対話その9|ゲスト Moさん
wish you were hereの対話その9。
いつも月1のんびりペースで収録していますが、今回は素敵なご縁があったのでその勢いのまま爆速収録しました。
ゲストは私たちの配信を聞いて興味を持ってくださったMoさんという方です。
Moさんは自死遺族当事者の方ではないので、配信をする時もとても気を遣わせてしまったと思いますが、自死遺族や精神疾患を抱える方との関わり方について真摯に向き合おうとしてくださっているのがよく伝わってきました。その気持ちがとてもありがたく、嬉しく、心あたたまる時間でした。
wish you were hereは自死遺族当事者の方のためにはじめた活動でしたが、stand.fmやnoteでの発信は当事者でない人にも関心を持ってもらえるといいなぁと思っていたので、こういう時間が持ててよかったです。
Moさんが学校の先生をされていた頃のエピソードをお話ししてくださったように、私たちは死について何も知らないのに知っているような顔をして過ごしすぎているなぁと思うことがよくあります。私は自死遺族で、自殺未遂をしたこともあるけれど、それでも死について人より多くのことを知っているというわけではないです。
「死にたい」と訴える人を目の前にしたとき、なんと言葉をかけていいか迷うし、とても無力です。
人生の意味が人それぞれに違うように、死に対する考えも人それぞれだと思います。死にたいほどの苦しみの前であらゆる言葉は無力なのかもしれませんが、せめてその言葉の重さを受け止められる人間でありたいです。
けれど現実にはそういうことを常日頃から率直に語り合える世の中ではないので、もっとフラットに死について語り合える機会が増えるといいなと思います。今回の収録は、そういうきっかけになるような回だったと感じました。
そして、自殺以外の話題に関してもよくあることだと思いますが、「社会的マイノリティの人に対してなんと声をかけたらいいか分からない」問題についてもいろいろ考えさせられました。
母が自殺していると打ち明けて、相手の人に気まずそうな反応をされるのが辛いと何度かラジオで話しましたが、自分ももしかしたら他のマイノリティの方にそういう反応をしていることがあるかもしれないなぁと反省しました。
決して引いたり避けたりしているわけではないけれど、知識もないし相手を傷つけたくないのでなんと言っていいか分からない。結果的にそのことが気まずい雰囲気を作り出してしまう。
けれど、今回Moさんとお話してみて、押し黙られるよりも「分からないから教えてね」と言われるほうがずいぶん楽で、なんならむしろ嬉しい気分になるのだということを知りました。
今度そういう場面に出くわしたら、臆さず相手のことを知る努力をしようと思います。そして、気まずそうにしている相手の人も悪気はないけど何も言えなかったのかもしれないということに気付かされ、ちょっと優しい気分になりました。
最後にMoさんのnoteや音声配信も紹介しておきます。とても朗らかでラジオを聞いているだけでハッピーな気分になれます。「毎日お祝いしよう」って素敵な言葉ですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?