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Nelson - 音楽と一つになれ

言わずと知れたフランス出身の世界的ダンサーNelsonの、
2020年6月のインタビューです。
唯一無二のミュージカリティと大きな体を使った表現力で、
世界タイトルをいくつも奪い
現在では世界大会のジャッジとして引っ張りだこのダンサーです。

▽このノートで主に学べること
1.Nelsonのダンスヒストリー
2.バトル初心者へのアドバイス
3.ブガルー・Poppingに対する見解

▽該当動画(13:53~)

https://www.instagram.com/tv/CA-l-tLj8PK/?hl=ja

※話す内容の順番を入れ替え・省略している場合がございます。
あらかじめご了承ください。

※プロの翻訳家ではないため、
分かりにくい表現があることもございます。ご容赦ください。

ーーーーーーー〈インタビュー〉ーーーーーーー

Q. いつからダンスをしている?

A. 16~17歳くらいから真剣にやり始めたかな。

僕の母はダンサーで、父はミュージシャンだったから、
音楽やダンスに囲まれて育つうちに、
自然とダンサーになることは心に決めていたよ。

最初に影響を大きく受けたのは小さいころに見た
マイケル・ジャクソンだった。

そこから、彼のようなダンスを
もっと学びたいと思うようになって、
Electric Boogaloos※に16歳くらいのころ出会ったんだ。
※Popping, ブガルーを世界的に広めたグループ。マイケル・ジャクソンにダンスを教えたメンバーがいる。

Q. 昔と今の練習方法を教えて!

A. 昔、世界各地でバトルに出ていた時は、
いわゆる"ムーブ"や”テクニック”を
しないことにこだわっていた。

僕は既視感のあるような、
当たり前のムーブはしたくなかったんだ。

今まで他のダンサーからもらった影響や、
強いヒットを基礎に織り交ぜて
自分らしく踊るように心がけていた。

自分のスタイルを
よりオリジナルなものにしたかった。

ただ、10年間も毎週のようにバトルしていると、
少しずつその考え方に飽きてきてね。

それに、Poppingを教えることも増えてきていた。
教えるときは、自分のしていることを
理解したうえで伝えないといけないだろう。

だから、もう一度基礎に立ち返って
1から練習するようになったよ。

Q. バトル初心者へ助言するとしたら?

A. エントリーが完了したら、
まずは、バトルに向けて練習しよう。

周りの人は君を待ってくれない。
体だけじゃなく、心もバトルモードにしないとね。

だけど、一番大切なのは、
バトルは言ってしまえば
ただのゲームだということを理解してほしい。

自分のレベルにかかわらず、
勝つことも、負けることもある。

ジャッジは君が踊った一瞬を判断するだけだ。
だから、勝ち負けにこだわりすぎないで。

最終的にはバトルを楽しんでくれると嬉しいな。

Q. Nelsonにとってのブガルーとは?

A. そうだな。
ブガルーは奥が深いよ。

実のところ、ブガルーは苦手だったんだ。
特に好きなスタイルでもなかった。

というのも、僕はブガルーに出会うまでずっと
エネルギッシュに踊るのが好きで、
ブガルーのグルーヴ感とは無縁だった。

とても強いヒットにこだわっていたから、
最初はElectric Boogaloosがヒットを
打っているように見えなかったんだ。

けれど、その後Poppin Pete達に会って、
しっかりとヒットをブガルーの基礎に
織り交ぜて踊っているのを見て、初めて理解できた。

そこから練習を始めたけど、
最初はやっぱり好きじゃなかった。
でも、バトルではブガルーを重視する人が多いから、
少し義務的な感じでブガルーを練習していった。

そこから色々な人に会って、
もっとブガルーを学んでいくと、
どんどん好きになっていった。
今では完璧なスタイルだと思うよ。

Q. Poppingで一番大切なことは?

A. テクニックに関してなら、ヒットだね。

もしバトルで勝ちたいなら、まずヒットは必須だ。
マラソン大会での「走ること」と同じくらい、
Poppingのバトルでは「ヒット」が大切だ。

全てのスタイルを含めて言うなら、
音楽と一つになることが大切だと思う。

アニメーションでも、ストラットでも、
ブガルーでも、オークランドブガルーでも、
どんなスタイルでも。

音楽と一つになれば、誰も君の右に出るものはいない。
ダンスと音楽の関係性は、
テクニックよりもずっとずっと大事なことだと思うよ。

Q. 将来の目標は?

A. ダンスを楽しみ続けることかな。

最近は会社の経営だったり、
家族との時間だったり、
ダンス以外にもやることがたくさんあって忙しいんだ。

つまり、ダンスを楽しむことが難しい時もある。
だからこそ、何をしている時でも楽しみ続けたいな。


ーーーーーーーー〈終わり〉ーーーーーーーーー

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