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Monsta Pop - 上達の秘訣

カナダ・モントリオール出身で、
同郷のGreenteckと共にPoppingシーンを
世界的に盛り上げているMonsta Pop(aka Hya Blak)の、
2013年ごろのインタビューです。

このインタビューはQ&A形式で
一つ一つの質問に対して
Monsta Popが答えるような形をとっています。

▽該当動画

▽このノートで主に学べること
1.ダンスの上達に必要なこと
2.スランプを脱したり、壁を乗り越えたりするときに大切なこと

※話す内容の順番を入れ替えている場合がございます。
あらかじめご了承ください。

※プロの翻訳家ではないため、
分かりにくい表現があることもございます。ご容赦ください。

ーーーーーーー〈インタビュー〉ーーーーーーー

≪どんなきっかけでダンスを始めた?≫
兄が一番影響を与えてくれた人だ。
兄はBreakinをしていて、
ウェーブやスライドとかも出来たんだ。

9、10歳のころ、家で兄が話をしてくれたことが
ダンスを始める大きなきっかけになったよ。

≪ダンサーに上達の秘訣を教えるとしたら?≫
昔よく生徒にシェアしていたことがあったんだ。
それは、
”Respect, love and humiliaty(尊敬、愛、謙遜)”。
(ぼんやりしていて)ズルい答えみたいに聞こえるかな。(笑い)

でも、何かをリスペクトすれば、
そのリスペクトは返ってくる。

そして、この世で一番の素晴らしいことは愛だ。

加えて謙虚でいること。
つまり、常に学ぼうとする姿勢のこと。
例えば、セッションで見たことないような動きを見たら、いったん座って、
「それかっこよかったな、教えてくれない?」
っていう風に他人から学ぶんだ。
昔のOGたちも常に学ぼうと、情報を交換していた。

知識があればあるほど、
パワフルに踊ることができると思う。

≪踊っているときにどんなことを感じる?≫
僕が踊っているときの心持ちはこんな感じだ。
「僕はダンスが上手くて、今最高のダンスが出来るような状態だ!」
でも、これは僕の心持ちで、皆とは違うかもしれない。

そして、踊っている最中の気持ちは、
何でもフレッシュに見せれるような…
混沌を整理できるような感じ。

例えば何か一つの動きをするときも、
アニメーションの動きを入れたいかも、
なんて考えて動かしてみると
上手くいっちゃう、みたいなね。(笑い)

でも、こうやって楽しんで、
自分に正直に踊るときこそ
最高のダンスができていると思う。

≪スランプはある?≫
ちょくちょくこういった悩みがダンサーを襲うよね。
でも僕はスランプが嫌いじゃない。
だってダンスが好きすぎるが故に
落ち込んだりするんだろう。

時々ダンスに対する熱が上がったり、
または下がって休憩したりもするよ。
アーティストだって時々辞めて、
まだ戻ってきたりするだろう。一緒だよ。

≪壁を乗り越える時は何をする?≫
ただ目標から目を離さないことが大切だと思う。
もちろん困難はたくさんある。
でも成功から目をそらさない限りは、
確実に上手くいく。

≪最近のスランプを教えて!≫
今年(2013年)のジャスデブのあとは、
心ここにあらずって感じだった。

落ち込んではいないけど、
もっと頑張ろうとしてあまり上手くいってなかった。
理想の踊り方になっていなかったかな。
それが少し大変な時期だったよ。

いつも一生懸命上手くなろうとして、
科学者みたいにPoppingをテクニカルに捉えていくと
なんだかつまらなくなって
ダンスを楽しむっていう初心に戻るんだ。

だから楽しむことを忘れ始めると、
あるべき姿から逸れてしまうことが多い。

≪他人のムーブを盗んだりしても良いと思う?≫
うーん、誰かのムーブをそのまま盗むのは良くないね。
だけど、刺激をもらうのは良いことだと思う。

例えば何かかっこいいスキルを目にして、
その感覚を何度も練習して、
最終的に自分のものにするなら問題ない。

でも、その一連のスキルを全部真似して、
サイファーやバトルで出すのは違う。

何か刺激をもらって、学んで、自分で噛み砕いて、
そこから新しいものを創るんだ。

誰もが自分以外のダンサーから
刺激をもらった経験があると思う。

僕だって2001年にBoppin Andreとサイファーしたときに、
「嘘だろ!僕もあのロボットやるぜ」ってなったしね。

でも、僕のダンスはAndreの真似みたいに見える?見えないよね。
ただ、僕がAndreから影響を受けたって言えば、
ロボットやアニメーションを好む理由が分かるはずだろう。

≪最近のバトルについてどう思う?≫
前よりももっと競争的だね。

昔は会場にいるPopperから影響をもらうために参加して、
会場で皆サイファーしていた。

でも今はバトルに行ってサイファーしない人もいる。

大会に勝つためにトレーニングして、
「大会勝ったぜ、なんか言うことある?」って感じの人が多い。(笑い)
だから昔の雰囲気がなくなってしまったな。

ただ、スキルはとても進化したと思う。
どのスキルを極めようとしても、既に上手い人がいる。
もう基準が出来上がっていると思う。

でも、もっと個性は出せると思うよ。

ーーーーーーーー〈終わり〉ーーーーーーーーー

最後まで読んで頂きありがとうございます。
もし翻訳希望のダンサーがいましたら、コメントにお願いいたします。
優先的に対応いたします。

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さて、次回のインタビューは
アメリカ・ロサンゼルスの歴史的なクルー
そのヒストリーを深く話してくれています。
どうぞお楽しみに!

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