Bruce Ykanji - Juste Deboutの裏側
フランスのPopper, Bruce Ykanjiは
世界的大会であるJuste Deboutを長年にわたって
オーガナイズしてきました。
ですが、2020年にCOVID-19の影響を受け
急遽終了してしまったJuste Debout。
下記は、その直後、オーガナイザーとしての
心境を語っているインタビューです。
▽該当動画(05:50〜21:10)
※話す内容の順番を入れ替え・省略している場合がございます。
あらかじめご了承ください。
※プロの翻訳家ではないため、
分かりにくい表現があることもございます。ご容赦ください。
ーーーーーーー〈インタビュー〉ーーーーーーー
(I:インタビュアー / B:Bruce Ykanji)
I:Juste Debout(以下JD)が終わってしまったなんて信じられないよ。
以前、JDをオーガナイズしてくれてありがとうと伝えたときは、
凄く嬉しそうにしていたのを覚えている。
JDを創り上げるうえで、どんなことがあったんだい?
B:感謝を伝えてもらえるのはうれしいよ。
オーガナイズについてありがとうと
言ってくれる人はとても少なくて、
多くの人は思っていても言葉にしないんだ。
だからとてもうれしい。
(左がBruce、右がインタビュアー)
JDは本当に本当に大変だった。
世界一の大規模なイベントで、
1週間ずっとWSやバトルがあり続ける。
問題が山積みだった。
イベントをオーガナイズした経験がない人は、
もしかしたら
「出場料が16,000×人数200人…オーガナイザーはリッチだな」
って考えるかもしれないね。
だけど実際はイベント運営は山あり谷ありだし、
数多くの犠牲を払っているんだ。
例えば、もし他の国にJDのイベントで行くとき、
友達はパーティーやレストランに行ったり、
夜更かししたりできるけど、
僕はずっと仕事と向かい合わせ。
WSを開いて、少しだけ食べて、
多くの人と話して、疲労困憊。
仕事の後は、100から300通くらいのメールが来る。
I:え、本当に?
B:ああ。
普通の日は100通くらい。
JDの間は300~350通くらいだ。
たくさんの人がJDを手伝ってくれていて、
いい仕事をしてくれている。
だけど、それでも対応しないといけないことが多すぎた。
皆はそのプロセスを見ずに、大会だけを見て色々言うだろう。
皆が知る必要はないけどね。
I:昔の立場を考えると、
Bruceはダンスだけを極める道に進む選択肢もあったと思うんだ。
だってその頃は、GucchonやSlim Boogieと並ぶダンサーだったんだもの。
そして、その方が生活も楽だったとも思う。
なぜそれでもイベントオーガナイズを選んだんだい?
B:スティーブ・ジョブズが言っていたんだ。
「もし全員を幸せにできないなら、アイスでも作ってろ」って。
だから苦労はあるけどイベントのオーガナイズを選んだ。
多くの人が不平不満を言うように見えるよね。
感謝の気持ちを持っている人はあまり言葉にしない。
投稿にイイねをしてくれる人はごく少数だ。
そして、アンチは攻撃的で力強いから、
そっちに気がとられてしまう。
もちろんオーガナイザーとして全員に幸せになってほしいけど、
アンチに関しては違うと思っている。
もちろん不満を聞くことはイベントを良くできることでもある。
だから時々しっかりと不満を聞いて、
「それは確かに悪いよね、変えてみよう」とか、
「それはでたらめだ」とか、判断するんだ。
そうやってイベントを良い方向に動かそうとしていたよ。
大変だったけどね。(笑い)
そして、ほとんどの場合、人々は事実じゃないことを噂している。
変な尾ひれがついているものも多い。
人気が出ればアンチが多くなるようなものだよ。
何か物事をするときは、心を強く持たなければならない。
ダンスも一緒だね。
特にパリでは、強くないと話にならない。
全員に当てはまることではないんだけど、
パリではプライドが邪魔するのか、
誰も尊敬の気持ちを見せたりしないんだ。
感謝を伝えたりしてくれない。
イベントに行くと、皆こんな感じだ(写真)。
アジアなどの他国に行くと、色々な人が
「JDという素晴らしい大会を開いてくれてありがとう」と伝えてくれるのに。
こういった環境でイベントを打っていくのは
骨が折れるんだ。
ーーーーーーーー〈終わり〉ーーーーーーーーー
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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さて、次回のインタビューでは、
洗練されたスケアクロウなどのブガルースタイルで有名なあのフランス人ダンサーのインタビューです。
どうぞお楽しみに!
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