくださいね。私たちはあなたにここにいてほしいと思っています。
■活動内容
とにかくまずは私とあなたが出会うことからはじめましょう。noteの最後にLINEのQRコードを載せていますのでそこに連絡してみてください。twitterのDMでもいいですよ。そのあとのことは、一緒に考えましょう。具体的な活動内容は何も決まっていませんので、あなたがどんなふうにこの場所で過ごしたいと思っているか(LINEで話す、電話する、zoomをする、会って話す、なんでもOK!)を教えてください。
ちなみにメンバーは現在私と、もう一人男の子がいます。二人とも関西圏に住んでいますが、それ以外の地域の方も大歓迎です。(二人の雰囲気を感じてもらうために自殺について語った音声も公開していますので、気になる方はこちらの記事ものぞいてみてください!)
私は喋ったり飲んだり食べたり散歩したりするのが好きなので、wish you were hereではそういう活動をしたいと思っています。本や映画の話をするのも好きですよ。あなたもそんなふうにやりたいことや好きなことを言ってみてください。もしあなたが野球を好きなら野球チームを作ってもいいですし、料理が好きならお料理教室を主催してみてもいいかもしれませんね。
活動のなかで、過去の体験について打ち明けてもいいですし、語るのが辛ければ話さなくてもいいですよ。大人数が苦手なのであれば、私と話すだけでも大丈夫です。wish you were hereには物理的な空間がありませんので、地球上のどこからでも自由に出入りしていただけます。(ただし仮想現実ではありません。地に足をつけて一緒に生きのびていくための活動です!)
飽きたらしばらく活動をやめてももちろん大丈夫ですし、私たちからの連絡を無視してもらっても構いません。(私もしんどくなったらそうするかもしれません。)だけどもしあなたが死にたくなって、話し相手がいなくて困っているときには必ず連絡してください。物理的な手助けは何もできないかもしれませんが、生きのびていくための方法を一緒に考えましょう。
■活動のルール
「一緒に生きのびていく」ための活動であれば基本的に何をやってもオッケーです!ただしこれだけは守ってください。
・他の人に自殺の勧誘をしない
・悪意を持って他の人の存在を否定したり傷つけたりしない
・本人の同意なく活動のなかで知り得た情報を口外したり、SNS上で発信したりしない
■会費
無料です!ただし、飲みに行くときは年齢に関わらず割り勘です。
■連絡先(よだか)
LINEかTwitterのDMでご連絡ください。
質問等はnoteのコメントでも受け付けています!
Twitter→@wishUwerehere_2
■wish you were hereの対話(stand.fm)
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