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対話その3|精神疾患を持つ家族との関わりについて②

精神疾患を持つ家族との関わりについて、というテーマで話した音源の第二弾をstand.fmにアップしました。

家族が精神疾患を発症したとき、精神科への通院や入院に付き添ったとき、家族が「死にたい」と口にしたとき。彼らと関わるなかで、私たちも動揺したり不安になったりすることがたくさんありますが、そういうネガティブな気持ちとどう向き合い、どうコントロールしていくのか。
今回は笑い話も混じえながらそれぞれの経験について話しています。

音源のなかでも話している通り、笑い話にできるのは一番苦しかった時期をすでに通り過ぎたからなのかもしれないですが、一番苦しいときにこそ自分や家族が置かれている状況から少し距離を取って、自分自身の健康や幸せを守るのも大事なことだと思います。

昨夜、鬱病を患う父を誘って地元で食事をしました。
父は最近また調子が悪くなってきて精神科への通院を再開したところでした。食事をしながら、体調や仕事でのパフォーマンスが本調子ではないこと、なんとかその埋め合わせをしようと模索していることを話してくれました。
何も頑張らずにゆっくりしたらいいのにと思う気持ちはありますが、私が意見したところで父が考えを曲げないことは知っているので、否定せずにただ話を聞き、一緒に美味しい料理を食べました。

鬱の症状も、父のなかにある葛藤や課題も、私には解決してあげることができません。ただ会って、食事をして、お互いの近況報告や昔話をするだけです。
それだけしかできないことがとても歯痒くて悲しいですが、いまの状況を過度に悲観したり不安がったりして私まで不安定になっていたら、それすらもできなくなるかもしれません。
だからこそ、事態を重く受け止めすぎず、自分は自分で楽しいことをやって、苦しんでいる人と会うときはなるべくフラットな状態でいつもいられるように心がけたいと思います。

精神疾患を克服することは一朝一夕でできることではないので、私たちと同じ境遇にあるみなさんも、どうか自分自身の健康や幸せを大切にすることを忘れないでくださいね。

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