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JRock 1/3

2011年に公開された、LAのEB famメンバー、JRockのインタビューです。

▽該当動画

▽このノートで主に学べること
1.JRockにとってのPopping
2.若い世代のダンスを見てJRockが感じること
3.他のジャンルとPoppingとの繋がり
4.LAのPopping

※内容を損なわないよう、喋っていることをなるべくそのまま書き起こしているため、分かりにくい表現があることもございます。ご容赦ください。


ーーーーーーー〈インタビュー〉ーーーーーーー

≪JRockにとってのPopping≫
僕は、今皆んながやっているような(Poppingの)教え方とは、全く違う教え方をする。

Poppingにある色々なStyleの基礎を教えるんだ。

例えばオールドスクールでオリジナルスタイルのPopping、連続してヒットを打つようなね。
それにスケアクロウ、パペット、トイマン、ブガルー、ウェーブ、スネイク、アニメーションもある。

こういった全ての違ったスタイルがあるんだ。

(学ぶ時に)大事なのは、それぞれのスタイルを別々に学ぶことだ。
そして基礎を積み重ね、スタイルの奥にあるフィーリングを感じ取る。

そうすることで、1つのスタイル自体をまずは理解して、次に他のスタイルと混ぜていき、自分の”Style”、”Feel”を創り上げていく。

皆それぞれが強みや個性を持っているけど、まずはそれを自分で見つけて。
もしPopping だけ、ブガルーだけ、ロボットだけやっていても個性は見つけられない。

少なくとも全てのスタイルの基礎は学んでほしい。
そうすれば、ウェーブはどうすればブガルーにつながっていくのか、
ロボットのムーブを分解すると、どうやって(スタイルとしての)Poppingにつながっていくのかが分かるようになる。

ロボットはPoppingに影響を与えたし、LockingはPoppingに影響を与えた。

だから、君がより多くのStyleを知れば知るほど、
君はより優れたダンサーになるんだ。

≪若い世代のダンスを見てJRockが感じること≫

ただ、今は大きな問題がある。
その問題は、若い世代の人たちがYoutubeなどで動画を見て、
”Move”しかしないことだ。

何かタットのムーブとか、脚を使ったムーブ、胸のアイソレーションのムーブとか。
1つのことだけをするムーブだ。
あとフィンガータットのムーブとかね。

でも、フィンガータットは"Style"だ。
これら全ては"Style"なんだ。

だから僕は、人々に“Move”じゃなくて
”Style”について考えてもらうようにしてみている。

それぞれのStyleの奥には、違ったフィーリングとグルーヴを感じられるからね。

≪他のジャンルとPoppingとの繋がり≫
パーティーダンサーたちは、僕たちから然るべき扱いを受けないといけない。
Hip hopダンサーも、New Jackダンサーも、Houseダンサーも。

こういった全ての人たちは、踊るときに最高潮のエネルギーを放ったり、音楽と繋がって、自由に踊ったりする。

Popperも同じようにあるべきなんだよ。
スケアクロウをするときはスケアクロウの"Feel"があるべきだ。
(その時に動かすのは)胸、肩、頭、君が感じる角度やラインもいい。

ウェーブは流動的。(ウェーブを通す)
これはウェーブの“Move”じゃなくて、水のようになりきることが全てなんだ。

ブガルーはSwagやパーティーグルーヴ、クラブで女の子と踊ってるような、
滑らかだけど、動きがあるような感じのことだ。
ただのツーステップ以上の何かだよね。
柔らかいロールや角度をつけてファンキーに見せる。

Poppingならパワーが大切だ。
電気(の弾けるようなイメージ)を見るような。
Electric Boogaloos、彼らはPoppingとブガルーをやっている、だからElectric Boogaloos。

この(電気のような)エネルギーによって力を得たみたいに見える、これがPopだ。

(ウェーブの真似をしながら)
「全部Poppingじゃないか!僕はPoppingしてるだろ?ほら、僕はPoppingしてるだろ?」
って言う人がいるけど、それはPoppingじゃない、違う。
それはただウェーブしてるんだよ。

≪LAのPopping≫

何回こんな(Poppingが何かという)議論を(人々と)すればいいんだろう、怒ってしまいそうだよ、特にアメリカでは。

僕はアメリカのロサンゼルスに住んでる、ここはPoppingのホームだ。

人々は(Styleではなく)"Move"のことだけを考えていて、
更に間違った考えを次の世代へ教えているから、
僕は気が狂いそうだ。

もしサンフランシスコ・ベイエリアのストラット、フィルモアを習いたいなら、
Pop Tartの下へ行けばいい。

本気でそれをやっている人の下へ行けばいい。

Poppingを習いたいならElectric Boogaloosだ。
彼らがまさにPopをやっている人たちだ。

Boppingを習いたいなら?Bopping Andre。
アニメーションも、Bopping Andre。

ウェーブなら、たぶんPopping TacoかHugo、No Bone Tyroneだっている。
それぞれが違うフレーバーを持っているだろう。

ロボットなら、Robert Shields、Skeeter Rabbit。
Skeeterはたくさんの学ぶべきことを残してくれた。

ロボットはBopping Andreもいるし、Madd Chaddみたいなニュースクールな奴もいる。

君たちにはスタイルの中で具体化してほしい。

タットならたくさん(教えてくれる)人がいる。
Wiggles、Junior Boogaloo, Tetrisとかね。

こういったスタイルを教えてくれる人はいるのだから、
君たちはスタイルや基礎をしっかりと理解しないといけない。

もしパーティーでダンスする時のようにPoppingを踊るならば、
パペットの雰囲気を感じるだろう。
紐に吊られて、重力に引っ張られているような感じだ。

スケアクロウなら上へのアップ。
トイマンならクリーンで鋭いラインを作れる。

すべてのStyleが違うんだ。

君がやるべきことはこれら全てのスタイルを練習すること。
その後に、「ああ、ロボットとウェーブが好きだ」とか分かってくるんだ。

そうすれば自分自身の"Style"が出来るじゃないか。(ロボットとウェーブを混ぜた動き)

周りの人は「こいつクレイジーだ、見たことない動きをやってる!」って言うようになる。
実際は、ロボットとウェーブを混ぜただけってことを理解していないだけなんだけど。


ーーーーーーーー〈2/3へ続く〉ーーーーーーーー

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