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サポーターと議論する際に、仲間になってもらうために気をつけていること

(4,262文字/個人差はありますが、約7分~10分程で読めると思います)

よこはま発達グループの佐々木です。
今月よりグループ内で新しい動画を配信しています。対談のお相手は、同じよこはま発達グループの宇野洋太先生です。   

冒頭部分はどなたでもご覧いただけますので、ご興味ある方々はぜひご視聴ください。Facebook版ではフルバージョンでは全編公開していますが、皆さんから「面白かった!」とコメントを頂いており嬉しく思います。

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ちなみに、先週のコラムでは、今回宇野先生に伺った同じ質問に対して、僕だったらどう考えるのかを書いています。宇野先生との収録前に書いたものであり、また今回の動画も何も事前打ち合わせをしていないので、二人のリアルな考え方についてそれぞれ確認できるのも面白いかなぁと思っています。   

さて、今回のコラムはまた別の内容でと思います。

この2週間は、外部とやりとりさせていただくこと(=コンサルテーション)がかなり多く、そこで感じたことなどを書いていこうと思います(が、先週は9000文字以上書いてしまったので、今回は少し軽めにします。すみません)。


知識のアップデートを

コンサルテーションは、現場での支援方針や具体的な対応等についてよくご質問をお受けします。ただ、「知識があれば支援ができるわけではないけれども、知識がないと支援は難しい」と僕は思っていて、知識を一緒にアップデートしていく時間をとらせていただく(=講義をするとか)ことがあります。
    
例えば、この前のコラムに書いたSSTについても、SSTそのものが悪いわけではなくて、あのような知識を持った上でやっていく方がいいのでは?と思います。
   
それ以外にも、ASDの方と相談したり、実際の療育をしたりする際には、知っておいた方がいいことは多くあります。その中でも、以下のようなことは必修科目にしてもらいたいくらい基本的な内容だと、僕は思います。
  
・ASDの三つ組の特性とその支援方針
・ASDの認知特性とその支援方針
   
ちなみに、「アセスメントが重要」とよく言われますが、こうした知識がないとアセスメントも難しいと思います(アセスメントの知識だけあっても、アセスメントはできるようにならない)。
  
もちろん、まだまだありますが、「構造化の意味(理屈と具体的なアイディア)」についても知っておく方がいいと思います。こうした知識が現場で揃っていないと、何を目指して、どう環境を調整していくのかという本質的な部分でのズレが大きくなるように思います。ただ、ここの知識さえあれば、支援方針が共有できるというわけでもありませんが。
   
とはいえ、こうした知識はチームで支援をしていく上ではあった方がいい一方で、なかなか各自で研修参加をといっても難しいところもあるので、そうしたことをコンサルテーションの一環でさせていただくことはあります。

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