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Walid - 同じダンスをする人はいない

フランス在住のアルジェリア人、Walidのインタビューです。

日本人にも人気な、彼独自のブガルースタイルをどうやって創り上げたのかを答えてくれています。

▽該当動画

https://www.instagram.com/tv/CCeWDwopmdc/?hl=ja

※話す内容の順番を入れ替え・省略している場合がございます。
あらかじめご了承ください。

※プロの翻訳家ではないため、
分かりにくい表現があることもございます。ご容赦ください。

ーーーーーーー〈インタビュー〉ーーーーーーー

Q. 初めにダンスに触れたのはいつ?

A. 初めはTVでマイケル・ジャクソンのスリラーを見たんだ。
EB※がバックダンサーとして踊っていたのも見たな。
※Electric Boogaloos。Poppingを世界的に広めたチーム。

そして、1984,5年くらいにBoogaloo ShrimpやPop N Taco、Poppin Peteなどが出演している映画を見た。
僕はそのころまだ小さくて、
目をひん剥かれるくらいの衝撃だったのを覚えているよ。(笑い)

その頃のヨーロッパでは、
ストリートカルチャーが流行していて、
そこらじゅうにストリートダンスが映し出されていた。
もう毎日のようにダンスに触れる機会があったんだ。

その後、80年代後半くらいかな、
クラブに行き始めた。
そこでやっとヒップホップなどのダンスを真剣にやり始めたんだ。


Q. Poppingをどうやって学んできたの?

A. EBの映像を繰り返し、目が焼けるほどに見たよ。
彼らのやっていることを理解したい一心だった。

特に亡くなってしまったSkeeter Rabbitの
心や魂の素晴らしさは、筆舌に尽くし難い。
このスタイルを理解させてくれた最も偉大な人だ。

為になったのは、
色んなスタイルを理解させるために
貴重な映像を見せてくれたことだった。

そして、音楽性、スタイル、バリエーションなんかは彼が全て教えてくれたんだ。

いつもモチベーションと自信をくれた、
本当に強い心の持ち主だったな。

ただ、他にも色々な人が僕の目標で、僕の未来像でもあった。
ある人に会って、「この人の踊りが好きだ」って思えば
常にその人から学ぼうとしているよ。


Q. 音楽に関しては、どういった考えを持っている?

踊り始めた当初は、音楽を聴いた時の感情が第一だったかな。

音楽の解釈や、音楽を聴いて芽生えた感情が僕を踊らせるような感じ。

それに、EBがフランスを訪れた時、
感情に関して力強く話していたのをとても覚えている。

感情が第一だよ。
細部であるスネアの音なんかにこだわるんじゃなく、
僕はまず感情を大切にしていたんだ。

もう少し後になって、
音楽の構成を理解し始めた。
4拍子で動くことを意識したら、もう大変だった。
踊り方を完全に変えないといけなかったんだ。(笑い)

膨大な時間がかかったよ。
でも、段々と踊りがシンプルに変わっていった。

最初は音楽を楽しむこと。それだけだ。

その後に音楽の構成や細部を理解していこう。


Q. どうやって自分のスタイルを昇華させていった?

Poppingは全てアイソレーションが重要になる。
ウェーブをするならアイソレーションがないとできない。
スライドだってできない。

だからまずはテクニックを理解して、
自由に踊って動いて上手くなっていくんだ。

もちろん、基礎だけを練習していたら、強くなるとは思う。
でも、まるでずっとゆでたパスタだけ食べているようなものだ。
きっとトッピングやソースを乗せ始めたらもっと楽しめるだろう。
つまり、ダンスも基礎に応用を利かせて、楽しんでいくんだ。

「これにこだわりすぎたな、次はこっちを試してみよう」とか
「感情的になりすぎたな、次はもっとテクニックにこだわってみよう」
みたいに、常に上手くなる要素があるはずだ。

自身にチャレンジして、
自分がどんな人か、
何にどう反応するか、
どう物事を解釈するか、
ということを理解するプロセスがダンスなんだ。
それが芸術の美しい部分なんだよ。

だって同じジャンルや言語を共有していようと、
同じダンスをする人はいないんだから。


ーーーーーーーー〈終わり〉ーーーーーーーーー

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