Poppin Pete&Suga Pop 1/2
2009年ごろのPoppin PeteとSuga Popのインタビューを日本語で書き起こしました。
▽該当動画
▽このノートで主に学べること
1.2人から見たPoppingの歴史
2.2人が感じているPoppingとはどんなものか
※内容を損なわないよう、喋っていることをなるべくそのまま書き起こしているため、分かりにくい表現があることもございます。ご容赦ください。
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~インタビュー〜
P=Poppin Pete、S=Suga Pop
≪二人から見たPoppingの歴史≫
P:僕の兄であるBoogaloo Samがもちろんスタイルを創り上げたよ。
カリフォルニアのフレズノ出身で、
1975年に(スタイルを)創り、3年後に僕に教えてくれたから、
僕は1978年から始めた。
その時はただそこらへんで踊るだけで、
クラブに行ったりパーティーに行ったりすることは無かったよ。
最終的にSamはハリウッドに行って、
手短に言うと僕らで結局ツアーをすることになったんだ。
S:Lockingは実はロサンゼルス発祥なんだ。
Poppingはいつ始まったのか、いつロサンゼルスで広まったのか、
皆違った意見を持っているけど、
僕はその(Poppingがロサンゼルスで始まった)時ロサンゼルスにいたよ。
1978年はLockingしか無かったさ。
P:僕は1978年にこのスタイルを始めた。
Samが色んな奴らやご近所さんを紹介してくれて、
皆に(Samがスタイルを)教えてグループを作ったんだ。
そのグループの名前はもともと”Electronic Boogaloo Lockers”って言う。
なぜかというと、その中の2人はロボットをしていたし、
Samはブガルースタイル、一人はLockをたくさんしていたから。
それがElectronic Boogaloo Lockersだったんだ。
だけど全員でSamが創り上げたスタイルを踊っているとき、
Jeff Gutierrezが、「この名前は長すぎるし、もうLockをしていないから(“Lockers”を名前から)落として”Electronic Boogaloo“にしよう」って言ったんだ。
だから僕たちはElectric Boogalooって呼ぶんだ。
≪二人が考えるPopping≫
S:このダンス(Popping,ブガルー)はそれぞれが思うように動くというより、
いつもPoppingを構成する動きで出来ている。
もちろん自由に動いているんだけど、
Poppingを作り上げる一連のムーブがそこにはあるんだ。
例えばもし僕が寝転がってフロア中を回り出したりしたら、
それはPoppingじゃないし、ブガルーでもない。
ほかのダンスも同じだろう。
バレエやタップダンスに決まった動きがあるように、
PoppingやBoogalooにも決まった動きがあるんだ。
P:僕たちが使うような言葉、
例えば「独自のスタイルを持っている」っていうのは、
君がそのスタイルを創り上げたってことだ。
ただ、僕にとってはPoppingっていうのは僕たちよりも前に(=優先的に)あるから、
僕はPoppingのスタイルを持てない。
だけど、僕は僕なりのFeelingを持っている。
もし君に「どうやってPopするか見せてよ!」なんて言われたら
僕らはそれぞれこれ(腕のヒット)をやるよ。Poppingの技術だ。
だけど、そのPoppingの上に乗せるフレーバーは君次第だ。
(腕のヒットをするとき、)僕ならこう(人指し指を立ててヒット)するし、
Samならこう(ふわっとした手でヒット)する。
誰かはこう(グーでヒット)するかもしれない。
でも共通していることは腕のヒットだ。
S:SamがPeteに(Popping,ブガルーを)教えて、Peteが僕に教えてくれた。
PeteのダンスはSamとは全く違うし、
僕もPeteと同じようには踊らない。
同じ動きをすることはできるけどね。
Hip hopって呼ばれているもの…
まあ最近は実際Hip hopではなくて「振付」って僕らは呼んだり、
最悪なジャズダンサーがお金稼ぎをしようとしていたりするけど。
ほら、上手く振付をすることができなくて、
ただ“hip-hop”っていう名前を付けただけのやつとか。
そういうものは、何をしてもいいよっていう余裕を与えうることになる。
だけど、PoppingとLockingはしっかりしたムーブがあって、
それにしっかりと名前もついている。
だから関係ないさ。
(hip hopにおけるJazzと同じように)バレエの世界に飛び込んで
「これが僕らバージョンのバレエだよ」なんて言って踊っても、上手くはいかないんだよ。
~2/2へ続く~
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